発達障害ADHD小学生の忘れ物が多く朝からイライラしてませんか?小学生の忘れ物対策には親が忘れ物をしにくい環境作りと自信を育む関わりをすることで朝の準備がスッと整います。この記事では、朝の準備が楽になる親の関わり方をご紹介します。
【目次】
1.ADHD小学生の忘れ物に叱り続けた結末は・・・
2.小学生息子の忘れ物の多さに朝からイライラ
3.小学生の忘れ物対策に効果的な親の関わり方2STEP
①忘れ物をしにくい環境を整える
②子どもの自信を育てる声かけをする
1.ADHD小学生の忘れ物に叱り続けた結末は・・・
注意欠如・多動性障害(ADHD)小学生の子どもの忘れ物の多さに困っていませんか?
ADHDの子どもは脳の特性から不注意が目立ち忘れ物が多くなりがちです。
忘れ物が多い子どもには、親が特性を理解し、子どもに自信をつけてあげることで忘れ物を解消できるんです。
小学生になると持ち物も多くなり学校の準備が大変になってきます。
準備するものが多くなると、不注意の多い子どもは 色々なことを一度に考えることが苦手なため忘れ物をすることも多くなります。
小学生になると時間割を連絡帳に書いたり、学校で配布されるプリントを持ち帰ってきたり何かと自分で準備しないといけなくなることが増えます。
ADHDグレーゾーンの息子は毎日の時間割を書いて帰ってこない、時間割を書いた連絡帳がない・・・とないないづくしでした。
学校からも注意の連絡があり、毎朝息子に「〇〇は持った?宿題はやった?」と忘れ物をしないようにと口出しをしていました。

毎朝イライラしながら口出しをしているにも関わらず忘れ物は減らず、私のイライラが爆発。毎朝ガミガミと叱り続けた結果…
息子は毎日全科目の教科書をランドセルに詰めて、毎日パンパンのカバンを持って学校へ行くようになってしまいました。
2.小学生息子の忘れ物の多さに朝からイライラ
ADHD小学生の子どもに忘れ物が多い理由は、不注意という特性があるからです。
この不注意の特性があると、
①集中することが苦手
②聞くことが苦手
③記憶しておくことが苦手
となってしまいます。
このようにADHDっ子の脳は、注意力や記憶力の成長がゆっくりなため、学校生活ではさまざまな困りごとに直面します。
例えば、小学生になると時間割と持ち物を自分で連絡帳に書き写して帰らないといけなくなります。
しかし不注意の特性からなかなか書き写すという行動がとれないのです。
ADHDの子どもの不注意や記憶力の弱さは、脳の特性であり子ども自身がコントロールできるものではありません。
そのことに親や周りの大人が指示を出し叱ることは、子どもの不注意や記憶力の弱さをさらに強めてしまう結果となるうえに、子どもの自信を奪っているのです。

自信をなくしてしまった子どもは難しいことでもやってみようと前向きな気持ちをなくしてしまいがちで、自分から行動することをやめてしまいます。
だからこそ親はイライラして指示をだすのではなく子どもの特性を理解したうえで、子どもに自信をつけさせる関わり方をすることが大切です。
3.ADHD小学生の忘れ物対策に効果的な親の関わり方2STEP
ADHD小学生の忘れ物の多い子が自分で準備できるようになるには、親は子どもが忘れ物をしにくい環境を整えて子どもに自信をつけてあげる事の2STEPが必要です。
◆①忘れ物をしにくい環境を整える
ADHDの子どもは整理整頓が苦手です。
親はそんな子どもが片付けやすい、探しやすい工夫をしてあげることで忘れ物をしにくい環境を整えてあげることが必要です。
そこで親ができる環境づくりとして、
・モノの置き場所を決める
・プリントを入れるクリアファイルを準備する
この2つをやります。
親は子どもと相談しながら教科書やプリント、体操服など必要になるものをどこに片付けるかを一緒に決めます。
そうすることで、準備しやすくなりめんどくさいと感じることも少なくなります。
◆②子どもの自信を育てる声かけをする
ADHD子どもは忘れ物をすることが多く、学校でも家でも叱られ続け自信をなくしてしまっています。
だからこそ親は子どもの今できていることをたくさん褒めて、子どもの自信を回復させてあげることが必要なんです。
たとえ簡単なことや、やれて当然でしょ?と思うことであっても「できてるね」と伝えてあげることで自信を育てることができます。
我が家の息子の場合は、学校で配布されたプリントや宿題がどこへいった?ということが多くありました。
そこで息子と相談しもらったプリントは必ずファイルに入れることを決めました。
そして帰ってきたらファイルごと机の上に置いておくということを決めました。
そうすることでプリントどこやった?と悩むこともなくなりますし、私もプリントどこ?と言わなくて済むようになりました。
そして体操服を持って帰ってくることをよく忘れていた息子が、持って帰ってきたら「持って帰ってきてくれたね! ありがとう!キレイに洗っておくね~」と声をかけました。
また、家を出てから忘れ物に気付いて帰ってきたら「忘れ物思い出したの?良かったね!」と声をかけるようにしました。
何かにつけて叱られ続けていた息子も、自分で忘れ物をせずに持って帰ってくることができたり親からも褒められることが多くなって嬉しい!と感じているようでした。

今では中学生になった息子は、学校の準備を前日の夜に確認し提出しないといけない書類があるときは、前もって言ってくれるようになりました。
また私が忙しく家事をしている間にすぐ忘れてしまうのを見越して何度も言ってくれ、先を見越して考えて行動できるようになってきたんだなぁと感じています!
ADHD小学生の忘れ物の多さは親が子どもの特性を理解して、子どもが忘れ物をしにくい環境を整え子どもへの自信をつけさせてあげる関わり方をすれば必ず減らすことができます。
ADHD子どもの忘れ物の多さにお悩みの方は、親子で環境を整える取組みをして子どもの自信を育む声かけを心がけてくださいね。
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♡小冊子のご感想
癇癪や暴力を起こす息子に、「なんでそんなことするの」と思っていましたが、原因がわかったことで、子どもを見る目が変わりました。これからは冷静に対応できそうです。
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執筆者:平野 可奈子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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