「友達関係がうまくいかない…」と悩む中学生男子。ぼっち状態がつらいと言う子にどんな声掛けをしたらいいかと戸惑っていませんか?「嫌われたかも」と揺れる心を理解し、子どもが自分らしい人間関係を築く力を身につけるための関わり方をご紹介します。
【目次】
1.友達関係がうまくいかない!と悩む中学生男子
2.友達の輪に入れない…その背景にある理由とは?
3.親ができる、気にしすぎる心へのやさしい処方箋
①最後まで話を聞く
②気持ちの整理を手伝う
③家を安心できる避難場所にする
1.友達関係がうまくいかない!と悩む中学生男子
友達関係がうまくいかないと悩む中学生男子に、どんな声をかけたらいいか戸惑う…と思うママも多いのではないでしょうか?
思春期に入る中学生の時期は、心の変化と人間関係の距離感が一気に変わるタイミングです。
ちょっとそっけない返事や、既読スルーされたLINEなど、些細なことが「嫌われたかも」と大きな不安につながることもあります。
だからこそ、子どもが自分らしい友達関係を築くために、心の土台を育てていくことが大切になっていきます。
私の中1の息子も、友達を遊びに誘った時にそっけない反応をされたことがきっかけで、「もう誰にも誘いたくない」と言うようになりました。
その時の息子の顔は、まるで心を閉ざしたかのように表情がなく、私の胸は締め付けられるようでした。
教室でも自分から話しかけることが減り、ついには「学校に行きたくない」とまでつぶやいたのです。
朝、学校に行きたがらない息子を見るたびに、私自身もどうしてあげたらいいのか分からず、途方に暮れる毎日でした。

親から見ると「気にしすぎ」「そんなの気にすることないよ」と思えることでも、子どもにとっては大問題。
特に発達特性を持つ子は、出来事よりも「感情」が強く残りやすい傾向があるのです。
自閉スペクトラム症(ASD)や繊細な特性がある子は、人とのやりとりに不安を抱きやすく、友達の輪に入れないと感じやすい傾向があります。
「嫌われたかも」と思った出来事があると、次に声をかけることが怖くなってしまう。
その結果、ますます友達関係が遠のいてしまうという悪循環が生まれ「人と関わるのが怖い」と感じてしまうこともあります。
だからこそ大切なのは、家庭に「安心できる居場所」があること。
親との会話の中で、「どんな自分でも受け入れてくれる」と感じられれば、少しずつ心が整い、自分らしい関係の築き方を学んでいけます。
この記事では、友達関係がうまくいかないと悩む中学生男子の傾向と、親ができる寄り添い方のヒントをお伝えします。
2.友達の輪に入れない…その背景にある理由とは?
思春期は、自分と他人を意識しはじめる大切な時期です。
特に繊細な気質や発達特性を持つ中学生男子は、相手の反応を過敏に受け取りがちで、友達関係の些細なすれ違いに大きく心が揺れてしまいます。
親としては
「なんで自分から話しかけないの?」
「誘えばいいじゃない」
そう言いたくなる気持ちも分かります。
でも、実は本人なりにたくさん考え、勇気を振り絞った結果なのかもしれません。
だからこそ、「そう感じていたんだね」と気持ちを受け止めることが大切になってきます。
ASD傾向のある子どもや、繊細でまじめなタイプの中学生男子は、「相手がどう感じているか」を一生懸命読み取ろうとします。
「今日はちょっと無理」と言われただけで、「嫌われた」と思い込んでしまう…そんな繊細さが、日常のコミュニケーションを重く感じさせてしまうのです。
また、会話のテンポが合わない、言葉の意図がうまく伝わらないなど、小さなすれ違いから「居心地の悪さ」を感じやすいのも特徴です。
友達と関わりたいのに、断られたり反応が薄いと「また嫌われたらどうしよう」と思ってしまい、誘う勇気が出なくなる。
この心の矛盾に、本人も戸惑い、苦しんでいます。
周囲から見れば問題がなさそうでも、本人の中ではうまくいっていない感覚が積み重なっているのです。

さらに、「友達の輪」という抽象的な関係性に入っていくこと自体に、抵抗を感じる子もいます。
何となく集団の中にいても、うまく話に入れず、結果的にぼっち 状態になることも少なくありません。
「そう感じていたんだね」と話を否定せずに受け止めてあげることで子どもが気持ちの整理をすることができるのです。
まずは、つまずきの背景にある考え方や特性に目を向け、子どもが「自分は悪くない」と思えるような視点を持つことが、次の一歩につながります。
3.親ができる、気にしすぎる心へのやさしい処方箋
友達関係がうまくいかず悩んでいる子どもに、親はどう関わればいいのでしょうか?
心が繊細な子、ASD傾向のある子は、言葉にしづらいモヤモヤを内側にためこみがちです。
そんな子どもの心に寄り添うために、親ができる3つの関わり方を紹介します。
◆①最後まで話を聞く
まず大切なのは、「そんなこと気にしすぎじゃない?」と否定せずに、話を聞くことです。
「そう感じたんだね」「それはつらかったね」と受け止めるだけで、子どもは「わかってもらえた」と安心し、心を少しずつ開いていきます。
たとえ内容が些細なことであっても、真剣に耳を傾けることで、「自分の味方だ」という安心感を子どもに与えられます。
◆②気持ちの整理を手伝う
親としてはアドバイスしたくなりますが、まずは「本当に嫌われたのかな?」「その子はそう言った?」と、事実と気持ちを整理していく会話を一緒にしていきます。
そうすることで、子ども自身が冷静に振り返る力がついていきます。
「もしかしたら、その子も違うことで悩んでいたのかもしれないね」
「次に会ったら、どんな話をしてみる?」
など、具体的な問いかけを通じて、子どもの思考をサポートしてあげましょう。

◆③家を安心できる避難場所にする
「クラスでうまくいかなくても、あなたには家があるよ」
「あなたのことを大切に思っている人はちゃんといる」
そんなメッセージが、子どもにとっての心の安全基地になります。
安心できる場所があれば、また一歩踏み出す力が育っていきます。
リビングで一緒にテレビを見たり、夕食時に今日の出来事を話したりと、何気ない日常の中に安心できる時間を作ってあげることが重要です。
焦らず、比べず、そっと寄り添っていくこと。
それが、「友達の輪に入れない」と感じている中学生男子の心を支える、一番の土台になります。
人間関係につまずく経験は、誰にとってもつらいもの。
でも、そんな経験から「人との距離のとり方」や「気持ちの整え方」を少しずつ学んでいくことが、子どもの大切な成長につながります。
親としては、悩んでいる姿を見ると「助けてあげたい」「解決してあげたい」と思うものです。
でも、すぐに答えを与えるのではなく、「信じて見守ること」
焦らなくて大丈夫。
寄り添ってくれる存在がそばにいること、それだけで子どもは安心し、自分なりのペースで前に進む力を育んでいけます。
悩んでいるお子さんの気持ちにそっと寄り添うヒントになれば嬉しいです。
思春期男子の友達関係の悩み解決の秘策をお伝えしています!
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執筆者:かねた 愛
(発達科学コミュニケーションアンバサダー)
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