新年度に向けての学校対策はお済みですか?まずは子どもが伸びていくための「土台作り」をしませんか?伸びていくための土台がしっかりできている子どもは勉強でも運動でも習いごとでも積極的にチャレンジできるんです! |
【目次】
1 発達障害の子どもがグングン伸びるために必要なこと
春休みまであとわずか。今年1年、本当にお疲れさまでした。お母さんにとって今年度はどんな1年でしたか?
発達障害・グレーゾーンなど発達特性をもった子どもの子育ては本当に大変です。
毎日学校でうまく過ごせているだろうか?得意を伸ばすためにやれることはないだろうか?お母さんはお子さんが少しでもスムーズに過ごせるように、心を砕いてこられたのではないでしょうか。
この1年を振り返ると お子さんはたくさんのことを頑張りましたよね。
来年度もこの勢いで子どもをグングン伸ばしたい!どんなことにチャレンジさせようか…新しい習いごとを始めちゃおうか!
いろいろ考えていらっしゃるお母さんも多いと思います。なんといっても、春です。いろいろ始めたくなりますよね。
ですが、ちょっと待ってください!
「〇年生になったら△△やってみようよ!」とお子さんに話す前に、お母さんにしてほしいことがあるんです!
まずは、この1年を振り返ってください。お子さんがどんなことに頑張ったのか、具体的にエピソードを挙げてみてください。
「振り返り」という作業はとても大切です。発達障害やグレーゾーンの子どもたちは、楽しかった思い出よりも、つらい思い出を強く記憶してしまう特性があるからです。
つらい思い出ばかりだと子どもはどうなると思いますか?
気分も落ち込んでしまいますよね。新しいことにチャレンジする気力も沸いてきません。
一方、楽しかった思い出ばかりだとどうでしょうか。
ポジティブな気分になって、新学年でも頑張ろう!という気力が沸いてきますよね。
新学年でも子どもをグングン伸ばしたいなら、新学年に向けて頑張れる気力を貯めることが必要です。それは、今年度が終わろうとしているこの時期にやるからこそ効果があること!
1年間を4月から振り返りながら、お母さんと一緒に
・楽しかった思い出
・がんばった思い出
・できるようになったこと
・がんばった思い出
・できるようになったこと
などポジティブな記憶を整理してインプットし直すことで
「この1年、いろいろあったけどよく頑張ったし楽しかった!」
という印象を作ることができるからです。このポジティブな印象が、子どもの自信を確かなものにしてくれるのです。
発達障害の子どもに新学年でも頑張ってほしい!発達をグングン伸ばしたい!というお母さんにしてほしいことは、
・今年度をポジティブに印象づけること
・子どもに確かな自信をつけること
・子どもに確かな自信をつけること
の2点なのです。
2.障害の有無は関係ナシ!子どもに確かな自信をつけたいときのポイント
では、実際に1年間を振り返ってみましょう。この1年、子どもはどんなことに頑張りましたか?
・運動会のリレーの選手に選ばれた!
・夏休みの読書感想文が入賞した!
・テストで100点を取った!
・夏休みの読書感想文が入賞した!
・テストで100点を取った!
という大きなできごとはありますか?これらは子ども自身にとって分かりやすいので、すぐに自信をつけることができます。お母さんもしっかり褒めてあげたいですよね。
一方で、すべての子どもがこういった機会を得られるわけではありません。
得意・不得意の差が大きい発達障害の子どもたち。どんなに努力してもどうしてもうまくできないこともあるはずです。
苦手な分野が多いほど、周囲の友だちや先生から賞賛してもらえるような機会は少なくなってしまいます。だから、褒めてあげられる部分がない!自信をつけてあげられない…というわけではありませんよね。
毎日の生活のなかでできるようになったこと、頑張っていることだってたくさんあるはずです。むしろ、生活の中にこそ毎日褒めてあげられるポイントがつまっているんです!
・朝1人で起きられるようになった!
・ご飯をおかわりするようになった!
・学校の準備を自分からするようになった!
・ご飯をおかわりするようになった!
・学校の準備を自分からするようになった!
など、賞として表れない日常の出来事も挙げていくことを忘れてはいけません。子どもの小さな変化を感じ取れるのはお母さんだけ。
1年前と比べて、どんなことができるようになったのか、ぜひリストアップしていただきたいのです。きっと、大きな賞を取ったりテストで満点を取ったりするよりも、たくさんリストアップできるはずです。
たくさんリストアップできると、それだけ褒めてあげられる場面が多くなります。
大きな賞は、獲ったときだけしかほめてあげられないかもしれません。でも、日常生活なら毎日褒めてあげることができるのです!
「朝1人で起きてくれるようになったからお母さんすごく助かっちゃった!」
「ご飯をおかわりしてたくさん食べたからとっても大きくなったね!」
「学校の準備が自分でできてすごいね!教科書もしっかり整理できているね!」
「ご飯をおかわりしてたくさん食べたからとっても大きくなったね!」
「学校の準備が自分でできてすごいね!教科書もしっかり整理できているね!」
とにかく、一つひとつをしっかり褒めてあげてほしいんです。お母さんが褒めてあげることで、子どもは自分が行動したことに自信を持つことができます。
そして、 「お母さんはいつも見ていてくれたんだ!」とお母さんに対する信頼は大きくなります。
子どもを褒めて自信をつけることは、子どもを伸ばすことの土台です。
発達障害の子どもでも、グレーゾーンの子どもでも、定型発達の子どもでも、自分に自信があるからこそ、少し難しそうなことも、初めてのこともチャレンジすることができるのです。
学校でも、習いごとでも、友だちとの付き合いでもしっかりチャレンジできるはずです。
来年はもっと子どもを伸ばしたい!と思っていらっしゃるお母さん、まずは子どもの自信をしっかりつけてあげるために、この1年間で頑張ったことをしっかり振り返ってみませんか?
4月からも新しい環境で、発達障害の子どもたちがグングン伸びていく土台を作っておきましょう!
執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーション リサーチャー)
(発達科学コミュニケーション リサーチャー)