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【お悩み相談室】発達障害の幼児、感覚過敏でレギンスパンツ以外履けません!

投稿日:

発達障害の息子は、感覚過敏があるのか、半ズボンがどうしても履けません。ピタッとしたレギンスパンツを愛用しています。寒いの時期はいいのですが、そろそろ暑くなってきたのであせもが心配です。幼稚園の先生からもプールの後、履かせづらいから何とかならないか?と言われています。今年の夏は何とか半ズボンデビューしたいのですが、どうしたらいいのでしょうか?

 

4歳・男の子のママ

感覚過敏は私たちが考える100倍ぐらいつらいもの、と考えて対応するのが正解です。私の息子も長ズボンを好みますが、この3年で息子の感覚もどんどん発達しているのを感じます。長い目で感覚を育てていきましょう!

 

発達科学コミュニケーション
リサーチャー 丸山香緒里

 

【目次】

 

1.半ズボンは断固拒否!レギンスパンツ至上主義~我が家の息子の感覚過敏~

 
 
発達障害・グレーゾーンのお子さんで感覚過敏を持つ子はたくさんいます。相談者さんの息子さんは皮膚過敏があるんですね。
 
 
皮膚過敏があると着られる服が限られてしまいますよね。
 
 
うちの息子も相談者さんの息子さんと同じく、半ズボンを嫌います。1年前まではレギンスパンツ至上主義で毎日履いていました。真夏は汗をかいてムレムレですし、汗をかくと着替えにくくて先生の目が痛いです。
 
 
うちの息子の場合、水着なら半ズボンでも喜んで履きますし、お風呂上りはパンツ一丁でいつまでも遊んでいます。だったら半ズボンだって大丈夫じゃないか?と思って、毎年夏が来るたびに半ズボンを購入していました。
 
 
息子も購入するときは「カッコイイ!僕、これにする!」っていうんです。でも実際は、全く履かなかったんですよね。
 
 
 
 
「これ、カッコイイよ!」
「これ、息子くんが好きなオレンジ色だよ!」
「せっかく買ったんだから…」
 
 
と誘ってましたが、いつも「こっちがいい!」と着古した長ズボンをチョイス!
 
 
結局、息子は一度も履かないままサイズアウトしたズボンは10本以上…
 
 
半ズボンしか着替えがない!という場合は泣きながら履いていました。グズグズ泣く息子を慰めながら必死にドライヤーでレギンスパンツを乾かして、ヘトヘトになる日も少なくありませんでした。
 
 
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2.発達障害の子どもの感覚過敏のつらさを実感する方法

 
 
相談者さんは先生から他のズボンが履けないのか?と聞かれてるんですよね。正直なところ、「履けるんだったら履かせてます!」というお気持ちだと思います。
 
 
どうして半ズボンぐらい履けないの?と心のどこかで思っていませんか?私はいつも思ってました!このズボン、結構いいお値段したんだけど!と…(笑)
 
 
発達障害に関する書籍には、大抵どれにも感覚過敏について記載されています。
 
 
感覚過敏は、脳の該当するエリアが未発達で、刺激を正しく受け取れていない状態です。
 
 
ちょっとした刺激でも敏感に反応したり、反対に刺激に対して鈍感だったりします。
 
 
相談者さんのお子さんと私の息子の「半ズボンが履けない、レギンスパンツのようなぴっちりしたズボンを好む」というのは、触覚エリアが未発達と言えます。
 
 
常に何かに触れておかないと感覚が暴走してしまうため、皮膚にぴったりとくっついて刺激を与えてくれるレギンスパンツが落ち着くんです。
 
 
さて、この感覚過敏、どう対応したらいいでしょうか?
 
 
書籍にはたいてい「感覚過敏は本人にはつらいです。周りの理解が大切です」と書かれているだけ。具体的にどうすれば半ズボンを履けるようになるのかは書かれていません。
 
 
「本人はつらい」と書かれていても、「たかが半ズボンじゃない!」なんて思ってしまうことも…
 
 
発達科学コミュニケーションリサーチャーとしてを学び始めたのはちょうどその頃でした。
 
 
今でも覚えています。2回目の勉強会で、発達科学ラボを主宰されている吉野加容子先生がこうおっしゃったんです。
 
 
「発達障害の子が『イヤ!』というものは、私たちが100万円もらってもやりたくないことなんですよ。みんな、100万もらってもやりたくないことは何ですか?」
 
 
え~!?100万もらえるなら私なら大抵のことは我慢できるけど…
 
でも、この子は100万もらえても半ズボンを履きたくないのか。
 
そこまで履きたくないのか…
そんなに嫌なことなんだな…
 
 
私の中でストンと納得できた気がしたんです。
 
 
それ以来、息子が「やりたくない!」とか「イヤだ!」というたびに、「あ~100万もらっても嫌なんだな」と思うようにしてみました。そうしたら、全然イライラしなくなったんです!
 
 
そこまで嫌ならやらなくてよし! こんな風に思えるようになったんです。
 
 
どんな本にも「つらさを理解してあげて」と書いています。でもこういう感覚の問題って、親でもなかなか理解してあげられません。
 
 
だって、実際に私たちが半ズボンを履いたとして、苦痛を感じないですよね。どうしても、「たかが半ズボンぐらいで…」って思ってしまって当たり前なんです。
 
 
 
 
もしも、相談者さんが「絶対に半ズボンを履かせないと!」と焦っていらっしゃるなら、「100万もらってもやりたくないことなのかも?」と考えてみてください。
 
 
もし相談者さんに「100万もらえてもこれだけはイヤ!」というものがあれば、それと全く同じ感覚だと思ってみるといいですよ。
 
 
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3. 感覚過敏への基本的な対応

 
 
何とかして感覚過敏を克服させたい!と思っている方は多いかもしれませんが、発達支援は苦手なことにこだわりすぎるとうまく行きません。
 
 
まずは得意なことを集中的に取り組むと、苦手なことも相関的に伸びてきます。感覚過敏を克服させるのではなく、脳全体を活性化させて伸ばしていき、いつのまにか感覚過敏が克服できているという形が理想です。
 
 
 
 
 
脳全体を活性化しながら、次のような対応をとるとうまくいきますよ!
 
 

◆本人が嫌がるなら強制しない

 
 
感覚過敏への対応は、書籍にも書かれているように「本人のつらさを理解する」というのが鉄則になります。つまり、本人が嫌がるなら強制しないということが大原則です。
 
 
本人が心地よく感じる感覚かどうか?不快なものは取り除き、心地いいものだけ残してあげてください。
 
 
ただ、お子さんの中には、感覚過敏があっても
 
・自分が納得すれば多少我慢できる
・「皆と同じ」がいい
 
というお子さんもいます。
 
 
まずはお子さんに半ズボンにするのか、このままのズボンでいくのか聞いてみるといいと思います。
 
 
我慢すれば何とか…という子も、我慢していることには変わりありません。無理をさせないでお子さんが納得できる方法を探していきましょう!
 
 

◆いろいろな触感をたくさん教えてあげる

 
 
息子がレギンスパンツ至上主義だった時、私は自分ひとりで買い物に行って大量のレギンスパンツを購入していました。
 
 
どうせレギンスパンツしか履かないんだから…と思って、息子を買い物に連れていくことはあまりありませんでした。
 
 
が、これは大きな間違い!
 
 
一緒にお買い物に行って、たくさんの洋服に触らせてあげたり試着させたりして、どんな触感がいいのか、一緒に探してあげてください。
 
 
毎年たくさんの素材がいろいろな形の洋服となって販売されています。
 
 
まず、こういう素材の服があるんだよ、と知らなければ、当然選ぶこともできません。
 
 
いろいろな感覚を積極的に教えてあげて、より好む素材を見つけたり、許容範囲を広げていったりしてください。
 
 
やりすぎると混乱するので、新しくお洋服を新調するタイミングで、息子さんと相談者さんがそれぞれ1着ずつ選んで試着してもらう、気に入ったものだけ買う、ぐらいでいきましょう!
 
 

◆幼稚園の先生はこう納得させる!

 
 
幼稚園の先生からも「他のズボンはダメか?」とお話があったんですよね。
 
 
幼稚園の先生に手間を取らせたくないというお気持ちは分かりますが、不快な感覚だと息子さんはグズグズしてしまうと思います。そっちの方が先生も大変かもしれませんよね。
 
 
多少着替えづらいだけなので、先生に今のズボンのままでお願いしたらいいと思います!
 
 
ここは息子さんの感覚を守ってあげてください。
 
 
先生に申し訳なく思うなら、着替えづらい状態でも着替えられるように息子さんと練習して、先生の負担をなくしてしまうというのもアリだと思います。
 
 
本当にお子さんのことを考えてくださる先生なら、事情を話して練習中だと伝えればご納得いただけるはずです。
 
 
 
 
お洋服はお気に入りを楽しく着る。私たち大人でも、お気に入りの服や新品の服を着るだけでウキウキしますし、やる気が出ますよね。こういった感覚は、充実した毎日を送るカギになりますので、特に大事にしてほしいと思います。
 
 

4.息子の皮膚感覚、ここまで発達しました!

 
 
以前、私は息子にどうしても半ズボンを履いてほしい!と思っていました。
 
 
でも100万円もらっても履きたくないんだ、と気づいたとき、半ズボンが履けないことで困ったことが起きるのか?と考えてみました。
 
 
息子が通っている小学校・中学校に制服はありません。大人になったら男性は長ズボンをメインに着用されている印象です。半ズボンのスーツなんてめったに見かけません。
 
 
あれ?別に半ズボンが履けなくても問題ないんじゃない?と気づいたんです。
 
 
そこから、服を選ぶときは純粋に息子が気に入ったものだけにしました。
 
 
息子は今小学校2年生ですが、幼稚園の3年半を毎日レギンスパンツで過ごし、この2年間はジーンズと速乾性の高いスポーツウェアのズボン、スウェット、チノパンを愛用しています。
 
 
レギンスパンツからジーンズにシフトしたのは突然のことでした。ある日突然、「僕、このズボンもうあきた!違うのにするから今からお店に行こう!」と言い出したんです。
 
 
飽きたからもう履きたくない!という息子と一緒にお店に行き、息子が自分でジーンズを選びました。その日のうちに息子のタンスはレギンスパンツがなくなり、ジーンズで埋め尽くされたんです。
 
 
この「飽きた」という感覚は、脳に十分感覚がインプットされた、ということ。
 
 
こだわっている感覚があるなら、トコトンその感覚を追求してあげて、脳が感覚を十分インプットできるようにすれば、次のステップに進める日は必ずやってきます!
 
 
レギンスパンツからいったんジーンズにシフトしましたが、そこから季節の変化もあり、暑いときは速乾性の高いスポーツウェアを、秋になってスウェットやチノパンを履くようになりました。
 
 
レギンスパンツやスキニージーンズのようなぴったりとした着心地でなくても大丈夫になりましたし、発表会の衣装や体操服など、事前に分かっているものであれば、抵抗なく履けるようになっています。
 
 
 
 
感覚過敏で悩んでいらっしゃるのであれば、
 
 
・本人が好む感覚をとことんインプットすること
・脳全体を発達させて、自然に感覚過敏を克服させること
 
 
この2つポイントを実践してみてくださいね。
 
 
皮膚感覚の発達については、こちらの記事にまとめました。ぜひ併せてお読みください!
 
 
 
 
 
 
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執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 

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