感覚過敏は卒業できる!皮膚過敏でレギンスパンツ至上主義だった息子が半ズボン愛好家になるまでの軌跡

皮膚の感覚過敏で着るものが限られてしまう子どもに困っていませんか?レギンスパンツ至上主義で半ズボンがまったく履けなかった息子の成長をご紹介します。感覚過敏のつらさを理解するポイントや感覚過敏を卒業する方法について解説します。
 

【目次】

 

1.半ズボンは断固拒否!レギンスパンツ至上主義~我が家の息子の感覚過敏~

 
 
発達障害・グレーゾーンのお子さんで感覚過敏を持つ子はたくさんいます。
 
 
私の息子は現在小学2年生。自閉症スペクトラムの診断があります。
 
 
息子は皮膚過敏があり、幼稚園時代はレギンスパンツ至上主義で半ズボンがまったく履けませんでした。
 
 
真夏は汗をかいてムレムレ、汗をかくと着替えにくくて先生にも申し訳なく思っていました。
 
 
不思議なことに、息子は水着なら半ズボンでも喜んで履いていましたし、お風呂上りはパンツ一丁でいつまでも遊んでいるような子でした。
 
 
ですので、私はどこかで「だったら半ズボンだって大丈夫じゃないか?」と期待して、毎年夏が来るたびに半ズボンを購入していました。
 
 
息子も購入するときは「カッコイイ!僕、これにする!」と言う。けれど実際は、全く履かなかったんです。
 
 
 
 
 
「これ、カッコイイよ!」
「これ、息子くんが好きなオレンジ色だよ!」
「せっかく買ったんだから…」
 
 
と誘ってましたが、いつも「こっちがいい!」と着古したレギンスパンツをチョイス!
 
 
結局、息子は一度も履かないままサイズアウトしたズボンは10本以上…
 
 
たまたま半ズボンしか着替えがない!という場合は泣きながら履いていました。グズグズ泣く息子を慰めながら必死にドライヤーでレギンスパンツを乾かして、ヘトヘトになる日も少なくありませんでした。
 
 
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2.発達障害の子どもの感覚過敏のつらさを実感する方法

 
 
もしかしたら、どうして半ズボンぐらい履けないの?と心のどこかで思っていませんか?
 
 
私はいつも思ってました!このズボン、結構いいお値段したんだけど!と…(笑)
 
 
発達障害に関する書籍には、大抵どれにも感覚過敏について記載されています。
 
 
感覚過敏は、脳の該当するエリアが未発達で、刺激を正しく受け取れていない状態です。
 
 
ちょっとした刺激でも敏感に反応したり、反対に刺激に対して鈍感だったりします。
 
 
私の息子の「半ズボンが履けない、レギンスパンツのようなぴっちりしたズボンを好む」というのは、触覚エリアが未発達と言えます。
 
 
常に何かに触れておかないと感覚が暴走してしまうため、皮膚にぴったりとくっついて刺激を与えてくれるレギンスパンツが落ち着くんです。
 
 
さて、この感覚過敏、どう対応したらいいでしょうか?
 
 
書籍にはたいてい「感覚過敏は本人にはつらいです。周りの理解が大切です」と書かれているだけ。具体的にどうすれば半ズボンを履けるようになるのかは書かれていません。
 
 
「本人はつらい」と書かれていても、「たかが半ズボンじゃない!」なんて、心のどこかで思ってしまうことも…
 
 
そんな私の考え方が変わったのが、発達科学コミュニケーションリサーチャーとしてを学び始めてすぐのことでした。
 
 
今でも覚えています。2回目の勉強会で、発達科学ラボを主宰されている吉野加容子先生がこうおっしゃったんです。
 
 
「発達障害の子が『イヤ!』というものは、私たちが100万円もらってもやりたくないことなんですよ。みんな、100万もらってもやりたくないことは何ですか?」
 
 
え~!?100万もらえるなら私なら大抵のことは我慢できるけど…
 
だけど、この子は100万もらえても半ズボンを履きたくないのか。
 
そこまで履きたくないのか…
そんなに嫌なことなんだな…
 
 
私の中でストンと納得できた気がしたんです。
 
 
それ以来、息子が「やりたくない!」とか「イヤだ!」というたびに、「あ~100万もらっても嫌なんだな」と思うようにしてみました。
 
 
そうしたら、全然イライラしなくなったんです!
 
 
そこまで嫌ならやらなくてよし!だって100万もらってもやりたくないんだよね!
 
 
 こんな風に思えるようになったんです。
 
 
どんな本にも「つらさを理解してあげて」と書いています。でもこういう感覚の問題って、親でもなかなか理解してあげられません。
 
 
なぜなら、実際に私たちが半ズボンを履いたとしても、苦痛を感じないからです。むしろ夏は涼しくていいじゃん!と思いませんか?
 
 
どうしても、「たかが半ズボンぐらいで…」って思ってしまって当たり前なんです。
 
 
 
 
もしも、「絶対に半ズボンを履かせないと!」と焦っていらっしゃるなら、「100万もらってもやりたくないことなのかも?」と考えてみてください。
 
 
もし相談者さんに「100万もらえてもこれだけはイヤ!」というものがあれば、それと全く同じ感覚だと思ってみるといいですよ。
 
 

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3. 感覚過敏への基本的な対応

 
 
何とかして感覚過敏を克服させたい!と思っている方は多いかもしれませんが、発達支援は苦手なことにこだわりすぎるとうまく行きません。
 
 
まずは得意なことを集中的に取り組むと、苦手なことも相関的に伸びてきます。感覚過敏を克服させるのではなく、脳全体を活性化させて伸ばしていき、いつのまにか感覚過敏が克服できているという形が理想です。
 
 
 
 
脳全体を活性化しながら、次のような対応をとるとうまくいきますよ!
 
 

◆本人が嫌がるなら強制しない

 
 
感覚過敏への対応は、書籍にも書かれているように「本人のつらさを理解する」というのが鉄則になります。つまり、本人が嫌がるなら強制しないということが大原則です。
 
 
本人が心地よく感じる感覚かどうか?不快なものは取り除き、心地いいものだけ残してあげてください。
 
 
ただ、お子さんの中には、感覚過敏があっても
 
・自分が納得すれば多少我慢できる
・短時間なら耐えられる
・我慢してでも「皆と同じ」がいい
 
というお子さんもいます。
 
 
まずはお子さんに半ズボンにするのか、このままのズボンでいくのか聞いてみるといいと思います。
 
 
我慢すれば何とか…という子も、我慢していることには変わりありません。無理をさせないでお子さんが納得できる方法を探していきましょう!
 
 

◆いろいろな触感をたくさん教えてあげる

 
 
息子がレギンスパンツ至上主義だった時、私は自分ひとりで買い物に行って大量のレギンスパンツを購入していました。
 
 
どうせレギンスパンツしか履かないんだから…と思って、息子を買い物に連れていくことはあまりありませんでした。
 
 
が、これは大きな間違い!
 
 
一緒にお買い物に行って、たくさんの洋服に触らせてあげたり、希望した洋服を試着させたりして、どんな触感がいいのか、一緒に探してあげてください。
 
 
毎年たくさんの素材がいろいろな形の洋服となって販売されています。
 
 
まず、こういう素材の服があるんだよ、と知らなければ、当然選ぶこともできません。
 
 
いろいろな感覚を積極的に教えてあげて、より好む素材を見つけたり、許容範囲を広げていったりしてください。
 
 
やりすぎると混乱するので、新しくお洋服を新調するタイミングで、息子さんと相談者さんがそれぞれ1着ずつ選んで試着してもらう、気に入ったものがあれば買う、ぐらいでいきましょう!
 
 

◆幼稚園や学校の先生に理解をお願いする

 
 
例えば体操服や行事の衣装など、子どもが好まない素材や長さの服を着ることを求められるケースがあります。
 
 
先生に手間を取らせたくない!我が子だけ別の服で目立つんじゃないか…といろいろな心配があります。
 
 
「この時間だけ頑張れる?」子どもにどうするかと聞いてみるのはOKですが、「お母さんは○○くんがしんどくない方がいいなぁ」という態度は貫きましょう!
 
 
発達障害・グレーゾーンの子は「空気が読めない」と言われることもありますが、逆に空気を読みすぎる子もいるからです。
 
 
親や学校・幼稚園でのことを先回りして考えて、本当は嫌なのに「いいよ」と言ってしまうタイプの子は、絶対にお母さんが守ってあげて欲しいんです!
 
 
不快な感覚だと子どもは結局グズグズしてしまうと思います。そっちの方が先生も大変かもしれません。
 
 
そもそも、違う服・違う衣装であることってそんなに大きな問題ではないと思います。
 
 
今は合理的配慮で子どもを堂々と守れるようになりました。本当にお子さんのことを考えてくださる先生なら、事情を話せばご納得いただけるはずです。
 
 
 
 
お洋服はお気に入りを楽しく着る。私たち大人でも、お気に入りの服や新品の服を着るだけでウキウキしますし、やる気が出ますよね。こういった感覚は、充実した毎日を送るカギになりますので、特に大事にしてほしいと思います。
 
 

4.息子の皮膚感覚、ここまで発達しました!

 
 
以前、私は息子にどうしても半ズボンを履いてほしい!と思っていました。
 
 
でも100万円もらっても履きたくないんだ、と気づいたとき、半ズボンが履けないことで困ったことが起きるのか?と考えてみました。
 
 
息子が通っている小学校・中学校に制服はありません。大人になったら男性は長ズボンをメインに着用されている印象です。半ズボンのスーツなんてめったに見かけません。
 
 
あれ?別に半ズボンが履けなくても問題ないんじゃない?と気づいたんです。
 
 
そこから、服を選ぶときは純粋に息子が気に入ったものだけにしました。
 
 
息子は今小学校2年生になりました。
 
 
幼稚園の3年半を毎日レギンスパンツで過ごした息子は、小学校入学後、一気に皮膚感覚が発達していきました。
 
 
この2年間はジーンズと速乾性の高いスポーツウェアのズボン、スウェット、チノパンと履けるものが毎月のように増えていき、ついに今年の夏は毎日半ズボンで過ごすまでになりました!
 
 
いちばん最初、レギンスパンツからジーンズにシフトしたのは突然のことでした。ある日突然、「僕、このズボンもうあきた!違うのにするから今からお買い物に行こう!」と言い出したんです。
 
 
飽きたからもう履きたくない!という息子と一緒にお店に行き、息子が自分でジーンズを選びました。その日のうちに息子のタンスはレギンスパンツがなくなり、ジーンズで埋め尽くされたんです。
 
 
この「飽きた」という感覚は、脳に十分感覚がインプットされた、ということ。
 
 
こだわっている感覚があるなら、トコトンその感覚を追求してあげて、脳が感覚を十分インプットできるようにすれば、次のステップに進める日は必ずやってきます!
 
 
レギンスパンツからいったんジーンズにシフトしましたが、そこから季節の変化もあり、暑いときは速乾性の高いスポーツウェアを、秋になってスウェットやチノパンを履くようになりました。
 
 
半ズボンに目覚めたのはいろいろな種類の長ズボンを履けるようになって、さらに半年ほどたったころでした。
 
 
皮膚感覚が育ち、不快感が軽減されていたタイミングで、ちょうど習い始めたダンスのレッスンで「半ズボンの方が断然動きやすい!」ということに気づいたようでした。
 
 
今では、特に着る素材を選ぶことなく、純粋にデザインで洋服を選べるようになりました!
 
 
 
 
今お子さんの感覚過敏で悩んでいるお母さん、感覚は絶対育ちます。だからいつか感覚過敏を卒業できる日がやってきます!
 
 
・本人が好む感覚をとことんインプットすること
・脳全体を発達させて、自然に感覚過敏を克服させること
 
 
この2つポイントを実践してみてくださいね。
 
 
皮膚感覚の発達については、こちらの記事にまとめました。ぜひ併せてお読みください!
 
 
 
 
 
 
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執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
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