小学生 発達障害

「9歳の壁」は発達障害の特性を目立たせる!友達トラブルに悩むお子さんには『おうちカウンセリング』で対応しましょう

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「9歳の壁」が発達障害グレーゾーンの女子にどんな影響を及ぼすのか?そしてお友達トラブルが起きてしまったときには、お母さんがお子さん専用の「おうちカウンセラー」になることでトラブルを徐々に減らすことができるんです。
 

【目次】

 

1.「9歳の壁」ってなんだろう?

 
 
「9歳の壁」「10歳の壁」、または「小4の壁」や「ギャングエイジ期」の言葉を聞いたことがあるでしょうか?
 
 
子どもたちはこの年齢を境にして、対人・学習の両方での転換期を迎えます。ひとりの人間として一段と飛躍ができそうな成長が詰まっていることから「壁」と言われています。
 
 

①対人面の変化

 
 
自分自身を客観視できるようになるので、親と自分を区別して捉えるようになります。
 
 
たくさんの人とかかわりながら、多様な価値観や様々な感情を自分の中に取り入れて成長します。
 
 
そして、価値観が近い友達同士でグループをつくり、ルールや暗黙の了解を自分たちで作っていくようになります。
 
 
・グループに入るためには共通の話題や趣味が必要
・正しさではない、グループならではのルールがある
良心、道徳性の判断は個人の基準
 
 
こういった理由から、対人関係では親・先生よりも友だち同士の繋がりを優先するようになるんですね。
 
 

②学習面の変化

 
 
学習面では、抽象的概念が取り込まれてきて、子どもの理解度によっては難易度がぐんと上がります
 
 
・算数は、分数や小数点
・国語は、作者の意図を読み取る
・理科は、電流の大きさや流れる方向
 
 
など、他の教科でも実体として見えない物に対して、頭の中で並べ替え・整理をし、論理的に考える力を身につけることが求められます。
 
 
親が、このまま「子ども」として接して良いのかな?と迷うような一面を、子ども自身が現し始めます。
 
 
 
 

2.「9歳の壁」×発達障害ではどんな事が起こるのか?

 
 
例えば、グレーゾーンの9歳女子のこんな実話があります。
 
 
・グループで下校途中、交通ルールを守らない友達を注意したら無視をされてひとり置いて行かれた
 
・クラスメイトの悪口を言っていた友達を注意したら、逆に自分が悪口を言われた
 
 
これらの2つは、幼児期から親や先生に教えられている「やってはいけないこと」です。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもは、今トラブルを起こしたら今後の友達関係がどうなるか?という見通しを持ったり、相手の表情から気持ちを察することがとても苦手です。
 
 
「悪いことは注意する」という判断は間違いではないですが、そういった言動は同世代のグループからは孤立しやすくなります。
 
 
さらに、学習面の「抽象的な思考」については、視覚情報の処理を得意とするのが発達障害・グレーゾーンのお子さんです。
 
 
見たことがないもの、目の前にないものについて考えることはとても苦手なので、友達から「こんなことも分からないの?」と言われて傷つく経験も多いんです。
 
 
言われた言葉をストレートに解釈して傷つき、ネガティブな記憶も強く残ります。
 
 
自分を客観視できるようになったことで、他者の評価で「自分」をつくり上げていく9歳、10歳
 
 
さらに発達障害・グレーゾーンの特性によって否定をされる場面が増え自尊心は傷つき、自己肯定感が下がりやすいんです。
 
 
自己肯定感の低さは、思春期に入った後も引きずってしまうことがあります
 
 
 
 

3.子どもの自尊心をあげる「おうちカウンセリング」

 
 
お子さんの自己肯定感を上げるには、家庭でのお母さんのフォローが絶対に必要です。
 
 
お子さんの中に「お母さんは自分を理解してくれる」という親子の信頼関係があれば
 
 
・新しいチャレンジに向かう勇気や意欲が湧いてくる
・人生に必要な対人関係の基礎をつくることができる
 
 
という、9歳の壁を乗り越えるための底力を授けることができます。
 
 
では、おうちカウンセリングをするにはどんな手順を追っていけばよいのか?5つの手順で解説をします!
 
 
学校から帰ってきたときのお子さんの様子を見て「何かあったな…」と感じるお母さんの直感ってありますよね。
 
 
そんなときには早速「おうちカウンセラー」になったつもりで、お子さんに接してあげてくださいね。
 
 

①聞き出そうとはしない

 
 
お母さんは話し手ではなく、完全に聞き手です。お子さんから見て「意見を否定されそうにない」雰囲気をつくることが大切です。
 
 
笑顔で接する
ことばの語調を柔らかくする
声色を穏やかにする
 
 
などの具体的な方法を意識してくださいね。
 
 

②事実だけを受けとめる

 
 
お子さんが泣いていたり発言してきたときに「どうにかしなくては」としなくて大丈夫です。
 
 
・「そんなことがあったんだね!
・「それは嫌だったね
・「つらかったね~
 
 
などの言葉でただ受け止めましょうお母さんの考えや感想は伝えません
 
 
もしお子さんに「違う!」と反発されても、お母さんは「そっか、違うんだね」とだけ返せばよいですよ。
 
 
不安定な状態のお子さんの感情に巻き込まれないで受け流すことを意識します。
 
 

③理解の姿勢を見せる

 
 
特に自閉症スペクトラムタイプのお子さんは、自分の気持ちを言語化したり説明をすることが苦手です
 
 
お母さんに「それはどういうこと?」「わかるように言って」と言れると、お子さんはますます混乱します。
 
 
お母さんが理解しようする姿勢を見せてあげれば、お子さんも落ち着いてきますよ。
 
 

④共感で終わる

 
 
お子さんが自分の気持ちを分かってもらえた!と思うには、お母さんが共感を示すことが重要です。
 
 
・「なるほどね~」
・「そっか~」
 
 
などの共感を示す言葉を使ってください。
 
 
親としては、子どもが良い方向にいくようにアドバイスをしがちですが、反発心を招くことがあるので避けましょう。
 
 
 
 

⑤切り替え上手になれる「ミラクルワード」

 
 
共感を示した、けれどお子さんからは延々と文句が出てくる…という場合もあります。
 
 
そんなときは、お子さんの不満を吐き出しきって次の行動に促すことができるミラクルワードを使いましょう。
 
 
それは、「ほかには?」という言葉です。
 
 
文字だけで見ると冷たく聞こえてしまいますが、そうではありませんよ!
 
 
「ほかには?」の質問を繰り返し・繰り返しすることによって、お子さんの不満がどんどん出てくるミラクルな質問なんです。
 
 
泣きながらでも怒りながらでも、不満を出しきったお子さんは自分から次の行動に移ろうとするでしょう。
 
 
お母さんが「おやつ食べよっか!」の言葉で次の行動に誘っても良いですね!
 
 
おうちカウンセリングで接してみても、慣れないうちは気持ちの切り替えに時間がかかるかもしれません。
 
 
でも繰り返していくたびに気持ちの切り替えは早くなり、次第に自分の力だけで切り替えることができるようになっていきます。
 
 
9歳ごろになると、お母さんが「教える子育て」は終わりに近づき、お子さんは「自分で考えながら」成長をし始めます。
 
 
お子さんに「お母さんが見守ってくれている」安心感を与えて、9歳の壁を乗り越えていけるようにサポートをしてあげてくださいね。
 
 
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執筆者:あらいまい
(発達科学コミュニケーショントレーナー)

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