激しい癇癪!発達障害・ADHDの小学生高学年のお子さんだと、落ち着かせようとしても効果がなく、さらに激しくなりませんか?いつ癇癪がおきるかと毎日怯えて過ごしているお母さん、対応を変えるだけで癇癪が激減し、穏やかに過ごせるようになりますよ。
【目次】
1.小学生高学年の息子の激しい癇癪に怯えていた私
発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの小学生の激しい癇癪。なかなか落ち着かず終わらない癇癪。
いつ癇癪がおきるのかと毎日おびえているお母さんは多いのではないでしょうか?
私には、発達障害・ADHDタイプの小学6年生の息子がいます。幼い頃から息子の癇癪が激しく悩んでいました。
・友達の家から帰る時間なのに「まだ帰らない!」と反発して帰ろうとしない。
・宿題をしていて問題が難しくて分からないと怒って暴れる。
・ゲームでなかなか勝つことができず大声で叫び暴れる。
息子の癇癪を落ち着かせようと対応してもいっこうに落ち着くことはなく、逆に激しくなるばかり。
さらに「うるさい!」「だまれ!」「お前のせいだ!」など暴言がひどいときもありました。
小学生高学年なので力も強く、ノートを投げたり、蹴られたこともあります。
また癇癪がおきたらどうしよう?癇癪に上手く対応するが自信がない。
自分を責めるようになり、激しい息子の癇癪をいつしかおびえるようになってしまいました。
子どもが成長していく上で誰にでもある癇癪ですが、なぜ、発達障害・ADHD傾向の子どもの癇癪は激しいのでしょうか?
2.発達障害・ADHDタイプに激しい癇癪がおこる原因
発達障害・ADHDタイプの特性のなかに
・感情のコントロールが苦手
・カッとなったらすぐ口や手が出てしまう
・イライラすることが多い
・我慢するのが苦手
などがあります。
これらの特性により、発達障害・ADHDタイプの子どもは特に興奮しやすく、一度泣きわめいたり暴れたりするとなかなかおさまりません。
だから、激しい癇癪となってしいます。
また、頻繁に癇癪をおこしているため、脳が学習して癇癪をおこす悪いクセがついてしまっています。
怒りっぽくなっているのです。
さらに、小学生高学年ともなるとこれまで癇癪を起してきた回数も期間も長いことが多いです。
私の息子のように幼児の頃から癇癪を起していた場合は、5年も6年も癇癪を起し続けてきたことになります。
そうなると、癇癪を起す悪いクセが何年も積み重なることで、さらに強化されてしまっていて、癇癪がより激しいものになっていることが考えられます。
ですが、発達障害・ADHDタイプの子どもも、毎日のように癇癪をおこしてお母さんを困らせたいわけではないでのす。
子ども自身もすぐ癇癪をおこしてしまうことに心の中で困っています。人知れず、自分を責めているお子さんもいるかもしれません。
子ども自身で癇癪をおこさせないようにするのはとても難しいので、お母さんの正しい対応が必要になります。
3.お母さんにして欲しい2つのこと
発達障害・ADHDタイプの小学生の激しい癇癪の正しい対応とは何か?
お母さんにして欲しい2つの対応があります。
◆スルーする
1つ目は、癇癪をおこしてもスルーすることです。
癇癪=好ましくない行動。よって、好ましくない行動はスルーします。
子どもが好ましくない行動をするたびにお母さんが反応して対応すると、子どもは、お母さんの注目をゲットできたことになります。
好ましくない行動をすればお母さんが相手してくれると学習してしまうのです。
ですから、癇癪が始まったら完全にスルーして、周りに投げて危ない物がないか子どもの安全を確認しつつ、子どもから見えないところまで離れます。
お母さんが反応してくれないと、子どもは自分の行動には意味がないと思うようになるため、癇癪はおさまります。
私は、息子の激しい癇癪が始まったら、息子の部屋から見えないキッチンに行きます。
息子の暴言を全部受け止めて落ち込んでしまうので、イヤホンをして音楽を聴くようにしました。
息子の癇癪のことを考えるのをやめて音楽を聴きながら冷静になることを心がけ、息子が落ち着くまで待つようにしました。
癇癪がおこるのはお母さんが悪いのではありません。自分を責めるのはやめましょう。
◆褒める
もう一つお母さんにして欲しい対応は、子どもを褒めることです。
癇癪がおさまったら、子どもが気持ちを切り替えて落ち着いたことをしっかり褒めてあげてください。
褒めてもらうことで子どもは安心感を抱きます。
さらに「癇癪をやめた方がいいことがあるんだ!」と感じるようになります。
時間が経ってからだと、気持ちを切り替えて落ち着けたという流れを忘れてしまうので、落ち着いたタイミングで褒めることをおすすめします。
息子は癇癪をおこして落ち着くと、息子のほうから私に話しかけてくれます。
私は、冷静に笑顔で会話して「自分で落ち着けたね」としっかり褒めます。
お母さんが、発達障害・ADHDタイプの特性を理解して正しい対応をするだけで、小学生高学年の子どもであっても、癇癪は激減していきます!
それによって、子ども自身も自分に自信をもつことができます!
子どもの気持ちに寄り添って対応し、親子で自信をつけましょう!
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執筆者:内山未奈
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)