療育は本当に子どもの発達に効果があるのか?療育のホントのところを徹底解説!

発達が気になるお子さんをお持ちのお母さん、「療育が受けられたらな…」と思っていませんか?本当に療育は子どもの発達に効果があるのか?息子が3年以上療育を続けている私が「療育のホントのところ」を教えちゃいます!
 

【目次】

 

1.療育に過度に期待していませんか?療育を3年継続してたどり着いた答え。

 
 
子どもが発達障害と診断された
うちの子、発達が気になる…
 
 
そんなお母さんはまず「療育を受けさせたい」と思うのではないでしょうか?
 
 
私の息子は発達障害・自閉症スペクトラム。大学病院の療育に通って3年になります。
 
 
これまで、比較的息子の発達のことはオープンに話してきたせいか、これまでに何人もの方から
 
「療育を受けるにはどうしたらいい?」
「うちの子に合う療育って何だろう?」
「○○療法ってどんなことするの?」
「うちの子、療育受けられるかな…」
 
という相談を受けてきました。
 
 
お話ししながら毎回思うのは、「療育に過度に期待する方が多いんだな」ということ。
 
 
かくいう私自身も、息子が発達障害と診断されたときは、「療育さえ受けられたら定型発達になれる!」というぶっ飛んだ考えをしていました。
 
 
実際に療育を3年間続けている息子を見て感じているのは、
 
・療育だけでしか得られないメリットはある
・だけど、療育だけで「子どもがぐんぐん伸びる」とは感じない
 
ということ。これをお話しすると、ほぼ100%の方が「何言ってんだ…?」という顔をされます(笑)
 
 
 
 
今日は、
 
・お子さんに療育を受けさせたいと思って情報を集めている方
・療育の空きを待ってる方
・お子さんが療育を受けている方
 
療育にかかわるすべての方に知っておいていただきたい、「療育のホントのところ」をお伝えします。
 
 
この記事を読めば、療育との正しい付き合い方や、療育に頼らない子どもの発達支援について知ることができますよ!
 
 
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2.療育のホントのところ~療育の内容は療育でなくても受けられる!

 
 
私の息子は幼稚園の年少さんで発達障害の診断を受け、大学病院で療育を開始しました。
 
 
今息子は小学校1年生ですから、正確な療育歴は3年3か月になります。
 
 
これまで、運動療育、作業療法、音楽療法、プレイセラピーの4種類の療育を受けてきました。
 
 
これから療育を始めるお母さんにとって、「療育ってどんなことをやってるの?」というのはとても気になりますよね。
 
 
あくまでも息子がやってきた内容ですから、一部の例になりますが、少しご紹介したいともいます。
 
 
・運動療育は、手押し車をしたり、風船バレーをしたり、前転運動をしたり、平均台を歩いたり。
 
 
・作業療法は、はさみや輪ゴムを使って手先の訓練をしたり、運動療育と似たような内容をやったり。
 
 
・音楽療法は、ピアノや太鼓を演奏したり、リトミックのようなことをしたり。
 
 
・プレイセラピーは先生やお友達と2~4人で遊びながら、コミュニケーションを学んだり、遊びの幅を広げたり。
 
 
このような内容の活動をしていました。
 
 
はい!ここで気づいた方もおられるのではないでしょうか?
 
 
…なんか、普通。
 
 
そうなんです。私自身も、「療育」というと、特別な道具やテクニックを使うのではないか…と思っていました。が、ホントのところは幼稚園やおうち、習い事でやることと大差ありません。
 
 
・運動療育=公園にたくさん行く、体操教室に通う
 
・作業療法=家で手先のトレーニングをする、体操教室に通う
 
・音楽療育=リトミックに通う、楽器を習う
 
・プレイセラピー=家でお子さんと遊ぶ、幼稚園などでの集団保育
 
 
という風に、療育のプログラムを置き換えることは十分可能です。
 
 
どうしてスペシャルなプログラムではないのか?というのは、私も随分悩みました。発達障害・グレーゾーンの子どものためだけの、特別な何かをやる必要があるんじゃないか?と思ったんですよね。
 
 
でも、療育を重ねるにつれて、それは根本的に違うんだ、ということに気づきました。
 
 
「特別な何か」はやはり「特別な状況」で生かされるんです。日常生活、幼稚園や学校での毎日にも使えるとは限りません。そもそも、特別な道具で療育を受けても、その道具が特別であればあるほど、療育以外の場所で使うチャンスは少なくなります。
 
 
療育は、あくまでも日常生活をよりスムーズに送るための練習の場なのだ、と気づいたのです。
 
 
 
 

3.療育が受けられない人こそ知ってほしい!療育以上の効果は家庭で得られる

 
 
療育が受けられない、なかなか順番が回ってこない、と焦っている方も、療育の内容が特別なものではないことが分かれば、それほど焦ることはないと思えますよね。
 
 
むしろ、療育が受けられないのであれば、おうちでこんなことをしよう!こんな習い事に通ってみよう!という風に前向きな気持ちになってほしいと思います。
 
 
息子は診断を受けた当初は知的発達の遅れも指摘され、小学校は支援級がいいかも…と言われていたぐらい、発達の遅れがある子でした。
 
 
しかし、3年たった今では、発達の凸凹はあるものの、知的発達は定型になり、通常級でも毎日楽しく元気に学校に通っています。
 
 
これほど息子が伸びたのは、療育の効果なのか?答えは完全にNOです。
 
 
療育を受けられるのは、1週間に1回だけ。これだけの量ではどんなにすばらしいプログラムを組んでいただいても、発達を加速するまではいきません。特に運動療育の場合は、1週間たてば体の動きは完全に記憶の彼方、筋肉ももちろん落ちています。
 
 
では、何が息子の発達を加速させたのか?それは、毎日の生活です。
 
 
息子のことを理解してもらえ、自信を受けるチャンスを毎日くれる幼稚園にお世話になれたこと。そして、私がおうちで発達支援をおこなったからです。
 
 
発達科学コミュニケーションリサーチャーになって、発達科学を学び、息子の発達を見立てて、得意を伸ばすためにはどうしたらいいのか?について、自分で判断して実践することができました。
 
 
本来、少ない頻度でも療育を受けた方がいい、と言われるのは、
 
・プロに指導してもらえ、効果的なプログラムを知ることができる
・プロに困りごとを相談できる
 
という2つがあるからです。
 
 
でも、発達科学を学べば、どちらも療育の先生に相談しなくても、自分自身で学んで考えて判断・実践することができます。
 
 
家庭ではもちろんのこと、毎日通う幼稚園にも「こういう感じでやってみたいと思うのですが…」とお願いすることで、息子に必要な子とはどんどん取り入れることができました。
 
 
次の療育の日まで待たなくてもいい。スピード感が全く違うんです!
 
 
息子が3年間で大成長したのは、
 
 
・私が発達科学を学び、息子が伸びるために必要なことを的確に判断して実践できた
 
・私の「こうしたい!」という考えをすべて取り入れてくれる幼稚園にお世話になれた
 
 
だと、自信をもって言うことができます。
 
 
 
 
療育には通っていましたが、療育の効果はほんのわずかだったというのがホントのところです。
 
 
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4.療育の目的とは?我が家が療育を続けてきた、たった1つのワケ

 
 
療育だけで子どもをそんなに発達させることができないなら、別に療育を受けなくてもいいんじゃない?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
 
 
その通り!実際に、たくさんのお母さんが継続しない判断をしています。
 
 
私も、何度か「この辺りで卒業もありかも…」と思ったことがあります。それでも、息子が療育を続けてきたのには理由があります。
 
 
その理由はただ1つ、「医師とのつながり」です。
 
 
発達障害の診断、投薬の判断は医師でないとできません。
 
 
息子は自閉症スペクトラムの診断がありますが、診断があるからこそ療育を受けられたり、学校での支援がスムーズにいったりしています。
 
 
我が家の場合、学校側からははっきりと、「療育に通っている・投薬しているという事実よりも、診断名を重要して支援を検討します」と言われています。
 
 
そのため、学校と個別支援について話し合うとなれば診断名・診断書が必須です。息子の場合はすでに診断名はありますが、診断書は毎年療育の状況を見て再作成されるシステム。診断書が欲しいのであれば療育を継続するしかありませんでした。
 
 
つまり、診断書のために療育を続けざるを得なかった。これが3年間療育を続けてきた本当の理由です。
 
 
こんな私が、
 
・今療育を受けているお子さん
・これから受けようとしているお子さん
 
を持つお母さんに意識してほしいことが2つあります。
 
 

◆①療育を受ける目的をはっきりさせる

 
 
1つはどうして療育を受けるのか?療育の目的をはっきりさせること。
 
 
ほとんどのお母さんは、「子どもが少しでも発達したらいいと思って…」という目的で療育をスタートさせます。実際に私もそんなお母さんの一人でした。
 
 
こう思うのはお母さんにとって自然なこと。発達に不安があるから療育をスタートさせるわけですから、当たり前ですよね。
 
 
でも、この目的は漠然としすぎていて、どうなったら「子どもが発達した」と言えるのかが分かりづらいです。
 
 
子育ての悩み、発達の課題は毎日のように変わっていきますし、子どもも周りのお友達も成長していきます。そんななかで「子どもが発達すればいい」という目的が達成されたかどうかはかなり難しいもの。
 
 
結果として「療育って、思ったのと違うな…」と期待外れになってしまうのです。
 
 
もちろん、療育の本来の目的は「子どもを発達させること」ですから、この目的を持ちながら、もう1つ現実的な目的を持つことが大切です。
 
 
私が息子に療育を受けさせる目的はただ1つ、診断書のためです。このように目的をはっきりしておくと、過度に期待することはありませんし、療育を卒業するタイミングもはっきりします。
 
 
例えば、療育を継続することで定期的に発達検査を受けられる、療育の先生が学校に申し送りをしてくれる、行政のサービスが受けられる、なども魅力的な目的だと思います。
 
 
 
 

◆②療育のチャンスを最大限に活かす!

 
 
もう1つは、与えられた療育のチャンスを最大限に活かすこと。
 
 
療育を受けられるチャンスは無限にあるわけではありません。自分で発達支援できるといっても、発達の専門家に定期的に対応してもらえるチャンスはありがたいもの。
 
 
わずかな療育の時間を最大限に活かすにはどうしたらいいのか?おうちでの繰り返し練習はとても重要です。
 
 
とはいえ、療育で教えてもらったプログラムをそっくりそのままおうちでできることの方が珍しいんです。
 
 
療育のプログラムをどう家庭用にアレンジするのか?についてはこちらで解説しますので、ぜひチェックしてくださいね!
 
 
 
療育の目的や効果について考えるについて、考えるきっかけにしてくださったらうれしいです。
 
 
療育を含め、「子どもの発達」に必要なことはたった3つでした。詳しくはこちらで解説しています。
 
 
 
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執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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