【お悩み相談室】子どもの良くないところばかり目について、いつも怒りすぎてしまいます。将来に影響するのではないかと不安です。

息子は4歳で発達障害の診断があります。怒りすぎはよくないと思いながらも、毎日息子のできていないところばかり目について、ガミガミ怒ってしまいます。怒りすぎて、このままでは息子の将来に影響するのではないかと不安なほどです。毎朝「今日は怒らない!」と心に誓うのですが、息子の些細な行動にもカチンときてしまいます…

 

4歳・男の子のママ

発達障害の子育てをしていると、「なんで!?」と理解不能は行動の連続ですよね。私もカチンときて感情的に怒ることがやめられず、毎日息子の寝顔を見ながら自己嫌悪していました。発コミュをマスターした今では、怒ることはなくなりましたよ!

 

発達科学コミュニケーション
リサーチャー 丸山香緒里

 

【目次】

1.沸点5℃!子どもを毎日怒りすぎていた私
2.「強調」のフレーズで叱っていませんか?
3.発コミュ流!子どもの将来に影響させない「叱る基準」

 

1.沸点5℃!子どもを毎日怒りすぎていた私

 
 
私は元々怒りっぽい性格で、すぐにカチン!と来てしまう、導火線の短いタイプの人でした。
 
 
今は退職していますが、私は大学を卒業した後、銀行員として社会人生活をスタートしました。銀行で働いていた時代の私のあだなは「沸点5℃の女」!もはや冷水です(笑)
 
 
銀行のなかでも、私が担当していた業務は1円、1文字、1分のミスが許されませんでした。「ミスしなくて0点、ミスしたらマイナス50点」というプラス評価のない環境に身を置いていると、人間はどんどんギスギスしていきます。
 
 
もともときっちりしたまじめな性格でしたが、「きちんとやって当たり前」が自分に対しても周りに対しても、どんどんエスカレートしていきました。
 
 
こんな私が子育てを始めると、とにかく意味不明なことの連続!
 
 
スーパーで走り回る。
保育園でお友達を押す。
言い訳する。
ご飯で遊ぶ。
先生に口答えする。
 
 
1日で何回「なんでこうするの?」「なんでちゃんとやらないの?」「さっきも言ったじゃん!」と思ったことでしょう…沸点5℃の私、常にイライラして眉間にしわを寄せていました。
 
 
特に、息子が年少さんで発達障害・自閉症スペクトラムと診断されてからは、普段の子育てに加えて発達支援もしなければならず、時間的にも気持ち的にも余裕はゼロ!
 
 
毎日毎日「あれしなさい、これしなさい、これは終わったの?」と矢継ぎ早にガミガミ怒られていた息子。思い出すだけで申し訳なくなります。
 
 
さらに息子が不幸だったのは、私と夫の「怒りポイント」が同じだったこと。
 
 
子育てでは、「夫婦の一方が子どもを叱り、もう一方がフォローする」と書かれていることが多いですが、我が家ではそれが全く成立しませんでした。
 
 
息子が困った行動をすると、夫婦二人がかりで怒ってフォローなし!これが2年前の我が家の状況でした。
 
 
怒られ続けた子どもは、どんどん自信を失っていきます。特に、無条件に愛をもらえるはずの親から怒られ続けていると、親子関係がどんどん悪化するだけでなく、自分が大切な存在だと思えなくなってしまいます。
 
 
こんな状態のままで子どもが育ったとしたら…もちろん将来にも影響しますよね。
 
 
 
 
どんなお母さんも、怒りたくて怒っているわけではありません。でも、怒ってしまう…そんなときに、ぜひ試していただきたいテクニックをご紹介します。
 
 
このテクニックのおかげで、私は今ではほとんど怒ることはなくなりましたよ!
 
 
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2.「強調」のフレーズで叱っていませんか?

 
 
相談者さんは、発達障害のお子さんを叱らなければならないとき、こんな叱り方をしていませんか?
 
 
「どうして○○できないの?」
「いつになったらできるの?」
「お母さん、ずーっと言ってるよ」
「何回言ったらわかるの?」
 
 
これ、お母さんがよく口にするフレーズですよね。私も毎日のように言っていました。このフレーズのNGポイント、どこか分かりますか?
 
 
それは「ずーっと言ってるよ」「何回言ったらわかるの?」
 
 
叱るときに使ってしまいがちなフレーズですが、どんな点がよくないのでしょうか。「ずーっと言ってるよ」「何回言ったらわかるの?」これらを言い換えると、
 
 
ずーっと言っても「できない」
何回言っても「わからない」
 
 
ということになります。
 
 
私が、「怒りすぎの子育てから卒業したい!」と思ったとき、まず取り組んだのは、このような強調フレーズを使わないことでした。
 
 
 
 
特に、発達障害やグレーゾーンの子どもたちは、発達が凸凹していたり、ゆっくりだったり。
 
 
お母さんに叱られてもすぐに忘れてしまったり、叱られて一度はお母さんの指示に従えても、他に興味が移ってやめてしまったり、集中できなかったりすることがあります。
 
 
だからこそ、お母さんが何度も何度も繰り返して叱らなければならない状況に陥ります。
 
 
そこでお母さんが「ずっと」とか「何回も」というフレーズを使ってしまうと、できないことが強調されてしまいます。
 
 
「僕は何回やってもできないんだ…」
「私はずっとできないままなんだ…」
 
 
と、自己肯定感を下げてしまうきっかけになりかねません。
 
 
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3.発コミュ流!子どもの将来に影響させない「叱る基準」

 
 
私が強調する叱り方をやめよう!と決心して間もなく、発達科学コミュ二ケーション(発コミュ)を受講し始めました。
 
 
発コミュは、お母さんの声かけで子どもの脳の発達を加速させるコミュニケーションメソッドです。
 
 
発コミュでは、子どもを叱っていい場面を「自分や他人を傷つける言動」だけに限定しています。
 
 
これを学んだとき、私の子育ての悩みの大部分は叱る対象にすらなっていないことに衝撃を受けました。
 
 
相談者さんはいかがですか?今「ガミガミ怒ってしまっている」とお悩みのアレコレ、お子さん本人や周りの人を傷つけることですか?
 
 
この基準を採用すると、怒る回数は一気に減ります。これがポイント!
 
 
叱られて傷つく経験を極限まで減らすことで、子どもの自己肯定感を守ることができます。
 
 
また、叱られるポイントを絞ることで、子どもも「これはダメなことなんだ」と理解しやすいのです!
 
 
 
 
私は、この叱る基準を学んでから、息子への声かけをより一層気を付けるようになりました。
 
 
例えば、それまでは
 
「どうして片付けてないの!?」
「早く片付けなさい!」
 
とイライラして怒りながら伝えていましたが、
 
 
「片付けしようね!」
「片付けできる人~?」
「片付けしてくれたらお母さん嬉しいなぁ」
「片付けお願いね~!」
 
 
と、柔らかい雰囲気と口調を意識して声をかけるようになりました。そうすると、息子は進んで行動してくれるようになったのです!
 
 
叱ることと叱らなくていいことを仕分けたら、今ではほとんど怒ることはなくなり、沸点は5℃から90℃ぐらいに上昇しました(笑)
 
 
相談者さんも、ぜひこの「叱る基準」を採用してみてくださいね!
 
 
子どもを叱ってしまうことに悩んでいるお母さん、まだまだ記事があります。併せてチェックしてみてくださいね。
 
 
 
 
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執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーション リサーチャー)
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