グレーゾーン 発達障害

発達凸凹っ子のお母さんにエールを!「お母さんやめたい症候群」に効くたった1つの処方箋

更新日:

「もう、お母さんやめたい…」。発達凸凹っ子の子育てに悩むお母さんは、多かれ少なかれそう思ったことがあるのではないでしょうか?口には出せないけど、と人知れず悩むお母さんが少しでも元気を取り戻すための、たった1つの処方箋をお届けします。
 

【目次】

 

1.「お母さんやめたい…」なんて口に出せない!

 
 
「お母さんやめたい!」そう思ったことはありませんか?
 
 
うんうん、とうなずく方が多いと思いますが、何となく、それを大っぴらに発言するのは気が引ける…と思う方が大部分でしょう。
 
 
それはなぜかというと、日本には「母性神話」という考え方が広く知られているから。
 
 
「母性神話」とは、
 
 
・母親は自分のことはさておいて、子どもに尽くすことが愛(母性愛)である。
 
・女性には、生まれつき「母性愛」が備わっている
 
・だから、母親は育児をするのが当然である。
 
 
という考え方です。
 
 
今どきそんな古くさい考え方なんて…と思いますが、今でもまだ、この考えは日本の社会では根強く残り、広く信じられているのです。
 
 
「お母さんやめたい」と大きな声で言いにくい、なんてひどい母親だろうと思われるのではないか、と心配してしまう理由は、ここからくるものなのです。
 
 
「子どもが思い通りに動いてくれなくて焦ってしまう
 
「いつもイライラしてばっかりいる」
 
「なんだか子育てが楽しくないな…」
 
 
そのような悩みは、誰にもあるもの。
 
 
とはいえ、日本のお母さんたちがぶち当たる育児環境はそんな不安や悩みを吐き出しにくい環境なのです。
 
 
だから、それを誰にも話すことができず、
 
 
「こんな自分って、なんてダメなお母さんなんだろう」
 
「私がお母さんじゃない方が、この子は幸せなのかもしれない」
 
 
と落ち込んでしまうことがあるのです。
 
 
 
 
しかも、発達凸凹を持つ子どもを育てるお母さんたちは、さらに追い詰められています
 
 
お子さんの特性からくる行動に悩んだり、期待通りの行動をしてくれないことにがっかりしてしまうことがあるからです。
 
 
目が合っても笑いかけてくれない、どんなに大きな声で呼んでも言うことを聞いてくれない、常に落ち着きがなく走り回るのでしつけがなっていないって思われる。
 
 
このような落ち込みがどんどん積み重なってくると、「もうお母さんやめたい!」という気持ちになってしまうのも仕方がないのです。
 
 
 
 

2.「お母さんやめます」宣言をした私のお話

 
 
私には、発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの小学2年生の息子と、やんちゃ盛りの4歳の息子がいます。
 
 
長男の多動と攻撃的な特性に悩んでいた1年半前より発達科学コミュニケーションを習得し、今では子どもへの対応で困ることはほぼない日々を送っています。
 
 
そんな私も、仕事の忙しさや、夫への不満、同居している義両親への気遣いなどのストレスがたまり、自分の中のイライラが止められなくなったことがありました。
 
 
そしてある週末、それが爆発してしまったのです。
 
 
ゲームに夢中で、なかなかやめられない子どもたち。
 
それを怪訝な顔で見ているけど、注意しない夫。
 
様子をみている私に対し、機嫌が悪いように見える義両親。
 
 
体調が悪かったことも重なり、イライラが止まらなくなり、ついに、子どもたちに対して、
 
 
「わたし、お母さんやめます!」
 
 
と宣言してしまったのです。
 
 
それまで何度も「お母さんやめたい」と思ったことはありましたが、口にしたのは初めて。
 
 
はじめは笑いながら聞いていた子どもたちも、いつもと違う母の様子に戸惑い、ついには泣き出してしまいました。
 
 
何度も「ごめんなさい、ちゃんとやるから」と言う子どもに対し、口から出てくる言葉は辛らつなものばかり。
 
 
暴走した私の心は、もう自分の意志では止められなくなっていました。
 
 
 
 
その日、何度も何度も「母ちゃん」と呼んでくれる子どもに、私が返事をすることはありませんでした。
 
 
そして、号泣しながら眠ってしまった子どもたち。
 
 
その寝顔を見ながらも、自分の気持ちはおさまりません
 
 
翌朝も怒りがおさまらない私に対し、子どもたちはおびえた顔で話しかけてきます。
 
 
そして、朝の身支度を自分たちのチカラで完璧に仕上げた子どもたち。
 
 
そんな子どもたちをみて「やればできるじゃない」「よし、合格」と思ってしまった私。
 
 
「はっ」としました。
 
 
私は、何に合格を出してるんだろう。
 
 
子どもたちを怖がらせて言うことを聞かせる。こんなの、何の意味があるんだろう。
 
 
急激に冷めていく怒りと、このままの気持ちで登園・登校させてはいけない、と我に返った私。
 
 
長男を見送るときに、「ごめんね、母ちゃんに戻ったよ」と言うのがやっとでした。
 
 
すると、それを聞いた長男の顔がぱーっと笑顔になりました。
 
 
何度も何度も振り返りながら、「母ちゃん!!母ちゃん!!いってきまーす!!」と繰り返し、嬉しそうに手を振る長男を見て、胸が痛み涙が止まりませんでした。
 
 
そのときの長男の顔は、今でも目に焼き付いています。
 
 
 
 

3.悩めるお母さんに届けたい!「お母さんやめたい症候群」に効くたった1つの処方箋

 
 
これは私のお話ですが、きっとどんなお母さんにも、こういう状況って思い当たる節があると思うんです。
 
 
でも子どもにとって、「お母さんやめます」という言葉は、どんなに重いものなのかを、私は身をもって知ることができました。
 
 
皆さんには、こんな経験はできればして欲しくありません。
 
 
「お母さんやめたい!」と思っちゃう気持ちは止めなくていい。その気持ちを子どもにぶつける前に、自分の中だけでおさめられたらいいのです。
 
 
ですので、私が実践する「お母さんやめたい症候群」に効くたった1つの処方箋をお伝えしたいと思います。
 
 
それは、自分に「今の気持ち何点?」って質問することです。
 
 
怒りというのは第二次感情だ、と言われています。
 
 
何もないところからある日突然生まれるものではなく、ツラさ、イライラ、不安などのネガティブな感情がたまってあふれ出たものなのです。
 
 
このネガティブな感情のことを第一次感情と言います。
 
 
私の例だと、
 
 
第一次感情:身体がツライ、夫への不満、義両親に対する気疲れ、子どもが言うことを聞かずがっかり
 
第二次感情:「お母さんやめます!」
 
 
というワケです。
 
 
怒りが爆発しないようにするためには、怒りの第一次感情をためないようにするのが得策。
 
 
でも、自分の気持ちとはいえ、すべてが簡単にコントロールできるワケではありませんよね。
 
 
ですので、自分の中にネガティブな感情が今どのくらいたまっているのかをまず知ることが大切なんです。
 
 
お母さんは普段から、子どもや家のことなど、自分以外のことばかりを意識して過ごしていますよね。
 
 
そこをあえて、1日何度か、自分だけと向き合う時間を作ってみます。
 
 
自分のことを考えるのに慣れないうちは少し時間がかかるかもしれません。
 
 
慣れてくると1分ほどのすき間時間でできるようになるので、通勤の車の中や、1人でお風呂に入るときなどを利用するとよいですね。
 
 
今の気持ちを点数化するには、0から10のメーターをイメージします。
 
 
快適、ゴキゲン、ルンルンなど気分がいい場合は低い点数、イライラ、めそめそ、ムカムカなど、自分の中にたまっているネガティブな感情が多いほど点数が高くなります。
 
 
これが6点以上であれば危険ゾーン。ネガティブな感情を減らす行動をしてみましょう。
 
 
ネガティブな感情を減らす行動は人によりさまざまですが、自分がゴキゲンになれる方法をいくつか持っておくとよいですね。
 
 
私の場合は、
 
 
・アルバムやスマホの中の子どもたちの写真を見返す。
 
・「きついときにかけてほしい言葉カード」を作っておき、ネガティブな感情が増えたら壁に貼って、子どもや夫に声をかけてもらう。
 
・身体がきついときは、家事をお休みする。
 
・子どもたちからもらった手紙や、一緒に拾ったどんぐりなどを、お気に入りの箱に入れて「宝物ボックス」を作り、それを眺める。
 
 
などを実践しています。
 
 
 
 
いかがでしょうか?
 
 
怒りが抑えられないことは、誰にでも起こること。
 
 
そんなときは、自分の声を聞き、自分を責めるのではなく、いたわり、ほめる。そしてゴキゲンになる
 
 
そんなポジティブサイクルを作って、「お母さん」というステキなお仕事を楽しめますように。そんなお母さんたちを応援しています。
 
 
お母さんのイライラとの付き合い方についてはこちらの記事でも詳しくお話ししています。合わせてチェックしてくださいね。
 
 
 
 
 
 
「お母さんやめたい」と思う前にできること、メルマガでお届けします。
▼ご登録はこちらから!
▼小冊子プレゼント中です!
▼講師に困り事の相談もできる!
Nicotto!塾生募集中
 
 
執筆者:森中博子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

-グレーゾーン, 発達障害
-, , , ,

Copyright© パステル総研 , 2020 All Rights Reserved.