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【お悩み相談室】何でも触る発達障害の子どもへの対応に悩んでいます

更新日:

息子はADHDの特性を持つ発達障害グレーゾーンの6歳です。目についた物を何でも触ることに悩んでいます。何度注意しても繰り返します。どう対応すればいいのでしょうか?

 

6歳・男の子のママ

何でも触る子どもは、お友達とトラブルになったり怪我をする危険もあるため、お母さんはなんとかしてやめさせたいと思いますよね。実は適切な対応をすれば、子どもの衝動を抑えることができるんです。今回は何でも触る子どもに効果的な対応をお伝えしますね。

 

発達科学コミュニケーション
リサーチャー 森あや

 

【目次】

 

1.何でも触る子どもにガミガミ叱っていませんか?

 
 
好奇心旺盛で思いついたら即行動!で困った行動が目立つ、発達障害・注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプの子どもたち。
 
 
その中でも「気になったものを何でも触る」ということに悩んでいるお母さんは多いのではないでしょうか?
 
 
我が家の息子は発達障害グレーゾーンの小学2年生です。幼い頃から好奇心旺盛で、興味のあるものは触りたいタイプです。
 
 
小さい頃は「何でも触るというのは低年齢の子どもによく見られる行動の1つ。大きくなればおさまる。」と本に書かれていたので、まあこんなものか、と思っていました。
 
 
 
 
ところが幼稚園に入っても、気になったものは何がなんでも触らないと気が済まない!
 
 
・お店の食器を落として割ってしまう
 
・エスカレーターの緊急停止ボタンを押してしまう
 
・レジの中のものに手を出すので買い物するのも一苦労
 
・お友達のものを勝手に触り、喧嘩になってしまう
 
 
など、とにかくトラブルが絶えませんでした。
 
 
他の子はあんなに落ち着いているのに、どうして?と焦る気持ちから「やめて!」「触らないで!」とガミガミ叱っていましたが、何度注意しても同じことを繰り返す…
 
 
だからご相談者さんのお気持ちはよく分かります。
 
 
実は子どもの「何でも触る」という行動にはきちんと理由があります。
 
 
ですから子どもの特性を理解して適切な対応をすれば、困った行動は解消することができるんです。
 
 
そこで今回は、何でもすぐに触る子どもに効果的な対応をお伝えします。
 
 
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2.発達障害ADHDの子どもが何でも触る理由とは

 
 
ここでは発達障害ADHDタイプの子どもが何でも触ってしまう理由を2つお話しします。
 
 

◆衝動性が強い

 
 
1つ目は衝動性が強いためです。
 
 
発達障害の子どもは自己コントロールが苦手なために、やりたいと思ったらすぐに行動してしまう傾向があります。
 
 
さらに
 
 
・目から入った情報に飛び付きやすい
 
・こだわりが強い
 
 
という特性を持っているために、目の前に気になるものがあると、そのことで頭がいっぱいになってしまいます。
 
 
その結果、「何でもすぐに触ろうとする」「何がなんでも触らないと気が済まない」という状態になってしまうんですね。
 
 
 
 

◆学習方法の1つ

 
 
2つ目は、触ることは学習方法の1つだからです。
 
 
何かを学ぶとき、子どもは自分に合った方法を使うことで、ぐっと理解が進みます
 
 
例えば
 
 
・言葉を扱うのが得意な子どもには物語にしてあげる
 
・映像やイメージを扱うのが得意な子どもにはイラストを見せる
 
・体を動かすことが得意な子どもは身体表現を取り入れる
 
 
などその子に合った方法を使うと、子どもはスムーズに理解することができるんです。
 
 
中でも発達障害ADHDタイプの子どもは手を使って学ぶことが得意だと言われています。
 
 
そのため、物事をより深く理解したいという欲求から、興味のあるものを見つけると触らずにはいられないのです。
 
 
また、赤ちゃんは何でも口に入れることが多いですよね?
 
 
私たち大人は「見る」ことで様々な情報を入手していますが、赤ちゃんは舐めることで奥行きなど3Dの情報をインプットしていると考えられています。
 
 
つまり、物事を理解するための発達段階を考えると、「触りたい」という感覚的な興味が湧くことは大事なことなんですね。
 
 
さらにこの「触ることで物事を深く理解する」というのは、大人になってから仕事で活かせる能力でもあります。
 
 
例えば彫刻家は作品を作る際には粘土を触りながらデザインを考えていきます。設計士は模型を組み立てたり並べることで設計を考えていきます。
 
 
つまり、いろいろな物を触らせてあげることは、子どもの考える力を伸ばすことにもつながってくるんです!
 
 
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3.効果的な対応はコレ!

 
 
困った行動は起こってから対処するよりも、いかにして事前に予防するか?が大事です。
 
 
なぜなら脳の働きにブレーキを変えるというのは、非常に難しいことだからです。
 
 
ですからここでは、子どもに「触らずに我慢できた!」という成功体験を積ませ、脳の成長を促す秘訣をお伝えします。
 
 

◆予告する

 
 
1つ目は予告することです。
 
 
ここでのポイントは、禁止事項ではなく子どもにやってほしいことを伝えることです。例えば
 
 
「お店の物は触らないでね」
「お母さんがお願いした物をカゴに入れてね」
 
「エレベーターのボタンは押さないでね」
「お母さんの指示通りにボタンを押してね!」
 
 
という感じです。
 
 
触ることを全面的に禁止してしまうと、子どもは欲求が満たされず困った行動が増えるだけです。
 
 
ですから、お母さんが上手に指示出しをして、子どもの好ましい行動を増やしていきましょう。
 
 

◆我慢できているときに褒める

 
 
2つ目は触らずに我慢できているときに褒めることです。
 
 
ここでのポイントはスモールステップ。例えば、
 
 
・買い物でお店に入ったら「ちゃんとお母さんと一緒に歩けているね」
 
・危険なものと距離を取れていたら「ちゃんと離れてるね」
 
・じっと見ていたら「ちゃんと目で確認しているんだね」
 
 
などと最初の一歩を見逃さずに褒めてください。
 
 
子どもは褒められると自信がつき、好ましい行動がどんどん増えてきます。
 
 
ですから我慢できているときを褒めることで、だんだん手当たり次第ものを触ることがなくなっていくんですよ。
 
 

◆触っていいものはどんどん触らせる

 
 
3つ目は、触っていいものはどんどん触らせることです。
 
 
先ほどもお伝えしたように、「触る」ということは子どもの思考力を伸ばす上では大事な行動です。
 
 
ですから、普段から「触って学ぶ機会」をきちんと与えてほしいんです。
 
 
おうちで料理を作るのもいいですし、お出かけ先を工夫するのも効果的です。例えば
 
 
・動物園のふれあいコーナーや動物カフェ
 
動物をさわることは情緒を安定させる効果もあるので、感情のコントロールが苦手な子どもにはオススメです。
 
 
・果物狩り
 
熟しているかどうかよく観察したり、力加減を工夫して収穫する必要があるなどトレーニング効果も期待できます。
 
 
・美術館
 
美術館というと、展示品に触るのは厳禁!というイメージがありますが、実は展示品にさわることができる美術館は結構あります。工作のワークショップを開催しているところも多くあります。
 
 
・科学館・博物館
 
科学館や博物館はいろいろな機械が展示してあるだけでなく、スイッチをおしたりレバーを引いたりと実際に自分の手で動かして仕組みを学べるチャンスがたくさんあります。
 
 
ADHDタイプの子どもの「知りたい!」「さわってみたい!」という欲求をいっぱい満たしてあげることができます。
 
 
こんな風に、子どもの好奇心を伸ばす方法はたくさんあるんですよ。
 
 
さて我が家の息子ですが、こんな風に適切な対応をしていくことで何でもかんでも触ることはなくなりました。
 
 
・「これは触っちゃダメって書いてあるね」と注意書きに気がつくようになった
 
・「これ貸して」とお友達に一言声をかけられるようになった
 
 
などと状況に合わせて行動できるようになったため、トラブルもなくなったんです。
 
 
いかがでしたか?
 
 
何でも触る子どもに効果的な対応は
 
 
・予告する
 
・我慢できているときに褒める
 
・触っていいものはどんどん触らせる
 
 
の3つです。今日から早速試してみてくださいね。
 
 
また、発達障害ADHDタイプの衝動性への対応についてはこちらの記事で詳しくお話ししています。合わせてチェックしてくださいね。
 
 
 
 
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執筆者:森あや
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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