対応 発達障害

わがままとの違いわかりますか?発達障害・グレーゾーンの幼児の癇癪やこだわりは「感覚過敏」かもしれません!

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お子さんが癇癪を起こすこと、偏食やこだわりが強いと悩んでいませんか?それは、わがままではなく発達障害・グレーゾーンの幼児に多く見られる「感覚過敏」かもしれません。ここでは、お母さんにできる対応をお伝えします。
 

【目次】

 

1.息子が新しく買った体操服を嫌がったその理由とは

 
 
我が子の喜ぶ顔が見たい…そんな気持ちで用意したプレゼントや、連れて行った場所で、子どもがまさかの癇癪
 
 
いきなり激しく泣きだしたり、怒りだしたり。びっくりすると同時に原因がわからず「どうして?」と戸惑ってしまいますよね。
 
 
我が家の息子が突然の癇癪を起こしたときのことをお話ししますね。
 
 
それは、新しい体操服を購入したときのことです。子どもの服を新調するときって、サイズアップしたとき。成長を感じることができて嬉しい瞬間ですよね!
 
 
「新しい体操服買ったよ。着てみて!」とルンルンで息子に渡しました。息子も嬉しそう。しかし、着たとたん…
 
 

 
 
「これイヤだ!古いほうがいい!」と、いきなり怒りはじめ、脱ぎ捨てたのです。
 
 
子どものこういった癇癪は一見わがままのようにも見えますよね?このようなとき、どのような対応をしていますか?
 
 
・「せっかく新しいものを買ってきたのに!」「もう小さいのだから新しいのを着なさい!」などと言う
 
・古いものを処分してしまい新しい物を着せようとする
 
 
というお母さんがいらしゃったら、それは間違った対応になってしまっています! 
 
 
この癇癪、実は「感覚過敏」が関係していることがあるからです。
 
 
「感覚過敏」という言葉を聞いたことはありますか?
 
 
文字通り、感覚が過敏であることは分かると思います。では、どのような特徴や症状があるのか次に詳しくお話ししますね。
 
 
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2.発達障害・グレーゾーンの幼児に多くみられる「感覚過敏」とは?

 
 
息子が新しい体操服を嫌がった時に「なぜ?」と思って生地を比べてみました…。すると…新しいものは古いものに比べてゴワゴワしていたのです。
 
 
きっと着たときに痛かったのでしょう。
 
 
だから息子は、柔らかくなって着慣れた古い体操服が良いと言ったのだと気が付きました。 
 
 
感覚過敏とは人が持っている「視覚」「聴覚」「触覚」「味覚」「嗅覚」の5つの感覚が、過剰に敏感になることです。
 
 
感覚とは
 
 
外部または内部から受けた情報を脳に送り、脳が処理を行う
その情報をもとにどのような体の動きをとればよいか判断して指令を出す
体の各部位がその対応に添った動きをする
 
 
といった一連の情報の流れのことをいいます。
 
 
この流れに不具合が生じると、感覚過敏となります。
 
 
感覚過敏になると、
 
 
・日常生活を送る中で多くの刺激や情報を取り入れてしまい混乱する
 
・心地悪さや痛みなどの不快感を感じやすい
 
・激しい苦痛を伴う
 
 
などの症状が表れます。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもの多くに、この「感覚過敏」の症状がみられると言われています。
 
 
また、 発達障害や自閉症の人はより多くの情報を取り入れすぎてしまい、身体と心の両面で疲れてしまうこともあります。
 
 

 
 
症状には個人差があるのですが、手掛かりになりそうな具体例を挙げてみますね。
 
 
●視覚過敏:本やノートに顔を近づけすぎる(まぶしさを調整するため) 
 
●聴覚過敏:トイレにあるジェットタオルの音が嫌い
 
●触覚過敏:特定の服しか着ない 
 
●嗅覚過敏:柔軟剤のにおいで体調が悪くなる
 
●味覚過敏:ひどい偏食がある
 
 
いかがでしょうか?このような症状、程度の差はあれ、私たちにも当てはまりませんか?
 
 
そして、こういう困りごとって他の人に話してもなかなか理解されにくいですよね。
 
 
なぜなら…感覚は十人十色。「その人だけ」のものだからです。
 
 
特に思いを言葉にすることが難しい幼児期は発達障害の有無にかかわらず、周囲の大人がその困りごとに気がついてあげないと「わがまま」に見えてしまうのです。
 
 
では、子どもがこのような症状で苦しんでいるとき、親はどのように対応したらいいのでしょうか?
 
 
次に、その対応についてお話ししますね。
 
 
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3.お母さんができる感覚過敏への上手な対応

 
 

◆理解し、見守る

 
 
感覚過敏は本人にしかわからないという辛さがあります。また、気がついてあげられないことが多いです。
 
 
まずは、お子さんがそういう感覚をもっていると理解することが大切です。
 
 
普段から息子は洋服のタグも「チクチクする」と言って気にすることが多く、必ず切るようにしています。
 
 
「何が気にいらないの?」と問い詰めたりする対応はNGです。
 
 
子ども自身が困りごとを理解されずに苦しんでいる可能性があることを忘れないでください。
 
 
ですから「もしかしたら苦手なのかも?」と気がつくことが子どもを理解する第一歩です。
 
 
そして、苦手な感覚がどのようなものか、どのくらいのまでなら対応できるのかを把握して理解して見守ることが大事です。
 
 

◆無理におしつけない 

 
 
基本は、無理におしつけないこと。「我慢しなさい」とか「わがままね」などとおしつけるような対応は絶対にNGです!
 
 
ちょっと想像してみてください。黒板に爪を立てて出す「キーッ」という音…。
 
 
「なんでこの音が嫌いなの?」
「慣れれば平気よ!」
 
 
こんな風に言われたら、どんな気持ちですか?絶対に嫌ですよね。
 
 
生理的に受け付けないことなので、嫌がることを繰り返しやらせることや、慣れさせようとしたりすることは逆効果になります。
 
 
例えば、花粉症の人に「くしゃみを我慢しなさい」と言っても簡単に我慢はできないですよね。このようなことと同じと捉えてください。
 
 
本人にとっては生まれ持った感覚なので、それが他の人と違うとわからないことが何よりも一番辛いです。
 
 
他の人には当たり前のことが自分にはできないと、自己肯定感を低下させることにもつながります。
 
 

 
 

◆安心感を与える

 
 
発達障害・グレーゾーンの幼児は、自分が何に困っているかを上手に言葉にできず、癇癪を起している場合がほとんどです。 
 
 
まずはどんな状況で癇癪が起こるのかを観察しましょう。
 
 
この癇癪をわがままととらえてしまうと、しつけのつもりで発達障害・グレーゾーンの子どもに無理強いをしてしまいがちです。
 
 
しかし、感覚過敏は脳の発達のアンバランスさから起こっているので、本人にはコントロールすることは不可能です。
 
 
周りの大人の無理解がさらに子どもを苦しめ、不安や恐怖感を助長することになってしまいます。
 
 
ですから、いちばん大切なのは子どもに安心感を与えることです。
 
 
お母さんがお子さんの苦手なことを理解し、気持に寄り添ってあげてください。
 
 
そして、「○○が嫌だね。無理しなくて大丈夫だよ」などと声をかけて、お子さんが
 
「お母さんがわかってくれた。」
「我慢しなくてもよいのだ。」
 
安心できるようにしてあげましょう。 
 
 

◆ストレスを感じない環境を作る

 
 
前述の息子の体操服で言えば、あれから一度も着せていません。しばらく保管し、そのうち妹が着ることになりそうです。
 
 
嫌な体操着を着なければ、癇癪を起こさないのですから、着ないことが平和な選択です。 
 
 
このように、まず一番身近な存在であるお母さんが理解を示し、なるべくストレスにならない環境をつくってあげることが大事です。
 
 
また、お家で困っていることは園や学校でも同じく苦しい思いをしているかもしれません。協力してもらえそうなところは、先生に相談してみましょう!
 
 
 
 
親子の笑顔の時間が増えることを祈っています。
 
 
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執筆者:須藤ゆかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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