子どもが発達障害だと分かり母親に向いていない私は子育てが辛いです。元々子どもの相手が苦手で離れたくて仕事をしています。この先大変な育児が目の前に立ちはだかると思うと絶望しています。不安でたまりません。
小1・女の子のママ
子どもが苦手だというのに発達障害とわかって母親に向いていないのに辛いと絶望している相談者さんの気持ちがよくわかります。実は私もそうでした。こんな私ですが、今は子どもがかわいい、子育てっていいなと思えるようになりました。その経験をお話しますね!
発達科学コミュニケーショントレーナー 笹原みらい
【目次】
1.発達障害や知的障害でなくても「子育てが辛い!」と思っていた私
2.娘の発達障害がわかって母親の責任の重さを感じ押しつぶされる
3.発コミュを受講した私たち親子の成長
◆肯定の声かけで子どもの成長に気が付いた
◆「笑顔で」「優しく」「ゆっくり」話せるように
◆子どもの気持ちを素直に受け入れられるようになった
4.辛い子育てからサヨナラ!当たり前を変えてお母さんも自分を楽もう!
1.発達障害や知的障害でなくても「子育てが辛い!」と思っていた私
相談者さん、毎日お疲れ様です!
子どもが苦手なのに子育てをがんばっていて、その上発達障害と言われて、母親に向いていないのに辛いと絶望した相談者さんの気持ち、実は私もそうだったのでよくわかります!
私は若いころから子どもには興味がなく、
「子ども大好き♪」とか
「子どもってかわいい!」
「保育士さんになりたい!」
なんて言っているステキ女子たちを見て、
「へえー、奇特な人もいるもんだ…」
と、まるで違う生き物でも見るような驚きの感情で見ていました。
そもそも、子どもに全く興味がないというこの私が、縁あって子どもが大好きという自分とは正反対の男性(夫)と結婚して子どもを授かり、母親となり子育てすることになりました。
当時「せっかく女性として生まれたんだから、出産は一応経験してみるか!」という、ポジディブな気持ちが沸き上がりましたが、産んだらまあ大変!
「だれもこんなに大変だって言ってなかったよ!聞いてないよ~!」という毎日でした。しかも、産んだらおなかには戻せない(笑)
赤ちゃん時代もですが、大きくなっても、とにかく子どもって自分が思うようにコントロールできないのが本当に辛いですよね。
私は自分が母親に向いていない、子育てが辛いと感じ、仕事の何倍もしんどいと思っていました。
仕事なら大人相手なので話は通じます。本当にそれだけでストレスが全然違います。
「もうやだ~!私母親に向いていない!子育てが辛い!苦手!無理!とにかく早く大きくなれ!子育ておわってくれ~!」と思っていました。
私は新卒から勤めた会社をやめずに仕事を続けていて、産休育休をいただけました。
2人の子どもは産休育休を取り、どちらも10カ月で保育園に預けて職場復帰しています。
家事、育児と仕事の両立は体力的に大変ですが、私にはワーキングマザーが性に合っていました。
毎日一緒に過ごしていれば子どもに愛情も湧くし、かわいいって思う瞬間もあったけど、仕事だけして帰ってくるダンナがうらやましくてしかたない!母親に向いていない、とイライラしてしまうストレスMAXの育休期間でした。
とにかく子育てが辛いので子どもと向き合う育休を楽しいと思えず、すぐにでも仕事を再開したかった私はウキウキして育休から仕事復帰しました。
職場に行けば同僚とランチしておしゃべりしてストレス解消できるし、家事の手抜きはある程度お金で解決できる。
夕方から夜の時間は確かにドタバタだけど、仕事もやりがいがあって楽しい。なにより、職場では母親じゃない自分でいられます。
子どもも保育園や学校で元気にやってるし、まあ、たまに呼び出しはあるけど、ありがたいことに職場も子育て中の私に理解があります。
夫に家事や子どもの習い事、学校行事もちょっとずつ任せるというスキルもついて、共働きバンザーイ!な私でした。
2.娘の発達障害がわかって母親の責任の重さを感じ押しつぶされる
そんな毎日でしたが、娘の発達障害がわかってガラリと変わりました。
娘が小学校に入って勉強についていけないことが分かり、発達検査を受けたら軽度知的障害域のIQで、発達凸凹もあるということがわかったのです。
発達検査の結果を告げられたとき、「知的障害」という言葉にガーン!となり、ショックでとても受け入れられませんでした。
検査結果の間違いじゃない?なんて思いました。
それまで特に発達面で指摘がなかった子です。
たしかに兄に比べたら、字を覚えるのは遅いし、言葉もつたないとは思っていました。
でも、ちょっとお勉強が苦手な子ってこんな感じなのかな?と思っていました。
結果を聞いた帰り道、
「だめだ、もう仕事やめる!」
と決意しました。
「発達障害や知的障害になったのは私のせいだ!母親に向いていないだの子育てが辛いなんて言って、ちゃんと子どもを見ていなかったからだ!のんきに仕事してる場合じゃなかった!私が母親なのに子どもの相手が苦手で仕事に逃げたからだ!」
という自分を責める気持ちがドッと湧いてきました。
そして、発達凸凹で知的障害の子どもなんて、将来どうなるの?
私はどうしたらいいの?
そもそも、知的障害って何?発達障害って何?
発達検査を受けてはみたけど、あの結果は一体なに?どういう意味?
と、いろんな疑問がぐるぐる頭の中を回りました。
なにもわからず不安でしょうがなく、ネットで発達障害について検索し、関連する本を読みまくる毎日が始まりました。
子育てより仕事が楽しかった私に、さらに「発達障害や知的障害の子育て」という辛い時間がやってきたのです。
3.発コミュを受講した私たち親子の成長
ネットを検索しているうちに出会ったのが「発達科学コミュニケーション」(略して「発コミュ」)です。
私はすぐに吉野先生の個別相談を受けて、上級講座の受講を決めました。
受講するときは、もうそれは悲壮な覚悟です。
「私が娘をどうにかしなきゃいけない!母親の責任で私の全エネルギーを投入して、とにかく娘を発達させてしっかり育てなくては!」
みたいな感じです。
ところが、私が発コミュを学んで実践していくと、ほどなくして、
「あれ?子育てが楽しい?」
「子どもがかわいい!」
と思えるようになってきました。
「もともと子どもが苦手で、仕事大好き人間」
「発達障害関係なく、とにかく子育てが辛い」
「母親としての責任感で、悲壮な覚悟で発達障害の子育てと向き合うべく仕事をやめた」私が、です。
どうしてそう変わったか。そのきっかけになったことをお伝えしますね!
◆肯定の声かけで子どもの成長に気が付いた
発コミュでは子どもがすでにできていることに注目して肯定します。
例えば
「ご飯たべているね!」
「着替えたんだね!」
「お絵描きしているんだね!」
というような感じです。
このような声かけをしていくと、私に娘のことを良く観察しようとする意識が出てきます。
次に、観察して気が付いたことを細かく具体的に褒めるようにしました。
「今日の服はボタンが多いのに早く着替えられたね!」
「お野菜も残さずきれいに食べられたね!えらい!」
「はみ出さないで色が塗れるようになったね!上手~!」
正直そのくらいできて当然!というような些細なことです。
でも、どんな些細なことでもできているのです!
そこを認めてあげるという行動により、子どもを見る目が「いいところを見よう」というように変わってきました。
このように褒めていくと、娘もやる気がでて、よい行動が増えて前よりもっとできるようになりました。
そして、さらに褒められるという好循環が出てきました。
娘は最近お手伝いを率先してがんばってくれています。
毎日のゴミ出しをしてくれて、さらに、台所の私の姿を見つけては近寄ってきて
「お手伝いしてあげようか?」
と声をかけてくれます。
私も喜んでお手伝いしてもらうようにしています。
お手伝いしてもらうと必ずお礼を言いますし、褒める機会にもなりますね。
子ども本人も「役に立っている!」という気持ちになり自信が付きます。
私が「ありがとう~!助かったよ!」というたび、誇らしげな顔をしています。
こうして肯定の声かけをすることにより、娘が成長しさらに良い行動が増え、子育てが辛いと感じていた自分に自信がついてきたのです。
◆「笑顔で」「優しく」「ゆっくり」話せるように
子どもには「笑顔で」「優しく」「ゆっくり」声かけします。
発達障害の子どもは言葉の意味より、お母さんの表情や声の情報を取り込んでいます。
いくら内容は褒めていても怒った顔や、大きな声では怒られているように感じてしまうのです。
私はもともと早口で声が大きいし、話し方も元気で勢いがいいのです。
娘には「怖い!」「怒らないで!」とよく言われていました。
怒ってないのにそう言われて、イラっとして「怒ってないわ!」と大声で返すという対応をやっていました。
娘はすぐ泣く子で「また泣いた!」とさらにイライラしていました。きっと私の顔は鬼のようだったでしょう…
いま思えば最悪の対応でした。
「笑顔で」「優しく」「ゆっくり」話すことを意識すると、これだけでイライラが収まる気がします。
人は楽しいから笑顔になるのではなく、笑顔になるから楽しくなるんだそうです。
作り笑顔でも、口角をあげてにっこりすれば、気持ちは楽しくなるのです。ぜひお試しくださいね!
◆子どもの気持ちを素直に受け入れられるようになった
娘は「お母さん大好き!」とよく言ってくれる子でしたが、私に自信がないときは「愛情が不足しているからこんな風にいってくるのでは?」と素直に受け取れず、娘の言葉さえ疑心暗鬼でした。
私に自信がついてくると
「わー、うれしいな!お母さんも大好き!」
「〇〇ちゃんが、お母さんの子どもでよかった~!」
と、ギューッと抱きしめて素直に返せるようになりました。
子どもはとにかくお母さんが大好きなんです。
子どもの気持ちを素直に受け取れるかどうかは、お母さんの側に自信が必要なんです。
また、反対に「お母さんなんて、大っ嫌い!」と言われたときには
「今、やりたいことができなくてイライラしているんだね」
「本当はこうしたかったんだね」
と、言葉の裏に隠された子どもの気持ちを代弁してあげるといいでしょう。
私がしっかり娘に大好き!と伝えられるようになると娘に成長が見られました。
不安が強い子で以前は暗い部屋で一人で寝ることもできませんでしたが、最近は安心感がでてきたのか、
「大丈夫!一人で寝るからいいよ!」
といって、寝かしつけなしで一人で布団に入って寝られるようになってきました。
相談者さんも子どもを肯定して自信をもってくださいね。子どもはみんなお母さんが大好きなんですから。
4.辛い子育てからサヨナラ!当たり前を変えてお母さんも自分を楽しもう!
娘の成長を信じられるようになり、
「この子はちゃんと成長するんだから、娘のために自分の人生を犠牲にするような考えをしなくてもいいんだ」
と思えるようになりました。
いつも子どもや家族のために自分を後回しにしがちなお母さんですから、しっかり自分を楽しませる時間を作るのも大切なことです。
誰かにお子さんを預けてもいいのです。
子育て以外の自分を楽しませる時間を積極的に作ると、子どもを見る目にも余裕ができますよ!
最近私は、お気に入りのYouTube動画の音声を聞きながら編み物をしています。
私は子どものころから編み物が大好きでしたが、子育てするようになり編み物をする時間がなくなってしまいました。
手編みってとても時間がかかるもので、時間を無駄にすごしているように感じたこともありました。
買った方が早いし、とも思います。
だけど、編み物をしている時間が好きなのです。
できあがりはもちろん楽しみなのですが、私にとっては編み物をしている作業の時間が純粋に楽しいのです。
編み進めて模様が浮き上がってくると、一本の糸でできる模様に心躍り、完成はどんなふうになるのかな?とワクワクします。
ご自分が好きなものなら、おしゃれでも、おいしいものを食べるのでもいいと思います。
自分の「好き」を大事にして時間をつくって、自分自身を楽しませてあげてくださいね!
子どもが苦手で母親に向いていない、子育てが辛いと思いながらも、これまでしっかりやってこられた相談者さん、頑張りましたね。
どんな子でも絶対成長するのです。このままではありません。
発達障害の子育て。それは確かに、簡単な道ではない上級者コースかもしれません。
でも、発達障害や知的障害のせいで子育てが辛いのは当たり前じゃなんです!
お母さん自身も幸せになってもいいし、人生楽しんだっていいんです!
発達障害や知的障害があるこの子育てを辛いと感じているお母さんだからこそ、自分自身の人生を楽しむことが大切なのかもしれません。
発達障害の母親が辛いと感じていた当たり前の価値観をぜひ変えてもらいたいなと思います。
にっこり笑顔でお子さんを肯定してくださいね。お子さんとご自分の変化を感じて自信をつけてほしいです。
そして、ぜひ自分を大事にしてくださいね。
相談者さんの子育てが楽しいものになるように願っています!
発達障害や知的障害がわかって子育てが辛いと感じていた私が子育てが楽しくなったきっかけをご紹介しています。ご参考に!
この時代だからこそ、お母さんがパワーアップして子どもに背中をみせていきましょう!
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(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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