【お悩み相談室】発達障害・ADHD傾向の娘がお風呂など日常生活で先延ばし癖があり困っています!

発達障害・ADHD傾向の娘は、宿題や歯磨き、お風呂、片付けなどやることを先延ばしにして好きなことばかりしています。やることが全然進んでいかず、しまいには私も怒鳴ってしまい、やっと動き出します。どうしたら怒鳴らずに動き出してくれるのでしょうか?

 

小学2年生・女の子のママ

やることが進んでいかない様子を見ていると、親としては心配になってしまいますよね。最終的に怒鳴りたくなってしまう気持ち分かります。今日はやることを先延ばしにしてしまう子が、怒鳴られずに動き出せる効果バツグンの方法をお伝えします!

 

発達科学コミュニケーション
トレーナー 渋沢明希子

 

【目次】

 

1.やることが終わらない!先延ばし癖のある発達障害・ADHD傾向の娘

 
 
私には小学2年の注意欠如・多動(ADHD)傾向の娘がいます。
 
 
以前は娘がやることを先延ばしにすることに日々悩んでいました。
 
 
今日はそんな私の過去をお話しします。
 
 
娘がやることを先延ばしにすることに本格的に困り出したのは、娘が小学校に入学してからでした。
 
 
・宿題にとりかかろうとしない
 
・いつになっても歯磨きをしない
 
・なかなかお風呂に入らない
 
・片付けをしてくれない
 
 
保育園の頃は自分から動き出さなくても、基本的に私が何でもしてあげていました。
 
 
フルタイムで仕事をしていて自分自身に余裕がなく、娘のことをゆっくり待ってあげることができませんでした。
 
 
「待ってるくらいだったら、私がやってしまった方が早い!」と思っていました。
 
 
しかし私の中で、「小学生になったんだから自分でできるようにならないと!」という焦りが出てきて、急に娘に対して一人でできることを求めてしまいました。
 
 
 
 
 
しかし、ADHD傾向で先延ばし癖のある娘は毎日「え〜面倒くさい」「やりたくない」と言って、動き出す様子は全くなし。
 
 
もちろん、昨日までできなかったことが急に今日からできるようになることは難しいですよね。
 
 
それなのに私は、今まで娘に対してできるようになる手伝いをしていないのに、急に一人でできるようになることを求めてしまったのです。
 
 
なかなか動き出さない娘に、最終的には怒鳴って動かすということを繰り返していました。
 
 
その日は嫌々動き出しても、次の日も同じことの繰り返しで、お互いに嫌な思いになるだけでした。
 
 
結果的に娘は「私はどうせできない」と言うまでになり、娘の自信を奪う結果になってしまいました。
 
 

2.そのやること、お子さんにとってはハードル高すぎかも?

 
 
実は子ども達の発する「面倒くさい」「やりたくない」と言う言葉には「うまく脳が働いていません」というメッセージが込められています。
 
 
大人も子どもも、脳に負荷がかかるほど「面倒くさい」と感じてしまうのです。
 
 
動き出すことを面倒くさがるのは、運動に関係する脳の場所が未熟なことが多いです。
 
 
ADHD傾向のある人はやりたいことはすぐに取り掛かれますが、やるべきことはダラダラ先延ばしにしてしまう癖が出やすいです。
 
 
人は何かを始める時には、動き始めに一番力が必要になります。
 
 
一度始めてしまうとそれほど力はいりません。
 
 
車も走り出すときに一番エネルギーが必要で、走り始めるとそれほどエネルギーを使わないのと同じですね。
 
 
最初に動き出すときに “いかに簡単に楽しく始められるか” が大切になってきます。
 
 
 
 
 
私たち大人にとっては簡単に思えることでも、子どもからしたらハードルが高すぎるということもあります。
 
 
例えば「宿題をする」という行動は、
 
「ランドセルから宿題や筆箱を出す」
「机に持ってくる」
「どの宿題から始めるか決める」
「実際に宿題にとりかかる」
 
など意外にたくさんの行動が組み合わさっています。
 
 
そのため、「宿題しよう!」と言うだけでは、子どもがなかなか動き出せないということも少なくありません。
 
 

3.お風呂などのやること先延ばしに効果バツグンの2つのコツ!

 
 
自分の計画力の無さで娘の自信を奪ってしまった私でしたが、発達科学コミュニケーションに出会い学んだことを実践していくと、娘は自分から動き出せることが増えました。
 
 
今日は私が先延ばし癖のあるADHD傾向の娘に実際に行ったことをお伝えしますね。
 
 

◆①やることはスモールステップで

 
 
まず最初にしたことは、やることを分解して娘に伝えること。
 
 
例えば「片付け」の場面では、「ブロックと絵本どっちを片付けたい?」と聞いて、娘に選んでもらうようにしました。
 
 
自分で選ぶので、娘も進んで自分から動き出せることが多かったです。
 
 
もし絵本を片付けると決めたのなら、「じゃあこの絵本を本棚に入れられる?」と具体的にやることを伝えていきました。
 
 
「できる!」と言って自分から動き出せたら「え!自分でできるんだね!」と必ず認める声かけをしました。
 
 
もし「できない」と言った時も、「じゃあお母さんと一緒にやろう!」と言うと、動き出せることが多かったです。
 
 
このようにして、自分で動く経験を積んでいくと、自分で片付けをする行動が定着していきます。
 
 
娘も最初は1つの物を片付けて、残りは私が片付けていましたが、少しずつ片付けられる物の数が増えていきました。
 
 
娘の場合は1週間くらいで、声をかけると自分から片付けるようになりました。
 
 
今では、片付けなくて困ることはほぼありません!
 
 

◆②ご褒美でやる気アップ大作戦!

 
 
さらに効果的な方法として、子どもが喜ぶご褒美を決めて、動き出せるようにしていくこと。
 
 
例えば歯磨きをする場面では、「歯磨きしたら好きな絵本を一緒に読もうか」と言うと、娘は動き出せることが多かったです。
 
 
ご褒美は物でも良いし、何かを一緒にするなどでも良いと思います。
 
 
 
 
 
ポイントはただご褒美をあげるのではなく、必ず「自分で歯を磨けたね!」と褒めることとセットにすること。
 
 
自分でできることが増えてきて自信がついてくると、ご褒美がなくても動き出せるようになってきます。
 
 
お子さんの状態をよく見たり本人に聞いたりして、どこまでならできそうか、どんなご褒美があったら動き出せるのか、理解してあげると良いと思います。
 
 
娘の場合は、いつも弟2人に手がかかって寂しいからか、私と一緒にお風呂や歯磨きをするのならやるということが多かったです。
 
 
歯磨きやお風呂も、1週間くらいで、声をかけると自分から始めることが多くなりました。
 
 
うまく行動できるようになったことはお子さんの成功体験となり、先延ばしの癖はだんだん改善されていくと思います。
 
 
この方法、お子さんのやること先延ばしが気になったらぜひ試してみてください。
 
 
 
 
 
お子さんがやること先延ばしにする姿に困っているお母さんにおすすめの情報をお伝えしています!
 
 
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執筆者:渋沢明希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
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