発達障害・グレーゾーンの子どもの気持ちが「理解」できなくて、イライラしていませんか?発達障害の特性をお母さんが理解して、その子にあった対応をすると、お母さんも子どももストレスを軽減できます。 |
【目次】
1.発達障害・グレーゾーンの子どもの気持ちがわからなくてイライラしていませんか?
発達障害・グレーゾーンの子育てをしていると、「子どもの行動も気持ちも理解できない!」という原因で、ついイライラしてしまうお母さんは、意外と多いのではないでしょうか?実は私もそう思っていた1人です。
ところがある日、集中力が続かない子どもの気持ちを疑似体験するできごとがありました。今回はそのできごとを紹介します。それは、起業家仲間とのハワイでの旅の中で起きました。
クアロア牧場という、映画のロケ地としても使われる大自然を楽しむツアーで、農園巡りに参加したときのことです。バスのガイドさんのお話は英語オンリー。私は英語があまり得意ではないですが、最初はなんとか聞こうと思って、必死に聞いていました。
ところが部分的にしか理解できない状態が続くと、だんだん「聞かなくても、いいか!」という気持ちになってしまい、最後には話を聞くことを放棄してしまったのです!
努力は一応したのですが理解ができないので、「あー、なんだか脳が疲れたわー」という状態です。
そして私は気づきました。この状況はもしや…授業の時に集中力が続かない、ワーキングメモリに課題がある、そんな子どもたちが感じる負担感に近いのではないか!?ということに。
部分的にしか理解できない、情報量が多くて整理できない。こんな負荷がかかる状態が続いて処理が追いつかなくなると、「聞かなければいけない」という気持ちから、「まあ、いいか」という気持ちに次第に変わっていく。
処理しきれない情報がシャワーのように降り注ぐことのストレスを、身をもって体感しました。
2.特性を理解して、子どももお母さんもストレスを軽減しましょう!
集中力が続かない、ワーキングメモリに課題がある。そんな子どもたちは、「やる気がない」とか、「話を聞いていない」と言われる場面が多くあります。結果として学校で評価されないことも少なくありません。
でも、今回のように疑似体験をしてみると、その辛さに少しだけ歩み寄れた気がしました。そして、子どもがわかる言葉でシンプルに伝えることの重要性を再認識しました。
お母さんが、子どもたちが感じる負担感に寄り添うことができれば、お子さんはきっとよい方向に伸びていくことができます。
発達障害・グレーゾーンの子育てに悩むお母さんの中には、「自分と子どもが違いすぎて、理解できないしそれがストレス!」というお母さんもいらっしゃいます。わからないことはお母さんにとっても、大きなストレスになります。
だからこそ、お子さんの特性を少しずつ理解してストレスを軽くしてもらいたいですし、お母さんに我が子にあった対応をできるようになってほしいと思っています。
執筆者:清水畑亜希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)