新型コロナ新規感染者が1日で2万人を超え、過去最悪記録を更新している毎日。パステル総研では、第4波下で子どものストレスが急増していたデータを踏まえ、子どものストレスが緩和する親子の会話術・カウンセリング法について特集をリリースします。 |
【目次】
1.新規感染者が1日で2万人超!今子どものストレスが心配な理由
コロナ感染者がまた急増しています。8月に入り、1日の新規感染者数は2万人を超え、過去最悪を記録しています。
病床のひっ迫、待機救急車がゼロになるなどに加え、先日コロナ感染した妊婦さんの受け入れ先が見つからず赤ちゃんが助からなかったニュースに心を痛めた方もたくさんいらっしゃったはずです。
パステル総研では、このような状況で、大人だけでなく子どもたちのストレスが高まっていると考え、本特集を緊急リリースすることにしました。
その理由として、2021年5月のコロナ第4波に折に実施した緊急アンケートで、コロナ感染者急増で子どもの不安・ストレスが高まる傾向にあることが判明したからです。
当時のアンケートの結果をご紹介します。
・調査期間:2021年5月13日~5月16日(4日間)
・調査方法:Twitterを利用したインターネット調査
・回答者:お子さんをお持ちの保護者 153人
◆緊急事態宣言再発令以降、お子さんのストレスが高まっていると感じますか?
1年以上続くコロナ禍で状況に慣れてしまったお子さんが多いのではないか…と考えていましたが、第4波による緊急事態宣言再発令で約半数のお子さんのストレスが高まっていることが分かりました。
また5月10日にはユニセフではコロナの影響で子どもたちと若者のメンタルヘルスが悪化していると発表し、支援を呼びかけていました。
最近ユニセフが77カ国の子どもと若者を対象に実施したCOVID-19の影響に関する簡易調査では、彼らが、ストレスや不安の高まりと、アルコールや薬物使用の増加を報告していることが分かりました。中略こうした若者たちは、メンタルヘルスに対する支援サービスの不足に直面しています。国の貧富を問わずすべての国で、メンタルヘルスに関するニーズと質の高いサービスへのアクセスの間に大きなギャップがあります。欧州でも、一般的な心の病気を患っている人のうち、必要な治療ケアを受けているのは約3分の1に過ぎず、貧しい国々では、この数字は5%まで下がりうるのです。支援サービスへの投資の少なさ、訓練された人員の不足、認識の低さ、そして偏見、それらすべてが原因です。
このようにユニセフでは、
・コロナによってメンタルヘルスが悪化していること
・それにもかかわらず、必要な治療を受けられない人が多いこと
・治療を提供する側の整備が整っていないこと
・治療を受けるべきだという認識が低いこと
を指摘しました。
とはいえ、医療設備やスタッフを準備することは一朝一夕ではできません。この指摘から3ヶ月経過した現在も、状況が大きく好転したとは言えません。
そこでパステル総研では、専門家に任せるのではなく、ママが子どもたちのストレスを緩和するための対応を学ぶことを再度提案します。
実際にどのように対応すればよいのかについても、この特集でまとめました。
2.ママに子どものストレスを緩和する方法を知ってほしいワケ
パステル総研では、子どものストレスが高まっているのであれば、ママがおうちで対応しましょう!とお伝えしています。
・子どものストレスを緩和する
・カウンセリングをする
・メンタルヘルスを悪化させない
なんて聞くと、「難しそう…」「専門の方に任せた方がいいんじゃないかな?」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
実は、ママだからこそ、子どものストレスを早期に緩和できる唯一の人なんですよ!その3つの理由を解説しますね。
◆①子どもの変化に気づきやすい
毎日一緒に過ごすお母さんは、お子さんの変化に最も気づきやすい方です。
「あれ?なんか今日は元気ないな…」
「あれ?ごはん、あんまり食べてないな…」
「あれ?やけにハイテンション?」
「最近『お腹痛い』ってよく言ってるけど、どうしたんだろう?」
など、普段のお子さんとの体調や気分の違いに気づけるのはお母さんだけです。
ささいな変化に気づけるお母さんだからこそ、「うつ」など問題が深刻化する前に対応することができるんです。
◆②深刻化する前に対応するから、早く回復する
うつになってから対応するのでは、当然回復するのに時間がかかります。ママも「何とかしなきゃいけない」と問題意識が高まるので、いろいろ対応はされるはず。
ところが状況が悪化していると、対応してもなかなかすぐに良くなりません。
「こんなにいろいろやっているのに、どうしてこの子は元気にならないんだろう…」とご自身を責める方も出てきて、お母さんのストレスも高まります。
こうなると負のループに陥ってしまうんです。
「あれ?」という段階で対応すれば、その分回復も早いので負のループに陥らなくて済むんですよ。
◆③ママがおうちで対応するからうまくいく!
「カウンセリングなんて、そんな難しいこと分からない…」という方でも、お子さんの好きな物や好きな言葉、好きな場所はご存知ですよね。
反対に、うちの子はこれをされたら怒る!とか、こんな言い方をすると逆に自信がなくなっちゃう…という「地雷」もご存じのはず。
こうすれば、うちの子は元気が出るんです!
これを言えば、うちの子は安心するんです!
家の中では、この場所だと特に安心するんです!
というのを一番知っているのはママです。そして、お子さんと毎日話す時間が取れるのも専門家ではなくママです。
毎日お子さんの元気が出る会話をする、お子さんが安心する言葉をかける、と考えると難しくないですよね。
このように、お子さんの普段の様子との違いに真っ先に気づけるママが、
①気づいた段階で
②安心できるおうちの中で
③子どもが安心したり元気になったりする会話をする
ことで、お子さんのストレスが悪化することを防げるんですよ!
3.ママだからうまくいく!コロナ不安から我が子の心を守る対応9選
一口に「ストレスを緩和」「不安の軽減」といっても、具体的にどのような会話をすれば効果的なのか分からないという方もいらっしゃるかもしれません。
・とにかく心の余裕がなさそうな子
・イライラが大きい子
・不安が大きい子
お子さんの状況に合わせて対応できるよう、特集コンテンツをご紹介します。
コロナの状況はまだしばらく続きます。今回、実際に濃厚接触者となってしまったリサーチャーが子どものストレスを緩和させるためにどのように対応したのかも掲載しました。
今の感染状況を考えても、いつだれが感染するのか分かりません。万が一のことを考えて読んでおかれるとお守り代わりになりますよ。
さらに、今回は2つの特典をご用意しています。
1つは、ママ自身のストレス緩和についてです。長引くコロナ禍でママも心がしんどくなってしまっている場合があるかもしれません。まずご自身の心を元気にしてから、お子さんの対応をスタートしてくださいね。
もう1つは、現在ストレスを感じていない子への対応です。この1年でうまくストレスを緩和させる方法を身につけて落ち着いて生活できている子もいるはずです。
そんなお子さんに対しては、どうしたらもっと発達を加速させることができるのか?という視点で子育てをしていただきたいと思います。
さあ、あなたのお子さんは今どんな状況でしょうか?必要な情報をぜひ入手して実践してくださいね。
【特集内容】コロナ不安から我が子の心を守る!ママだからうまくいくおうちカウンセリング
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執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)