4歳だけど鉛筆が持てない!不器用な発達障害の子どもが鉛筆を上手に持てるようになる秘訣

 

4歳になったけど鉛筆が持てない!不器用な発達障害グレーゾーンの子どもが鉛筆を正しく持って書くにはどうしたらよいだろうか?とお悩みのママは多いです。息子が、遊びながら鉛筆の持ち方を上達されることができた秘訣をお伝えします!

 

【目次】

 

1.4歳になったけど鉛筆が正しく持てない

 

 
未就学の幼児でも、文字に興味を持つといろいろ書き始めますよね!
 
 
はじめは書けたことに感動しますが、そのうち気になってくるのが鉛筆の持ち方… 4歳になったのに子どもが鉛筆を正しく持てないことに心配になったりしていませんか?
 
 
お勉強は小学校入学してからするものと聞いているし、 正しい鉛筆の持ち方は小学校の先生が教えてくれるだろうし…幼児のうちは今のままで大丈夫かな?そのうち直るかな?と考えている方も多いのではないでしょうか。
 
 
以前の私もそう考えていました。
 
 
ところが、発達障害グレーゾーンの息子は5歳になっても、鉛筆を使って上手に持って書けないことにイライラし出し、すぐに疲れてしまうために集中も続かず、苦手という意識だけがどんどん強くなっていきました。
 
 
 
 
せっかく書く事に興味を持ち始めてやる気になってやっているのに…残念。 発達障害グレーゾーンの子どもは、鉛筆の持ち方一つにしても色々な困りごとがあります。
 
 
息子の場合は
 
 
・持つ位置が下すぎる、逆に上すぎる
 
・手や腕が机から浮いたまま書いている
 
・筆圧が強すぎる
 
 
といった状態でした。
 
 
そこで上手に鉛筆を持つ方法をいろいろ調べて息子と一緒に試してみました!今回は、子どもの鉛筆の持ち方に悩まれている方のお役に立てるように、すぐに効果があったものを選りすぐってお伝えします。
 
 
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2.幼児が鉛筆をすぐに持てない理由

 
 
なぜ幼児は鉛筆をすぐに正しく持てないのでしょうか。
 
 
幼児の体の発達は、基本的に肩→肘→手首→指先というように「中心から末端」の順で発達して体をコントロールする力が伸びていきます。
 
 
鉛筆を握るまでの運動の発達は
 
 
・大きく体を動かして遊ぶことで肩や肘が使えるようになる
 
 
・次に手首を固定させたり滑らかに動かせるようになる
 
 
・指先の動き(3本の指で持つ)ができるようになる
 
 
・指のそれぞれの部位をバラバラに動かす(分離運動)
 
 
の順に発達します。
 
 
 
 
息子が書く時に困っていることは何か?を観察してみると
 
 
手首が滑らかに動かせず、肩や肘を使って書いていて机から手が浮いてしまう
 
3本の指で持てていても、指先の動きがあまりなく肘を動かして書いている
 
肩肘に余計な力が入って筆圧が強くなっている
 
手を机に付けて書けていないので鉛筆を持つ位置がよくわからなかった
 
肩や肘は動かせるようになったけれど、手首の動かし方の発達途上なんだということがわかりました。
 
次に、鉛筆がうまく使えるようになる発達段階に合わせた練習方法についてお伝えしますね。 
 
 
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3.鉛筆が持てるようになる!あそびとサポートグッズ

 
鉛筆を持てるようになるために、息子は手首と指先を動かす遊びを中心に取り組みました!
 
そうすることで、手首を安定させて「3本の指で持つ」「指のそれぞれの部位をバラバラに動かす」力を伸ばせるからです。
 
「3本の指で持つ」力を育てるのは、鉛筆(道具)の操作をするときは、親指・人差し指・中指の3本で持って動かす必要があるからです。
 
「指のそれぞれの部位をバラバラに動かす」力は、薬指・小指は鉛筆を固定する・安定させるという役割をしていて、それぞれの指が別々の動きをする必要があるからです。 
 
息子と一緒に行った遊びながら鉛筆を握るまでの運動の発達を促す方法をお伝えしますね!
 
 

◆手首の運動と指の分離運動を促すあそび

 
つまようじ: ダンボールを用意してそこにつまようじを刺していきます。親指・人差し指・中指でつまようじをしっかり持ち、ダンボールに刺すことで手首の使い方の練習ができます。
 
手遊び:手あそびで、手を2や3の形にして遊びます。「お弁当箱の歌」や「一本指の拍手」は指を2や3にするところがたくさんあって指をバラバラに動せるので、おすすめです。
 
洗濯ばさみ: 洗濯ばさみの指でつまむ部分に目印をつけます。「お母さん指とお兄さん指で持ちましょう」と、指定した指で持ってもらいます。いろいろな指の組み合わせにするとそれぞれの指をバラバラに動かすことができます。
 
フエルトボール :フエルトボールを薬指と小指で落とさないように持ったまま鉛筆を操作すると、親指・人差し指・中指で鉛筆を動かし、薬指と小指で道具を固定するというバラバラの動きの練習ができます。
 
 
 
 

◆鉛筆の種類

 
 
お子さんの発達に合わせて、使いやすい鉛筆の長さと硬さを選ぶのもいいですね。
 
 
鉛筆には、六角や丸型がありますが、入学前の幼児には、小さな手に適した太軸で2Bの三角鉛筆がおすすめです。 三角鉛筆は、指を自然に鉛筆に添わせられるので、持ち方を覚えるためには最適です。
 
 

◆補助具

 
 
補助具(グリップ)を使うのも持つ位置を固定するためにおすすめです。グリップは種類によりますが、2コ並べて付けた方がいいものもあります! 2コ並べて付けることで指先だけでなく手と鉛筆の間に隙間ができるのも防いでくれます。
 
 
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4.楽しみながらがポイント!

 
 
続けるためには楽しくないとできませんよね。
 
 
「この〇すごくきれい!どうやって書いたの?」 「ここに書いてある△、全部揃ってるしママが書くより上手だね!」 など、できていることを褒めることもお忘れなく!
 
 
私は利き手と逆の手で書いた〇や△を見せて、 「ママももっと上手に書けるように練習しなきゃね」と声を掛けていました。
 
 
そうすることで息子は自分の方が上手に書けているんだと自信をつける事に繋がったようでした。きれいに書けた時は見て見て!と自分から見せに来るようになり、本当に書くのが上手になりました
 
 
 
 
効果が出てくるのには時間がかかるかもしれません。入学前の幼児なら焦らずスモールステップで楽しみながら小学校入学前までに少しずつ正しい鉛筆の持ち方で書く練習ができるとよいですね!  
 
 
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親子のコミュニケーションを通して楽しく正しい鉛筆の持ち方で書く練習方法をお伝えしています。

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執筆者:池乃希子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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