発達障害の子の「空気が読めない問題」を解決する、感情脳の鍛え方とは

発達障害やグレーゾーンのお子さんが、空気読めない発言をしてしまい、ヒヤッとすることはありませんか。年齢が上がるにつれ空気を読む必要がある場面は増えます。ここでは、脳の感情をつかさどる部分を鍛えることで、空気読めない問題を解決しましょう。
 

【目次】

 

1.発達障害・グレーゾーンの子の空気読めない言動に困っていませんか?

 
 
お子さんに発達障害の特性がある場合、場面に応じて空気を読んだりすることに苦手があり、不適切な発言をしてしまったり、場違いな言動をしてしまったりして、ひやっとすることがあるかもしれません。
 
 
本人はもちろん悪気はなく気づいてないだけに、同じ言動を繰り返してしまったり、周りにかえって気を使わせてしまったりすることもありますよね。
 
 
小さいころであれば多めに見てもらえることも、歳を重ねるにつれて多少空気を読む力を求められてしまう場面もあり、心配になります。
 
 
 
 
大人は何気なく空気を読んでいることが多いので、どうして読めないのか、どうしたら読めるようになるのかなど、わからない部分がありますよね。
 
 
発達障害の特性からくるこのような問題についても、脳科学的な観点から、親にできることがあります!次からみていきたいと思います。
 
 
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2.感情脳を発達させるのがカギに!

 
 
発達障害からくる特性といっても、具体的になぜこのようなことが起こるのでしょうか。
 
 
発達障害やグレーゾーンの場合、脳の一部の発達の未熟さがあると考えられており、未熟な部分が苦手さとして表れている可能性があります。
 
 
空気が読めないということについていえば、脳の視覚に関する部分と感情に関する部分に弱さがあったり、視覚と感情の部分の連携が上手くいっていなかったりする可能性があります。
 
 
空気を読むというのは、状況を目で見て把握し、そこから周りの人の感情を読み取って、それに合わせて自分の感情を伝えたり行動したりすることです。
 
 
 
 
ここで、うまくできていないというのは、例えば、状況の把握(視覚の部分)自体ができていなかったり、状況把握はできていたとしても、その状況とそこにいる人の感情を連携させて理解できていなかったりするような場合です。
 
 
ですので、この視覚に関する部分と感情に関する部分の脳を発達させることが必要です。
 
 
では具体的に、どのように脳の視覚と感情の部分の連携を促す(発達させる)ことができるでしょうか。
 
 
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3.子どもに空気を読む力を授けるお母さんの声掛け

 
 
脳の視覚と感情の部分を発達させることが必要とお話ししましたが、具体的にどうすればよいでしょうか。
 
 
脳を発達させるためには、その発達させたい脳の部分をとにかく使うことが必要です。ですから、脳の視覚と感情に関する部分を使うように意識すればよいのです。
 
 
 
 
ここでは、ママとお子さんで簡単にできる方法をご紹介したいと思います。
 
 
お子さんと場面の状況を観察して、そこからその状況や周りの人の気持ちを想像するゲームのようなものです。
 
 
ここでは、空気が読めるお母さんは日常的にあえて言語化しないことも、あえて言語化してあげることが大事になります。
 
 
言語化する際は、状況把握を促すような言葉を追加したり、事実に感情を表す言葉を追加したりします。
 
 
例えば、次のような感じです。
 
 
・泣いている子がいた場合に、「泣いているね。かなしいのかな?嫌なことがあったのかな?」
 
 
・熱が出てぐったりしている子がいたら、「熱が出ちゃったんだね。辛そうだね。不安だよね。静かにしておこうね。」
 
 
・公共の場で大きな声で話し始めたら、「周りの人どうしてる?大きい声で話しているかな?みんな静かにしていたいみたいだね。」
 
 
・集団行動の際に単独行動しようとしたら、「お友達どうしてる?先生のところに集まっているね。みんなで一緒に行動するんだね。」
 
 
このような感じで補足することにより、子どもは、「今はそういう状況なんだ、周りの人はそう思っているんだ」と理解する訓練になります。自然と理解するのが難しいところを、ママの言葉で補足して理解を促していく感じです。
 
 
お母さんの声掛けで、空気を読む力を授けていきましょう!
 
 
 
 
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執筆者:三島希実
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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