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ワーキングメモリを刺激して発達障害の子どもの会話力を高めるおうちでの関わり方

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発達障害・グレーゾーンの子どもは、ワーキングメモリの弱さから言いたいことが言えないといった、人との会話が苦手な傾向があります。今回はワーキングメモリを刺激することで苦手な会話力を高めるお家での関わり方をお伝えします。
 

【目次】

1.人と会話するって実は難しい
2.ワーキングメモリって発達障害の子にとって影響大!
3.会話でワーキングメモリを刺激するおうちでの取り組み
◆耳から入った情報を覚えておく練習
◆これってどう思う?考えて表現する
◆今日あったことを思い返して伝えられる
4.毎日の関わりで変わります!

 

1.人と会話するって実は難しい

 
 
集中が続かず、会話をしていてもうわの空
 
知っている言葉の数が他の子と比べて少ない
 
会話をしていても伝わっていない気がする
 
質問したことへの答えがちぐはぐ
 
 
お子さんとの会話でこんな様子が心配になることはありませんか?
 
 
 
 
実は、人とスムーズに会話するにはたくさんの能力を使っています。
 
 
まず、話をしっかりと聞く
 
聞いたことを覚えておく
 
覚えた情報をかみ砕いて理解する
 
そして、理解した内容から自分の言いたいことを組み立てて話す
 
 
会話をするためには、これだけの作業を頭の中でうまく処理して初めてスムーズにすすんでいきます。
 
 
しかし、発達障害の子どもの中には、頭に入ってくる情報を整理整頓して処理するワーキングメモリという力が弱い傾向があるのです。
 
 
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2.ワーキングメモリって発達障害の子にとって影響大!

 
 
ワーキングメモリとは、作業記憶ともいわれ、見たり、聞いたりして入ってきた情報を一時的に保持し、その情報を目的に合わせて処理する能力のことです。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもたちは発達検査を受けた時にこのワーキングメモリの弱さを指摘されることが多いようです。
 
 
しかし、検査をした病院などでは「こうしたら良くなりますよ、改善しますよ」という提案をもらえずに、困っているお母さんもいらっしゃるのではないでしょうか?
 
 
また読む、書く、聞く、話す、計算するということにワーキングメモリは大きく影響しています。
 
 
昔に比べて記述式の問題も多くなり、自分の考えを書いたり、話したりする機会の多いことで学習の困難さが出てきてしまうのは心配ですね。
 
 
 
 
会話をスムーズに展開していくためにも、このワーキングメモリはとても大切な役割を果たしています。
 
 
例えば、今聞いた言葉を一時的に覚えておくことができないと 「今なんて言ったっけ?」 「それってどういうこと」 と考えてばかりになり、思ったように言葉が出てこないということが起きてしまうのです。
 
 
では、聞いた情報を理解するために必要なワーキングメモリを刺激し、会話をスムーズにするためにはどうしたらいいでしょうか?
 
 
今回は、わが家で取り組んだ方法をお伝えします。  
 
 
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3.会話でワーキングメモリを刺激するおうちでの取り組み

 
 

◆耳から入った情報を覚えておく練習

 
 
読み聞かせは子どもの脳の発達にいいと言われ、よく育児サイトなどでもすすめられますね。
 
 
これは聞いた情報を頭の中で組み立てて覚えておく練習にもなります。
 
 
わが家では夜寝る前に10分で読めるお話を1話ずつ読み聞かせています。
 
 
けれども、ただ読んで聞かせるだけではなく、読み終わったあとにクイズを出すのです。
 
 
例えば「こぶとり爺さんのこぶをとったのは誰でしょう?①となりのおじいさん、②鬼」など、本の内容を聞いていれば分かる簡単なクイズです。
 
 
すると、終わったらクイズがあると思って聞くので意識を向けて聞き、覚えておこうとするようになります。
 
 
初めたばかりの頃は選択肢から選んで答えるクイズでも、少しずつ難しい本にしたり、聞いた内容から言葉を思い出して答えるものにすると正解したときの達成感もでてきます。  
 
 

◆これってどう思う?考えて表現する

 
 
聞いた内容を覚えておけるようになったら、今度は自分で考えてしゃべることができるといいですね。
 
 
私はできるだけ普段から娘にあれこれと相談するようにしています。
 
 
例えば、新しく枕を買うのならどういうものがいいか?といった日常のことから、ママの仕事でどちらの案を採用しようか悩んでいる、ということまで様々です。
 
 
そうすると、ママが困っているなら…と娘なりに一生懸命に考えて提案してくれます。
 
 
そして、その時にはなぜそう思うのかという自分の考えをまとめ、分かるように伝えようとする機会となっています。
 
 
相談した後には、あなたに相談してよかった、とっても助かったよと伝えると、子ども自身も役に立てたことを誇らしく感じているようです。  
 
 
 
 

◆今日あったことを思い返して伝えられる

 
 
娘へ相談事をするようになってから、こちらから尋ねなくても娘からもたくさん話をすることが増えてきました。
 
 
これを機会にお互いにうれしかったこと、楽しかったことを3つずつ話すことにし、1日にあったことを思い返して、考えて伝えるようにしています。
 
 
時系列がバラバラでよくわからないこともありますが、そういう場合には見て整理できるよう紙に書き出してみたり、それって、こういうことかな?と補足することもあります。
 
 
また「具体的言うと…?」とか「もう少し詳しく言うと…?」と聞いてみると一生懸命に思い返して伝えようとしてくれます。
 
 
さらに、子どもとの会話で心がけてほしいのは、子どもが話をすることを楽しいと思えるように声をかけること。
 
 
ママはあなたとおしゃべりして楽しかった。
今の話すごくわかりやすかった。
こんな風に言ってくれてママうれしかったな。
 
 
など、子どもがまたしゃべりたいなと思えるような声をかけてあげてもらえたらと思います。
 
 

4.毎日の関わりで変わります!

 
 
こうしてママが普段の会話を工夫していくと、娘の会話力がずいぶん伸びて、おしゃべりになったように感じています。
 
 
もちろん、大人と会話するようになんでも理解しているとまではいきません。
 
 
けれども、分からなければ「それってどういう意味?」と自分から聞きなおして理解しようという姿勢が見られるようになりました。
 
 
 
 
上手に話をするのは実は大人でも難しいことです。
 
 
ですが、苦手だからといって避けていてもうまくはなりません。
 
 
自分の気持ちを話して周りに理解してもらうということは、困りごとの多い発達障害の子どもにとって過ごしやすい環境を手に入れるためには重要なことです。
 
 
継続は力なりといいます。
 
 
少しずつでも親子の会話量を増やして、「話をするのは苦手じゃない」と言えるようになったらいいですね。  
 
 
 
 
 
 
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執筆者:井上喜美子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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