子どもの良いところをほめよう!だけど、発達障害・グレーゾーンの子どもの良い部分を探すことは困難。と悩んでいるお母さん、たった1分書くだけであっという間に子どもの成長が見えるだけでなく「褒め記録」へ変身できる簡単な方法をマスターしませんか? |
【目次】
1.どうして我が子をほめてあげれないんだろう?
2.子どもの小さな成長を見逃さないママになりたい!
3.続くことに意味があるから、たった1分!の記録でOK
4.2つの力で成長日記が「褒め記録へ変身」する!
1.どうして我が子をほめてあげれないんだろう?
「子どものいいところをほめて育てよう!」という、ほめる子育てが何かと取りざたされるこの時代。
私も子どもをほめて育てたい!と思いますよね。
でも、自分の子どもをほめるってなかなか難しい、と悩むお母さんも多いでしょう。
しかも、発達障害・グレーゾーンのお子さんは、ほめるところを見つけるのはさらに難しいんです。
なぜかというと、お子さんの特性からくる行動を、お母さんが問題行動として捉えてしまう場合が多いから。
そして、「うちの子はなんで他の子と違うの?」「今日も他人に迷惑をかけてしまった」と凹んでしまうからです。
お子さんを、他の子と比べたり、その場に合う行動をできるかどうかだけで判断してしまうと、我が子と他の子の違いが気になってしまいますよね。
例えば、発表会でお子さんは歌を歌えているのに、
「他の子はちゃんと笑顔で歌っているのに」
「あの子ったら手をもじもじしちゃって」
とお母さんが思ってしまい、しんどい気持ちになることがあります。
これは、お母さんが、子どもが歌えていたことではなく、他の子と同じようにできなかったことにフォーカスしてしまったため。
でも、去年のお子さんと比べたらどうでしょう?
「そういえば、去年は下を向いて歌えてなかったな」
「泣いちゃって先生がステージから降ろしちゃったよね」
お子さん自身にフォーカスすれば、「うちの子!すごい!!こんなに成長したんだ~」と、涙が出るほどうれしい気持ちになります。
お子さんがやったことは同じなのに、注目するところを変えるだけでお母さんの気持ちは180度真逆になる。
これってどういうことなんでしょう?
2.子どもの小さな成長を見逃さないママになりたい!
お子さんのいいところを見つけるのが上手なお母さんには、ある特徴があります。
それは、「縦」の成長を見るのが上手だということです。
1年前、半年前、1か月前の我が子と今の我が子。
前はできなかったことができるようになった、前はやってしまっていたことをやらなくなった。
そういう、お子さんの中での「縦」の成長を上手に見つけてほめることができるんです。
反対に、お子さんのいいところを見つけるのが苦手~、というお母さんは、お子さんのことを年齢や性別などの「横」の関係で見て、他の子どもと比べてしまうクセがあることが多いのです。
それぞれペースは違えど、どんなお子さんも日々成長しています。
その成長に気づけない理由は、残念ながら、私たちがそれを見逃してきているからなんです。
例えば、ひらがなが読めるようになった、自転車に乗れるようになった、逆上がりができるようになった、など、目に見える変化はわかりやすいですよね。
でも、成長がはっきりと目に見えるようになるには長い時間がかかります。
ですので大きな変化だけを見ていると、毎日お子さんの成長を感じてほめていく、と言うことができないんです。
私も、以前は子どもの成長を見つけるのが苦手なお母さんでした。
子どものできないことばかりが目につき、「ああ、今日もこんなことができなかった…」とへこんでしまうことが多かったのです。
だけど、どうせなら、子どもの成長を実感したい、子どものいいところを見つけたい!
そう思った私が、毎日の子どもの成長を見逃さないためにはじめたこと、それが3行で記録に残す「たった1分!成長日記」です。
3.続くことに意味があるから、たった1分!の記録でOK
ヒントになったのは、子どもが小さいころ、保育園で毎日書いていた先生方との連絡帳。
毎日、親と先生が交互に書き記す我が子の「今日の成長」にほっこりしていたんです。
そうか、こうやって成長を記録に残せばいいんだ!と気づいた私は、さっそく毎日の生活に取り入れてみました。
早速日記帳を買い、気合いを入れてびっしり今日の様子を文章で書きこみましたが、完全に自己満足だったその方法は、3日坊主どころか1日坊主。大変すぎて全く続きません。
次に、スケジュール帳の日付欄に書きこんでみました。
たった4行ほどの文章でしたが、書くのに30分ほどかかり、こちらも続きませんでした。
忙しい毎日の中で、ルーティンにして続けていくには、簡単に、短時間でできないとダメだな。
そこで私が行きついたのは、たった2つのルールでした。
・小さなノートに、日付を記入
・子どもの成長は文章ではなく箇条書き
日付が書いてあると空欄が気になるので、毎日書かなくてもいいこと、思い立ったときにすぐ書けるようにしたこと、とにかく書くことを絞ってシンプルにしたこと。
このルールにしてから、ノートに書くのはたった1分でOK!その日から今まで、約1か月続けることができています。
書くのはたった3行。
この3行日記を読み返すと、いろんな気づきがあります。
まず、「言われなくてもできるようになったこと」が、日記に出てくることが増えてきました。
「言われなくても明日の準備ができた、お風呂に入った。」
このようなことが、はじめの頃と比べ、3行に入っていることが増えているのです。
本当に微々たる変化ですが、これは記録していないと気づかないことだなと思いました。
また、成長が3行でおさまらないことも増えてきました。
はじめは、ようやく3つ見つけて書いていたのが、最近は4つも5つも書きたいことが出てくるようになってきたのです。
たった1か月でもこんな変化が起きたワケ、それが、次にご紹介するたった1分!成長日記の真髄なのです。
4.2つの力で成長日記が「褒め記録へ変身」する!
私が、このたった1分!成長日記で、我が子の毎日の成長を見つけられたワケ、それは
・日記に書くために、とにかく我が子を観察したこと
・ネガティブなことをポジティブに置き換えたこと
この2つに尽きます。
まず、我が子の成長を日記に書き込むためには、その成長を見つける必要があります。これって、子どもをよーく見ていないとできないんです。
発達凸凹を持つ子どもは、衝動性・不注意からくる行動が多いですよね。このとき、行動の結果だけを見てしまうと、問題行動だ、と受け取ってしまいがち。
例えば、息子の場合、時々水道の水を出しっぱなしにしていることがあります。この結果だけを見るととても成長とは思えません。
でも、息子をよく見ていると、食事やおやつの後、言われなくても自分から手を洗いに行っているのです。
以前は、汚れた手を洗わずに、テーブルや洋服になすりつけていつも怒られていました。
そうか、手を洗う機会が増えたから、水道を閉め忘れることが多くなったんだな。
私がそう思えることで、これは息子の成長の1つになりました。
最近は「水道しめた?」という張り紙をしたことで、水道の閉め忘れもなくなってきつつあります。
お子さんを徹底的に観察することで、成長だけでなく、次の成長のタネを見つけることだってできるんです。
また、2つ目のネガティブなことをポジティブに置き換えることも大切。
この成長日記にはできていることやできるようになっていることだけを書くようにしていますが、その理由は、私自身が子どものポジティブなことだけに注目するためです。
ですが、今日は子どもがいいことを1つもしなかった!と思う日もありますよね。
そこで、この置き換え力が効果を発揮します。
例えば、朝からなかなか自分から着替えようとしないとき。結局、しつこく5回声かけをしてようやくのろのろと着替えました。
これを日記に書こうと思ったら、なんと書きますか?
×「5回も言われてようやく着替えた」
○「5回の声かけで、自分から着替えることができた」
です。
書いている内容は全く同じことですが、読んでみて受け取る印象が違いますよね。
このように、ネガティブなことをポジティブにすり替えるのです。
そしてさらに、この文章の下に
「5回も怒らずに声かけられて、私エライ!」
と書いておくと、お母さんの成長も記録することができますよね。
いかがでしょうか?
子どもの成長を記録すると言うのはなかなか続けられないもの。
でも、その記録は、子どもの成長の記録になるだけでなく、お母さんとしての自分自身の成長の記録でもあります。
そしてさらに発達凸凹の子育てを毎日乗り切るための強化アイテムになるとともに、子どもが成長した後に幸せな気持ちで懐かしく振り返ることができる、アルバムのような存在にもなってくれるんです。
書くのが苦手なお母さんは、スマホの音声入力機能を利用したり、日記形式のアプリを利用しても良し。自分に合う方法を見つけてみるのも楽しいですね。
忙しいお母さんでも続けられる「子どものたった1分!成長日記」、ぜひ試してみてくださいね。
成長日記に慣れたら、こちらの記事を読んで親子の会話でアウトプットにチャレンジ!
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執筆者:森博子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)