発達障害やグレーゾーンのお子さんの中には苦手なことやうまくいかないことが多くあり、自信を持てない子がいます。お子さんの自信を育てて「できた!」の成功体験をたくさん経験させてあげましょう。自信を育てるためのお家でできる簡単なワザを紹介します。 |
【目次】
1.自信がないお子さんのことが心配になっていませんか?
2.苦手があるお子さんには脳の特性も関わってきています
3.効果抜群!発達障害の子の頑張れる力を引き出し自己肯定感アップにつながる簡単なワザ
◆言葉に出して愛情を表現する
◆子どもの写真や作品を家中に飾る
1.自信がないお子さんのことが心配になっていませんか?
発達障害やグレーゾーンのお子さんに対して、「この子はどうしてそんなに自信がないのだろう?」と感じることはありませんか?
・やってみたらできるようなことも、「でも…」「だって…」と理由をあげてやりたがらない。
・みんなが頑張っている姿を見ながらも、挑戦しない。
・学校でも、周りから促されないと自分から発言や行動ができない。
このような様子が見られると、「このままで大丈夫だろうか?もう少し頑張ってみたらいいのに…」と自分の子どもについて考えてしまいますよね。
どうしてこういったことが起こるのでしょう?
実は自信のない子は不安が先に立ってしまいがちなんです。
子どもには、これからいろいろな経験を積んで欲しい、と思っているママからすると、「どうしてできないのだろう…」と心配になりますよね。
2.苦手があるお子さんには脳の特性も関わってきています
発達障害の子は何かをするときに、「もし失敗してしまったらどうしよう…」という不安や、「前にうまくできなかったから…」という心配がでてきてしまうことがあります。
その結果、行動できなかったということが起きてしまうのです。
そして、自分に自信が持てないこともあり、自己肯定感も低くなりがちだったりします。
特に、学校での毎日の学習は苦手の意識を感じやすいと言えます。
集中を保つこと、読むこと、書くこと、覚えることなど、授業中に必要となることに、一つでも苦手がある場合は、勉強すること自体に影響してしまい、やる気を失ったりする原因となります。
教えてもらったのにうまくできないことや、どういう内容だったか忘れてしまったことなどについて、先生や周りから指摘されることも増えてくるでしょう。
小学校高学年ぐらいになると、メタ認知と言って、自分を客観的に見ることができるようになる力が大きく発達していきます。
苦手を持っている自分に引け目を感じて、他の子より出来ていない自分はダメなんだと認識してしまうのです。
苦手があったり、うまくできなかったり、指摘が多いことが続くと、子ども自身の気持ちも負のループに入り込んで、自分からやる気を起こすことはなかなかできませんね。
ただ、今自信が持てていないことは、本当はいろいろなことをできる能力があるのに、その力を十分に発揮できていないだけとも言えると思いませんか?
だからこそ、学校以外の場所でしっかりとお子さんの自信を取り戻すことが大切になってくるのです。
3.効果抜群!発達障害の子の頑張れる力を引き出し自己肯定感アップにつながる簡単なワザ
子どものやる気を取り戻すときに、絶対に必要になるものがあります。
それは自己肯定感です!
「私はありのままの自分で大丈夫だという気持ち」が大切なんです。
自己肯定感をあげるためには、周りからの愛情や自分は認められていると子どもが感じることが重要になってきます。
ここで、私のおすすめする子どもへの愛情表現の仕方をお伝えしたいと思います。
◆言葉に出して愛情を表現する
ずばり、毎日子どもに「大好き」を伝えることです!
難しいと感じましたか?
日本人は日ごろから、「好き」「愛してる」という言葉を言い慣れていない人が多くて抵抗があるかもしれませんね。
けれど、言葉に表すことで自分の気持ちを伝えることができます。
発達障害、グレーゾーンのお子さんは、言葉や行動の裏にある気持ちを推測することが苦手な傾向がありますので、率直な言葉でないと伝わらないことがあります。
最初は抵抗があるかもしれませんが、ママが子どもを「大好き」と思う気持ちを、ぜひ言葉に出して伝えてあげてください。
もしも、子どもが照れて嫌がったら?と思う方もいるかもしれません。
心配しないでくださいね。
照れて嫌がっているようにみえるお子さんでも心の中では嫌な気持ちはしていないと思います。
そんなときは、「仕方がないじゃない、ママの宝物なんだから」と開き直って、独り言のように「可愛くて仕方ないの。大好きなんだから~」など言ってみてくださいね。
◆子どもの写真や作品を家中に飾る
家の中のあちらこちらに、子どもの小さいころから最近のものまで、笑顔の写真や頑張っている写真など素敵なものを飾ってみましょう。
他にも、子どもがもらってきた賞状や学校で作った作品などを飾るのもいいと思います。
ママが大切に思っている子どもの写真や作品があちらこちらにあるという環境を作ることで、目で見てわかる愛情表現をすることになります。
これは家族にとっても幸せな空間になります!
子どもは毎日学校で苦手なことやできないことに向き合って戦っています。
ときには疲れて投げ出したくなったり、落ち込んでしまったりすることもあるでしょう。
それでも家に帰ってきたら、自分のことを大好きと言ってくれるママや家族がいることで、子どもも自分自身のことを好きでいられると思うのです。
自分のことを好きでいられて安心できる場所があれば、自己肯定感も上がっていくでしょう。
子どもの能力を最大限に引き出して成長していくために、自己肯定感はとても大切だと思います。
家の中で家族それぞれが愛情をたくさん表現しあうことで、家族全員でいい雰囲気に満たされると思います。
そうなると、家族一人一人の自己肯定感がアップすることにもつながることでしょう。
自信のないお子さんへの対応策も多数あります!
執筆者:井上喜美子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)