発達障害の幼児の中でも視覚過敏のある子どもは光のコントラストが苦手です。特に夜の暗い中での照明は昼間以上に強さを感じやすくなり夜泣きに繋がることも。脳を落ち着かせるリラックス空間を取り入れて熟睡できる夜時間を過ごしませんか?
【目次】
1.発達障害の幼児の夜泣きが酷い!もしかしたら視覚過敏が原因かも
2.脳が興奮状態!寝つきが悪く癇癪を起こしていた息子
3.子どもの規則正しい生活も手に入る!夜の過ごし方2ポイント
①光の色
②スキンシップを含めた親子時間
1.発達障害の幼児の夜泣きが酷い!もしかしたら視覚過敏が原因かも
子どもの夜泣きが酷い
夜興奮状態で中々寝付いてくれない
こんなお悩みありませんか?
年齢が低いと夜泣きは起こりやすいものですが、実はこの夜泣きの原因ははっきりしているわけではありません。
ですが幼児の場合、環境の変化が引き金となって夜泣きが起きてしまうことがあります。
子どもの脳に強い刺激としてとらえられ、眠りが浅くなってしまうことも。
つまり脳が興奮状態のまま眠りにつくことが一因になっているんです。
興奮状態になる要因は環境によって様々ですが、その中で視覚過敏が原因になっている場合もあります。
視覚過敏とは感覚過敏の中の一つ。
感覚過敏とは、五感から受け取る刺激を過剰に強く感じてしまう状態のことを言います。
視覚過敏の場合は光に敏感で、人よりも色彩が細かく見えたりまぶしく感じてしまうことがあります。
この過敏さは個人差が強いとも言われています。
発達障害の幼児の全員が視覚過敏をもっているわけではありません。
ただ、割合としては多いと言われています。
視覚過敏を持つ子どもの場合、夜の過ごし方はとても重要と私は考えています。
なぜなら「過敏」と名がつくように視覚を司る脳がちょっとしたことで興奮状態になってしまうから。
環境によっては頭がパンクしている状態で日常生活を過ごしてしまっているのです。
つまり先ほどお伝えした夜泣きの原因につながって行くのです。
みなさんも夜に携帯を見すぎた、寝る前に映画を見たと言った時に熟睡ができなかったご経験はあるかと思います。
しっかり睡眠をとれないでいると朝の行動にも影響が出てしまうため、視覚過敏の子どもにこそしっかりとリラックスした状態で夜を過ごす必要があるんです。
2.脳が興奮状態!寝つきが悪く癇癪を起こしていた息子
我が家の息子は視覚過敏と聴覚過敏、少し感覚過敏のある5歳です。
私自身も視覚過敏を持っているので、親子そろって朝日が苦手です。
朝日に敏感になるかどうかは、実は夜の過ごし方も影響していました。
夜泣きだけでなく、その日の活動量が多くて疲れている時など
疲労が溜まっていたりストレスが強くなっている時は、朝日に嫌悪感を覚えることが多かったんです。
息子の場合は朝一番に癇癪を起こすことも多々ありました。
最初はそもそも「視覚過敏」と言う言葉を知らず、夜泣きの原因は疲れかなと思っていました。
ですが、保育園からの帰り道の車のライトを極度に嫌がったり、急に煌々とついた電気を嫌ったりと激しいコントラストを嫌がる姿はたびたび見られていたんです。
それを意識せずケアをしてあげなかったことも夜泣きや癇癪を悪化させた原因の一つなのかなと感じています。
3.子どもの規則正しい生活も手に入る!夜の過ごし方2ポイント
もちろん感覚過敏はなくなるわけではありません。
ですが、きちんとケアをしてあげることで緩和されることは十分にあります。
我が家では2つのことを取り入れた結果、夜泣きも朝一番の癇癪も改善されただけでなく21時になったら就寝するという規則正しい生活まで手に入れることができました。
ここではその2つのポイントをお伝えします。
◆①光の色
まずは照明の色です。
皆さんは普段どのような照明を使われていますか?
コントラストが苦手な発達障害の感覚過敏を持つ幼児は、蛍光灯をまぶしく感じる場合があります。
白や黄色などは反射させやすい色のため、余計にまぶしく感じてしまうんです。
昼間は大丈夫な場合でも、夜は外が暗いためより一層明るさを感じがち。
本人が拒絶していなくても1日の疲れも含め脳は興奮状態になっているため、間接照明や電球色などの暖色に切り替えてあげましょう。
あまり暗すぎると絵本が読めない等あるかもしれませんので、行動が制限されない程度まで色を落としてあげるとよいです。
◆②スキンシップを含めた親子時間
照明の色を変えるタイミングですが、1時間程度我が家では設けています。
就寝を21時前後と想定して、20時にはダウンライトへ切り替えるんです。
その時「ムーディタイムだよ」という声掛けもきっかけにしています。
それまではテレビなど好きなことをさせていますが、照明を落としてからはゆっくりと親子の時間を過ごすようにしています。
絵本を読んだり、その日のできごとを振り返ったり、本人の好きなおもちゃで遊んだり
その日によって過ごし方は様々ですが、
・目をあまり使わない活動
・私自身も穏やかにゆっくりな声のトーン
この2つを意識して、子どもの身体全体が緩むような時間をすごしています。
このように切り替えてから夜泣きが激減し、朝もすっきり起きてきてくれるようになりました。
なにより21時頃になると自分から「もう寝よう」と布団へ行けるようになったので、とても規則正しい生活を過ごせるようになりました。
もし夜泣きが酷くて毎日大変!というママさんがいらっしゃいましたら、お子さんに視覚過敏があるのか観察されてみてはいかがでしょうか。
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子どもの規則正しい習慣が身につく秘訣をお伝えしています
執筆者:仲田なぎさ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)