新しい環境になるとき、みなさんはどんな気持ちになりますか?実は発達障害のお子さんの中には特に不安を感じていることがあります。春休みに親子でのコミュニケーションを丁寧にしていくことで、4月からの新しい環境にスムーズに慣れてもらいましょう。 |
【目次】
1.1年前よりできるようになったことを親子で振り返りませんか?
今年度もそろそろ終わりに近づいていますね。
卒業や卒園を迎えた方はおめでとうございます。
コロナの影響で今までのように行事を行えなかったこともありましたが、お子さんたち一人ひとり、一年間で成長があったと思います。
元気でお休みすることなく通えたお子さんもいるでしょうし、何かができるようになったというお子さんもいるでしょう。
親子で今までの1年間の成長をぜひ振り返ってみましょう!
きっと楽しい親子のコミュニケーションの時間になると思います。
充実感や達成感を感じることのできるこの時期ですが、実は、お子さんによっては不安を感じている子もいるのです。
2.年度末のこの時期に不安を感じているお子さんがいる理由
入学や入園、新しい学年など、環境が変わることに対して、人はワクワクする期待感が大きいと思います。
でも、実は発達障害のあるお子さんは脳の特性より、期待感より不安感の方が大きくなりがちなのです。
新しい環境は今まで自分が経験したことがないために、どういうものかがわからないことからくる不安です。
新しい学年になると新しい先生やクラスメートが変わることが不安になりますし、年度初めならではの通常授業ではないことで見通しが立てにくくなります。
お子さんが不安を感じているなら、少しでも心を安定させて新学期に臨んでいきましょう!
3.春休み中の親子のコミュニケーションで心がけてほしいこととは?
心がけるといっても難しいことではないので安心してくださいね。
それは、ずばり、お子さんの話を聞いてあげることです!
学校が休みだと3食の準備など、お母さんのすることも増えますよね。
忙しい時間帯に話しかけられると、余裕がないのはわかりますが、数分だけでもいいのでお子さんの話に耳を傾けてあげてください。
そのとき、お子さんの言ったことを繰り返してあげることで、少しの時間であっても、きちんと聞いてもらえた、とお子さんは感じることができます。
発達科学コミュニケーション(発コミュ)では、お子さんと話をするときに次の3つを意識するようにコミュニケーションをとります。
Smile(笑顔で)
Sweet(やさしく)
Slow(ゆっくりと)
Smileは、お子さんから笑顔の表情を見てもらうように注目してもらうため、
Sweetは、ぶっきらぼうな口調だと、お子さんが怒られていると感じてしまい、脳にお母さんの声が届かないことがあるため、
Slowは、早口だとお子さんが聞き取れない可能性があるため、です。
発コミュでは3つの頭文字をとって、「3S」と呼んでいます。
春休み中の親子のコミュニケーションは、「3S」を意識してみてくださいね。
お子さんは、大好きなお母さんが自分の話を聞いてくれた、自分のことを受け入れてくれている、という経験をたくさん積むことで、不安な気持ちが少しずつでも軽減していくと思います。
新学期に向けて準備もあるので、忙しいとは思いますが、ぜひ、お子さんの話をしっかり聞いてあげることを心がけてみてくださいね。
新学期、不安を感じやすいお子さんでもスムーズなスタートができますように!
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執筆者:松尾歩
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)