空気を読み過ぎる発達障害の子どもが自分の気持ちを大切にできるようになる秘策とは?

発達障害・自閉症スペクトラム症(ASD)の子どもの中には、空気を読み過ぎるあまり、しんどい思いをしている子どもが意外と多くいます。今回は空気を読み過ぎるわが家のASDの息子が、自分を大切にするスキルを手に入れた秘策をご紹介しますね。
 

【目次】

 

1.空気を読み過ぎる発達障害・自閉症スペクトラム症もあることをご存じですか?

 
 
「空気を読む」って、大人になるととても重要視されますよね。
 
 
頭文字をとって「K・Y」なんて言われるくらい、わたしたちが普段生活していく上で当たり前のように求められているスキルです。
 
 
一般的に発達障害・自閉症スペクトラム症(ASD)は、空気を読むということが苦手なイメージを持たれている方が多いのではないでしょうか。
 
 
けれども実は、ASDの子どもの中には、空気を読み過ぎて生きづらさを感じている場合もあるんです。
 
 
・本当の気持ちを言えずにみんなに合わせてしまう
 
・自分がやりたいこと、ほしいものあるのにガマンしてしまう
 
 
これはどんな人も一度は経験するようなことですが、空気を読み過ぎてしまうASDの場合は、必要以上に自分を押し殺したり、ガマンしてしまったりするのです。
 
 
 
 
自分の気持ちを言えずにガマンばかりしていると、ストレスがたまり、積み重なると学校への行き渋りや不登校など、二次障害につながる可能性もあります。
 
 
だからこそ、お母さんのコミュニケーションで、子どもが自分の気持ちを大切にするスキルを身につけることが大切なんです。
 
 
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2.「自分の気持ちを大切にする」ことが必要なワケ

 
 
そもそも「自分の気持ちを大切にする」ってどういうことだと思いますか?
 
 
例えば、
 
 
・自分の感情に正直であること
 
・自分のこと、感情を後回しにしない
 
 
といったことが挙げられるのではないでしょうか。
 
 
自分は本当はサッカーがしたかったけど、他のみんながドッジボールがしたいっていうから仕方なく自分も従った
 
本当は自分もイチゴのケーキが食べたかったけど、妹がほしがったのでガマンした
 
 
など、日常生活ではよくある出来事ですよね。
 
 
でも、このように自分自身の気持ちを大切にしないことが積み重なると、周りの人からも大切にされなくなってしまうのです。
 
 
先ほどの例でいうと、本当はサッカーが好きなのに、ドッジボールが好きだと勘違いされたり、
 
 
次にイチゴのケーキを食べる機会があってもまた妹に食べられてしまったり…。
 
 
 
 
このようなことが積み重なると、次第に「自分は大切にされない存在」「誰からも愛されない存在」というネガティブな思考に陥り、心にダメージを負ってしまうことになるのです。
 
 

3.空気を読み過ぎるASDの息子が自分の気持ちを大切にしていないと気づいたきっかけ

 
 
わが家には現在小学5年生、支援級に在籍している自閉症スペクトラム症の息子がいます。
 
 
息子は元々不安が強く、心配性、何かものごとをするときにはひとつひとつ確認しながら進めるタイプでした。
 
 
「〇〇をしてもいい?」
 
「〇〇に行ってもいい?」
 
 
わたしはそんな息子に対して、しっかり確認してものごとを進められることはいいことだと、あまり気にもしていませんでした。
 
 
ところがある日を境に危機感を覚えるようになりました。
 
 
それは、息子と保育園年中の娘をお迎えに行ったときのことでした。
 
 
「ちょっと今日は疲れたから、コンビニに行ってポテチでも買おうかな~」とコンビニへ向かうわたしに対して、
 
 
「じゃあ〇〇ちゃんもお菓子買って!」と即座におねだりする娘。
 
 
そして息子はというと、「〇〇くんもいい?」といつものように確認をしてきたため、
 
 
わたしは「いいよ~」と何の気なしに答えました。
 
 
ところが、
 
 
「あっ、やっぱりいい!」
 
「だって、お金ないんでしょ?」
 
 
と思いがけない言葉が返ってきました。
 
 
 
 
息子は、わたしが何気なく家庭で言ったお金の話を覚えていて、「本当はお菓子がほしいけどガマンしよう」と考えたのでしょう。
 
 
改めて今までの息子の言動を振り返ってみたときに、いつもわたしの顔色を伺ったり、心配をしたりして、ガマンをさせていたことに、今さらながら気づいたのです。
 
 
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4.自分の気持ちを大切にできる環境をつくるコツはとにかく息子ファースト!

 
 
この発言に衝撃を受けたわたしは、向かったコンビニですぐに息子にお菓子を選ばせました。
 
 
息子は最初、「え~…、いいよ~」と遠慮していましたが、
 
 
「お菓子ほしかったんでしょ?何も気にしないでほしいお菓子を選んだらいいんだよ」
 
 
と伝えました。
 
 
息子は、「いいのかな~」と言いながら、小さいお菓子をひとつ買いました。
 
 
お菓子を選んでいるときの様子から、「まだガマンしているな」と感じたわたしは、次の日も同じコンビニに息子を連れて行きました。
 
 
息子は、「本当にいいの?」と聞きながら、お菓子を選んだあと、レジ横のチキンをちらり。
 
 
「〇〇くん、このチキン好きなんだよね~。ほしいなぁ~…。でもお菓子買うから、このお菓子をやめようかな~」
 
 
と悩んでいました。
 
 
そこで、「お菓子もチキンも買っていいんだよ!」と伝えると、
 
 
「えっ⁈いいの⁈」とビックリしながらも、「うれしいな~」と満面の笑みを見せてくれました。
 
 
そうして息子の好きなお菓子を買い続けること1週間、少しずつ息子の言葉が変わってきました。
 
 
「やってもいい?」ではなく「やりたい」
 
「ほしいけどどうしよう…」ではなく、「ほしい」
 
 
 
 
子どもの希望を全部叶えようとするとお金がとってもかかるんじゃないの?とか、ワガママになるんじゃないの?と心配されるお母さんもいるかもしれませんね。
 
 
わが家では、その後も息子の「やりたい」や「ほしい」に対して、なるべく希望を叶えてあげるようにしていますが、
 
 
息子が自分の気持ちを言えるようになった今では、こちらの希望も伝えながら、お互いガマンすることなく折り合いをつけられるようになっています。
 
 
自分の気持ちが大切にできるようになると、心が幸せな気持ちで満たされ、周りの人も大切にできるようになるんですね!
 
 
さらに周りの人を大切にできるから、自分も大切にされる
 
 
こんなハッピーなサイクル、ステキだと思いませんか?
 
 
ウチの子、自分の気持ちが言えずにガマンしているみたい…と悩んでいるお母さん、ぜひ試してみてくださいね!
 
 
 
 
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執筆者:宮千明
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
 
 
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