お子さんが乱暴にモノを扱ってしまい、すぐ壊してしまうことに困っていませんか?特に反抗期の子どもに大事に扱わないことを注意すると、親子バトルになってしまいますよね。我が子はスケボーとの出会いでモノを大切にできるようになりました。好きなことへの没頭はあらゆる力を伸ばします。
【目次】
1.モノを乱暴に扱う子どもに悩んでいませんか?
令和の今、モノがあふれる時代ですね。
コロナ禍初期は、マスクやティッシュペーパーなど、不足になる事態もありました。ところが、しばらくすると安定して手に入る、なんとも便利な時代ですよね。
昔と違い、欲しいものが簡単に手に入る時代。24時間、365日年中無休のお店もたくさんあります。
たとえ、身近なお店に気に入る商品がなくてもネットでお取り寄せすると、次の日には届く現実。このように、モノを手に入れるありがたみが薄れてきているようにも感じる今日この頃です。
簡単に捨てたり、壊したり、使えなくなったら、また買えばいいとモノを乱暴に扱うお子さんはいませんか?
大事に使うんだよと言い聞かせてもすぐ壊してしまう、反抗期のお子さんとモノをめぐる親子バトルが続いているあなたへ。
お子さんに何も言わなくても自分でモノを大切にできるようになる秘訣をお届けします。
2.モノを大切にするしないで親子バトルの日々
我が子は小さいころからよくモノを壊す子でした。
不注意で壊すなら仕方ないとしても、我が子の場合は気に入らないことがあると、モノに当たって壊すことがとても多くありました。
これまでに壊したことのあるものはガラス、おもちゃ、スマホ、ゲーム機…数えきれません。
小学校低学年の頃は、「ごめんなさい」と素直に謝れていました。
ところが、大きくなり反抗期になると、壊しても「また買えばいい」と簡単に言うようになりました。
すぐには手に入らないモノや高価なモノであってもお構いなし。お決まりの「みんな持ってる」「俺しか持っていないのは嫌だ」と駄々をこねるのです。
「じゃあ壊さなければいいのに!」と言いたくなります。
このように、いつもイライラして壊し、それに対して叱られるの悪循環。叱られても反省するどころか、イライラすることで余計に酷くなりました。
3.問題行動を起こす子たちの脳
何度注意しても効かない子って、都合の悪いことはよく覚えていませんか?
問題行動を起こす子たちの脳って実は本能的な部分をつかさどる扁桃体という部分が過活動状態とも言われています。
扁桃体は危険から身を守るためのとっさの判断がされているところです。不安や恐怖を感じた時に活動します。
どんな動物にもある基本的な部分です。人間もここでは単純に「快」か「不快」かという感情しか判断されません。
いつも叱られたり、失敗体験を繰り返したりすることでこの部分が活性化してしまうのです。
この扁桃体が過活動状態になると、感情のコントロールが難しくなります。つまり、キレやすくなり、我慢ができない子になってしまいます。
一方、理性を働かせる、人間的な心をつかさどる、前頭前野は大人になるまでどんどんゆっくり成長する部分です。
この前頭前野がしっかり働いてこそ、物事の善悪をしっかり判断し、行動できるようになります。
しかし、扁桃体が過活動状態だと、この前頭前野は成長しにくいのです。
この前頭前野を育てるには、自信が持てるほどのよい記憶、つまり成功体験が必要なのです。
パステルキッズは日頃、失敗体験が多く、成功体験が得られにくいのですが、唯一得られる方法があります。
それは、楽しいと思える行動、やってみたい思える好奇心から始まる、ポジティブな体験です。
どんなお子さんでも、一つや二つ興味のある遊びや学びはありませんか? そこに力を注ぐのです。
できていないことをどれだけ指摘してもうまくいかないのであれば、今こそシフトチェンジ。
できること、楽しいことへの没頭体験をどんどんさせるのです。
4.モノを乱暴に扱う息子が大事にできるようになったスケボーとの出会い
この春、高校生になった息子は中学三年生の夏にスケボーを始めました。
ちょうど東京オリンピックでスケボーをやっていた時期で周りでもスケボーブームが起きていたころでした。
息子はそこまで運動神経がよいとは言い難いのですが、今では色んな技を身に着けています。
努力を重ね、悪天候の日以外は毎日練習をしています。
それくらいハマったスケボーはモノを乱暴に扱う習慣をガラリと変えてくれる効果がありました。
スケボーでは毎日ジャンプをするのでメンテナンスが必要になってきます。
部品の交換もありますし、激しい衝撃を受けるデッキ(板)やシューズの交換も頻繁にあるので、出費も多く、大変です。
それでもスケボーに夢中になり、手入れをすることで、 自然と道具やモノを大切に使うことが身についていきました。
誰でも大好きなことには一生懸命真剣に取り組みますよね。
もし、モノを乱暴に扱うお子さんにお困りでしたら、何か、好きなことへの没頭をさせてあげてください。それがどんなものであれ、思う存分やらせてあげるのです。
そこから物を大切に扱うことの大切さを自分で自然と学んでいくことでしょう。
ポイントは誰かに言われたからではなく、自分で始めることです。上手になりたかったら必ず自分で気付くようになります。
モノを乱暴に扱う子を見ると、もどかしい気持ちにもなりますが、必ず、いつか夢中になれるものが見つかるはず。
パステルキッズは特に、夢中になることで、自信を育み、大きく成長します。
好きなことへの圧倒的な集中力がパステルキッズの魅力です。
子どもの秘めたる能力を信じ、見守る姿勢を持つことが大切だと我が子の成長を通して感じました。
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執筆者:宮田かなこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)