発達障害・自閉症スペクトラムの幼児を育てているお母さんで、”話せる言葉をどうやって増やしてあげたらいいか”を知りたい方、要チェックです!話し方のルールを知って、遅れを感じている子どもの言葉の力を高めていきましょう。
【目次】
1.子どもの言葉のゆっくりさが気になりだしたらお母さん療育の始め時
2.お話し好きのママが気を付けること
3.言葉の遅れが気になる子の専門の先生でした
4.話し言葉を増やす「1UPルール」その方法とは?
♦①発話を数える
♦②発話数プラス1で話す
1.子どもの言葉のゆっくりさが気になりだしたらお母さん療育の始め時
療育がこの春から始まって意気込んで通っているママさんや、今年こそは言葉の力を伸ばしたい!と思っている方もいる事でしょう。
また、よその子と比べて言葉が遅いことを心配し始めている方や、なかなか言葉が増えていかない!!と焦っている方も多いのではないでしょうか?
・喃語は出ているが言葉が増えない!
・単語は出ているのに、言葉の種類が増えていかない!
・宇宙語(笑)で何を言っているのかわからない!
こんなお子さんは、言葉が発達する条件は揃っているのに力を引き出せていない、もったいない状態なのです!
「たくさんの言葉のシャワーを浴びせるといい」と聞き、たくさん話しかけて頑張っているママさんもいらっしゃるかと思います。
言葉の力を引き上げたい幼児期の今だからこそ、コツをつかんでお母さんが話しかけることで言葉の発達を加速させてくださいね。
気づいたときから始めることが大事です! 言葉を引き出すのは一朝一夕ではできません。
コツをつかんで声かけしていきましょう!
2.お話し好きのママが気を付けること
子どもが言葉を発するようになるためには
①コミュニケーションを積み重ねること
②意味を理解できること
③発音できること
これらの3つの条件が必要であるとされています。
この3つの条件に照らし合わせれば、お母さんがとにかく話しかければよい!というわけではないことがご理解いただけると思います。
実際に、お母さんが知らず知らずのうちにたくさんの声かけをしているのに対して、子どもの方は処理しきれていないということがよくあります。
なかなか言葉の発達段階が上がっていかない方は、お母さんが話し方を気をつけるだけでぐんと伸ばせますよ。
3.言葉の遅れが気になる子の専門の先生でした
私は療育施設の心理士の仕事をしていました。
まだ無発語のお子さん、単語が出たけれど2語文にならないお子さんが通ってきていました。
療育中に少しずつ言葉は増えていきますが、正直「少しずつ」という印象が強かったです。
なぜなら、療育施設の心理士では、一緒に過ごすママたちの毎日の声かけや子育ての仕方を変えることまではできなかったからです。
言葉がゆっくりな自閉っ子たちの言葉の発達をもっと加速させてあげたい!
会話力をお家でも育てることはできないのか?と模索していた私は、発達科学コミュニケーションのメソッドに出会いました。
子どもを支援していた仕事を辞め、お母さんと一緒に子どもを成長させるトレーナーの仕事を始めました。
4.話し言葉を増やす「1UPルール」その方法とは?
お子さんの言葉の力を伸ばすには、おうちでのかかわりがとても重要になります。
そこで今回は、私が療育施設に勤務していた頃から実践していて、お母さんたちにぜひおうちでも取り入れてほしい「1UPルール」について具体的にお話しします。
◆①発話を数える
まずお子さんの発語数をチェックしましょう!
お子さんが1度に話す単語の数はいくつでしょうか?
✔️ひとことも単語が出ていない→0
✔️1つの単語で話す→1
例)ミルク、わんわん など
✔️2つの単語で話す→2
例)バスきた、ママおいで など
✔️3つの単語で話す→3
例)パパちょっときて 、あかブーブーない など
お子さんの話す単語の数はいくつでしょうか?
この1UPルールは0〜3単語でお話しする子どもにとても有効なんですよ!
単語の数がわかったらあとはシンプルです!
◆②発話数プラス1で話す
お子さんの単語の数にプラス1してママが話しかけるだけです。
単語数が“0”なら→「にゃあにゃあ」「ボール」と1単語で話しかけます。
単語数が“1”なら→ 子どもが「わんわん」と話したら、「わんわん いたねー!」と、2つの単語でママが話しかけます。
単語数が“2”なら→「バス きた」と子どもが話したら、「黄色 バス きたねー!」と3つ単語で返していきます
単語数が“3”なら→「あか ブーブ ない!」と話したら、「あか ブーブ ない。困ったね!」とプラス1して返事をしていきましょう。
ママが子どもの言葉の次の発達段階で話しかけるということです。
これが「1UPルール」です。