発達障害・ADHDの子がチームスポーツに上手く馴染める秘訣とは?先輩ママの体験談教えます!

 

 発達障害の子がスポーツを始めるとき、個人競技を選ぶ人が多いと思います。ところが、チームスポーツでしか学べないことは沢山あります。発達障害の子がチームスポーツに楽しく参加できるようになる、ママのサポートについてお届けします。
 

【目次】

 
 

1.発達障害の子のチームスポーツ参加にためらいはありませんか?

 
 
発達障害の子は、団体行動が苦手な子が多いですよね。
 
 
そのため、何かスポーツを始める時は個人競技を選ぶ人が多いのではないでしょうか?
 
 
そのほうが周囲とのトラブルが起きることも少なく、傷つくことはある程度回避できるでしょう。
 
 
ところが、子どもがやりたいスポーツが、サッカー、野球、バスケットボールのように、チームスポーツだったらどうしますか?
 
 
「発達障害の子はチームスポーツは向かない」と断言する方も多いですし、あながち間違いではありません。
 
 
ところが、やってみると悪いことばかりでもなく、むしろ良い効果もあるのです。
 
 
親や学校だけでは叶えられない様々な成長をさせてもらうことができるのです。
 
 
発達障害の子を持つママで、チームスポーツをさせている人なら一度は悩む、周囲へのカミングアウトについてお届けします。
 
 
 
 

2.チームスポーツが子どもに与える効果と課題

 
 
スポーツが子どもに与える効果は沢山あります。
 
 
厳しい練習を通して得られる忍耐力礼儀やマナー。怪我や病気をしないよう、体調管理能力、そして達成感
 
 
協調性責任感、自分の存在が周りの人に役立っている、貢献していると認識できているときに得られる自己有用感は、チームスポーツだからこそ身につく力だと言えます。
 
 
こんなに良い効果があるチームスポーツですが、発達障害の子には数多くの壁があるのも事実です。
 
 
不注意傾向だと、道具の準備や片づけにもれがあったり、指示の聞き逃しがあったりします。
 
 
一度では理解できず、習得に時間がかかる子もいるでしょう。
 
 
多動性であれば、練習中に動き回ったり、団体で移動をする際にどこかへ行ってしまうこともあります。
 
 
衝動的であれば、周囲とのトラブルが多かったり、指示よりも早く動き始めてしまう事もあります。
 
 
繊細聴覚過敏だと、大声を張り上げて強めの劇を飛ばすコーチの声に戸惑う子もいます。
 
 
空気を読むのが苦手だと意思疎通が難しいことがあります。
 
 
これらの問題は、どうしても周囲の理解がないと、叱られる機会が多く、自信をなくすきっかけになってしまうのです。
 
 
皆と同じように行動できない我が子への苛立ち申し訳なく感じるなど、保護者の心労は計り知れません。
 
 
 
 
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3.特性が心配だった息子が始めたミニバスケットボール

 
 
息子は小学3年の冬からミニバスケットボールを始めました。
 
 
その当時はまだ診断は下りていませんでしたが、多動、衝動、不注意傾向が強く、周囲に迷惑をかける可能性があることをお伝えし、入部をしました。
 
 
予想どおり問題が起き、そのたびにお詫びや息子の特性をコーチや当番保護者に相談していましたが、はっきりと診断がない状態で特別扱いはできないということでした。
 
 
興味のある試合は皆と同じようにできるけど、目を離すとチームメイトと喧嘩。
 
 
試合前のウォーミングアップは遊んでばかりで上級生をいつも困らせていました。
 
 
その中でもいちばん困ったのはTO(ティー・オー)。
 
 
これは選手のプレイや審判のジャッジをタイマーで時間を計り、得点やファウルを記録し、スコアシートを記入してゲームの進行を補佐し、タイムアウト中にモップをかけるなどの仕事です。
 
 
自分のチームが試合をしていない時に他のチームの試合に対して行う重要なお仕事で、6分×4回の試合時間全集中で、一瞬も目が離せないのです。
 
 
正直ADHD傾向のある息子には至難の業
 
 
フルに試合をして疲れた直後にもあるので、普通の子でもかなり大変なのです。
 
 
 
 

4.ついに大問題発生!息子の怒りが大爆発!

 
 
5年生の冬のこと。遠方での試合時、息子は不注意から得点板をめくり損ねたことをある保護者に叱られたのです。
 
 
普段から団体行動を乱す傾向があった息子は、いつもその保護者に注意を受けることが多くあり、あまりその方をよく思っていませんでした。
 
 
そのため、その積み重ねがついに爆発
 
 
なんと、試合終了のアラームがなったと同時に会場を抜け出してしまったのです。     
 
 
当然、息子を探し出さないと、チームメイトは帰ることもできません。   
 
 
必死になって、みんなで探しました。
 
 
ところが、やっと見つけても、本人は逃げてしまい、一向に帰ることができないのです。  
 
 
本人が落ち着くのをしばらく待って、ようやく帰ることができました。   
 
 
試合中はたくさんゴールを決めて良いプレイもあったのに、この出来事で苦い思い出となってしまいました。
 
 
 
 
私はこのとき、息子を辞めさせるべきか、続けさせるべきか迷いました。
 
 
その時の息子のいちばんの楽しみはバスケット、試合で活躍することが彼のモチベーションそのものでした。
 
 
ミニバスケットボールを続けるにはみんなに特性を正しく理解してもらう必要があると強く感じたのです。  
 
 
もうこれ以上迷惑もかけられないし、5年生の夏にはっきりと診断も降りていたので、皆に話す決断をしました。
 
 
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5.子どもにとってプラスになるカミングアウト効果 

 
 
私は、保護者・指導者全員が集まる場を用意してもらい、勇気を出して伝えました。
 
 
息子にはADHDの特性があること。具体的にどういう困りごとがあり、どのように接したら良いのか困ったときはどうすればよいのか、短所だけでなく、長所も伝えました。   
 
 
保護者は全員、練習の見守り当番があるので、真剣に聞いてくれ、こういうときはどうすればいいの?と質問を頂き、勇気のいることを話してくれたねと温かい言葉をかけてくれました。  
 
 
話してみると、保護者の皆は協力したくてもどうしてよいのか対応が分からなくて戸惑っていたことがわかりました。
 
 
思い切って話した結果、良い効果がたくさんありました。
 
 

◆効果1 指導者の方が言葉がけを見直してくれた 

 
 
それまでは熱く指導をするあまり、厳しい罵声も当然のように数多くあったのですが、見直すきっかけになったようでした。
 
 

効果2 できている部分に注目して褒めてくれる保護者が増えた

 
 
息子は、褒めてもらったり認めてもらうことで、どんどん練習にも積極的に参加できるようになりました。
 
 

効果3 子どもたちが息子の聞き逃しなどにフォローしてくれるようになった

 
 
 一緒に活動をする子ども達にも、日頃の感謝と息子の特性を伝えたことで、トラブルもなくなりました。
 
 

効果4 チーム全体で人とのかかわりを学べた

 
 
指導者の方から、息子の存在はチームメイトにとっても発達凸凹のある人との関わりを学ぶ良い機会になったと言われたのです。
 
 
 
 
 
6年生になった息子は変わりました。
 
 
ADHDの特性のある低学年の子がもめていた時に、言い分をきちんと聞いて頭ごなしに叱らず寄り添い、まとめていて、随分お兄さんになっていたよとコーチに褒められ、私は嬉しかったです。
 
 
辛い経験を沢山したことで、困っている子の気持ちに寄り添えるようになったことは個人ではなく、チームで活動する事でしか味わえない醍醐味だと思いました。
 
 
子どもの特性をチームのみんなに伝えるには、大事なことがあります。それは、子どもにとってプラスになるかどうかです。
 
 
子どもにとってプラスになるように環境を作るために、私は2つのことに気をつけました。まずは親としてできる限りチームに貢献すること。そして、周りへの感謝の気持ちを持つことです。
 
 
当番や配車は大変ですが、できるだけ協力したいもの。
 
 
息子はミニバスケットボールを通じて、本当に成長しました。特性があることに遠慮して止めていたら、得られなかったものが沢山あります。
 
 
仲間との出会い、1人ではできない体験をたくさんしました。
 
 
沢山の方々に支えられて、卒団まで続けてこれて感謝の気持ちでいっぱいです。
 
 
伝え方と保護者のサポート次第で、子どもが過ごしやすい環境にすることは十分可能です!
 
 
もし、チームスポーツにこれから参加する方、チーム内でのカミングアウトに戸惑っている方は、パステル総研のサポートレターを参考に、お子さんの特性と長所をセットにして伝えてくださいね。
 

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執筆者:宮田かなこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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