長い休みに入る直前!ぜひ、家族で夏休みの過ごし方についてシュミレーションをしてみてはいかがでしょうか?子どもだけに任せるのではなく、お母さんや家族の皆とシェアしていくことをオススメします!
【目次】
1.今年の夏休みもダラダラしてしまうのか?
2.生活リズムが崩れてしまう原因とは?
①朝日を浴びない
②夜更かしをする
③朝食をたべない
④時間のやりくりが難しい
⑤運動不足
3.夏休みを有意義に過ごすためにできることとは?!
①生活表を親子で作成する
②ゲーム・インターネットの時間を親子で話し合う
③外出・運動する
1.今年の夏休みもダラダラしてしまうのか?
7月も後半。夏休みに入った地域もあるのではないでしょうか。 特に発達障害のある子どもは長い夏休みに生活のリズムを崩してしまうこともあります。
夜遅くまでダラダラと起きている
いつまでも朝寝ている
ゲームやYouTube、インターネットを長時間する
外にも出ず家の中にずっといる
こんな状態を目の当たりにするとお母さんは心配になりますよね。
ただ、大人でも長期間の休みとなると、ダラダラと過ごしたり、メリハリのない生活を送ったりしてしまいます。
暴飲暴食や運動不足なども重なって体調も崩しやすくなります。
大人も子どもも意識して生活しないとリズムを作るのは難しいのは同じではないでしょうか。
だからと言って、「早く寝なさい!」「早く!起きなさい!」「ゲームの時間は守りなさい!」などと言っていても子どもは動きません。
お子さんの行動が変わるためにはどのようなことが必要なのでしょうか?
また、そもそも生活リズムが崩れる原因とは何があるのでしょうか?
2.生活リズムが崩れてしまう原因とは?
一般的に生活リズムが崩れてしまう原因としては、以下の4つが大きな原因としてあげられます。
♦①夜更かしして朝起きられない
不適切な光環境の中で生活していると生活リズムが乱れてしまいます。
本来、寝ているべき時間帯に明るい部屋の中で遅くまで起きていたり、朝に起きるべき時間に遮光カーテンの中で寝たまま、いつまでも夜のような空間にいると体内時計が狂うことになります。
♦②朝食をたべない
朝食は体内時計をリセットする役割があるので、朝食を抜いてしまうと結果的に生活リズムの乱れに繋がります。
生活リズムが乱れ続けると体内時計が狂ってきてしまい、頭がボーっとする、夜寝れず、朝起きられない、食欲がない、肥満につながるなどの症状が出てきます。
♦③計画した時間通りに生活できない
その他にも夏休み特有の原因としては、学校のようにタイムスケジュールが決まっておらず自由時間が多いため、その時間をうまくつかえないことも原因となります。
特に発達障害・グレーゾーンのお子さんは行動の切り替えが苦手なので、いったん何かやりたいことを始めるとそのままやり続けてしまい、時間をうまく使えずに1日が終わってしまいます。
♦④運動不足
学校がある時は登下校時に歩いたり、休み時間に遊んだり、体育の授業などで身体を動かす機会もありますが、夏休みになると暑すぎるために、クーラーの効いた部屋の中で過ごすことが多くなります。
生活リズムが崩れてしまうのには、環境的要因も大きく影響しています。
子どものやる気などの気持ちでどうにかなるものではないということを理解しておきましょう。
では、どうしたら子どものダラダラ生活をメリハリ生活に促すことができるのでしょうか?
それはアレを使うのです!
3.夏休みを有意義に過ごすためにできることとは?!
子どもの夏休みの生活環境を整えていくのに使えるものは「生活表」です。
できれば、夏休みに入る前に準備しておくのがおすすめ!
子どもが1人でするのは難しいのでお母さんと一緒に夏休み前に準備していきましょう。そうすると夏休みの初日からいいスタートが切れます!
◆①生活表を親子で作成する
夏休み前に学校でもらってくる生活表ですが、うまく活用できているでしょうか?子どもが1人で書いて終わりにせず、是非、今回はお母さんも一緒に作ってみてください。
そして、誰もが見えるところに貼って活用しましょう!
発達障害・グレーゾーンの子どもはこの生活表を使うことでメリットがいっぱいです。
例えば、自閉症スペクトラム(ASD)タイプのお子さんは、毎日スケジュールが変わってしまうと、不安になりがちです。
しかし、学校の生活リズムと同じような生活表を組むことで、毎日同じ生活パターンを過ごすことで見通しが持て、安心することが出来ます。
また、注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプのお子さんは、何かをやり始めると切り替えが難しくて、やりたいことを夜遅くまでやってしまい睡眠リズムが崩れがちになることもあります。
睡眠リズムを整えるのはとても大事なことなので、生活にメリハリ感を持たせるために生活表を活用していきましょう。
睡眠リズムについてはこちらで詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてくださいね!
<見える化>
生活表は、子どもが見て分かるように、小学校低学年のお子さんには、文字だけではなく絵もかいてあると分かりやすいですね。
書く内容は簡単なもの(ご飯、遊び、勉強など)にして、子どもが喜んですることを半分は入れましょう。時計が読めて時間がわかるお子さんには、時間も入れてあげましょう。
時間に合わせて動けるようになると、時間感覚も身について、記憶力もアップするといわれています!
<必ず褒める>
表は子どもがみやすい場所に貼ります。
習慣化するために、とっても大切なこと!必ずできたところに注目して「できたね!」と褒めてあげましょう。
子どもができた行動の横にシールを貼ったり、丸をつけてあげます。時間通りにできたら、シールをひとつ増やすなどすると時間を意識できるようになります。
「これは時間通りにできなかったね」
など否定的なことは一切言わないで、できたところだけに注目することがポイントです。褒めてもらえると子どもは他の行動にもやる気がでて動けるようになります。
<ご褒美を用意する>
1週間で「丸が〇個がついたら」、「好きなアイスが食べられる」「好きなDVDが観られる」などご褒美を子どもと一緒に決めましょう。
ご褒美は、子どもが喜ぶものにすることがポイントです。
褒められるし、ご褒美ももらえる!となれば、インパクトが全然なかった生活表が子どもにとって魅力的なものに変身するのです。
このように、お母さんからフィードバックをもらうことで、生活表に書かれていることを行動に移せるようになっていきます。
ぜひ生活リズムを作るために、生活表を活用しましょう!
◆②ゲーム・インターネットの時間を親子で話し合う
ダラダラと続けがちなテレビやゲーム、インターネットなどの時間はあらかじめ子どもと決めて生活表に書き入れておきましょう。
なかなかやめられないことが多いので、外出前やご飯の前の時間帯など、他の行動に必ず切り替えないといけない用事の前に入れるとやめられやすいです。
また、ゲーム・インターネットの時間を2つに分けて、「1回目で時間通りに終われたら2回目に特典として〇分長く遊べる」というご褒美を付けるのも効果的です。
2回目に長くやるために、時間通りに止めるように自分で気持ちの折り合いをつける練習ができます。
時間になっても子どもがすぐにやめないときは、お母さんはイライラしてしまいますが、子どもが次の行動に切り替えられるように、「止める時間だよ」「出かける時間だよ」とただ繰り返して、感情的にならずに冷静に対応すると効果的です。
止められたら必ず褒めることもお忘れなく。
◆③外出・運動する
暑くなる前の朝の外出・運動がオススメ!です。
朝の涼しいうちに散歩に行ったり、ラジオ体操などに参加するといいですね。
外出としては、児童館へ行ったり、図書館で本を借りたり、プールで遊んだり。お買い物に一緒に行くのもいいですね。
室内では、体を動かす遊びやゲーム、ヨガ、ダンスをお母さんと一緒にやるのもオススメです。
是非、午前中に太陽の光を浴びながら体を動かして、夜の睡眠に繋がるような生活リズムをキープしていきましょう!
体を動かすことで、脳全体が活性化して、集中力や記憶力もアップしていきますよ。
夏休みの生活リズムを整えて、一緒に子どもの集中力・記憶力をアップさせていきましょう!
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夏休みの過ごし方についてのヒントがあります!
執筆者:山田ちあき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)