子どもの発達に関して悩みがある場合、外部の療育へ通われているご家庭も多いかと思います。時間とお金をかけて通っているからこそ、一定以上の効果を感じたいものですよね。今回は我が家で実践している療育の効果を発揮させる方法をお伝えします。
【目次】
1.療育ってなんのために通うの?
子どもの発達に関して悩みがあると、療育へ通われておられるご家庭も多いかと思います。
現在では、運動機能の向上や、コミュニケーション能力の向上、認知に繋がるトレーニングなど多くの種類の療育施設が存在します。
どの種類の療育も、個々の子どもの発達の状況や、特性に合わせて、課題解決に向けたアプローチをしていくものになります。
療育に通うことで、子どもの苦手が緩和できたり、克服できたりと子ども自身が社会で生活がしやすいようになることを目的としています。
一言で療育と言っても、通うタイプのものだったり、オンラインのものであったりと受ける方法も今は様々です。
そして、回数も月に1回のものもあれば、毎週受けるといったものがあります。期間が決まっているものもありますよね。
どこのご家庭も療育へ通うのは、肉体的にも精神的にも、そして経済的にも負担になってしまうことがあるでしょう。
ましてや、療育の効果を感じられない!となると、その負担はなおさら大きく感じてしまうことも!
しかし、療育の効果を感じられない!と言った場合には、実はやってしまいがちな療育アルアルがあるのです。
今回は我が家の過去の失敗を踏まえ、効果を発揮できるまでになった療育への向き合い方をお伝えします。
もし、現在通っている療育で効果を感じられないと思われておられる方は、ぜひ最後まで読んでくださいね。
学校での通級指導や支援級において、その効果を感じられない場合にも同様です。
2.通っていることで安心していた幼少期
ここで我が家の話をさせていただきます。娘は現在、小学生になりましたが、幼少期の頃から療育に通っています。
療育とは言っても、前項でお話した通り、様々な種類の療育がありますので年齢や発達の状況に応じて受ける療育の内容も調整してきました。
初めて娘が幼少期の頃に通った療育は、遊びの中で様々な体の部分を動かすといった運動療育でした。半年間通うもので、週に1度教室にお世話になりました。
しかし、当時の私は、回数をどんなに重ねても全く通っている効果が感じられない…むしろ、ここに来る意味はあるのか?と首を傾げながら通っていました。
近隣でもなかったため、お弁当を作り、1時間の療育に親子ともに通う。控えめに申し上げても、相当な労力でした。
しかも、着いた矢先に教室で泣いてしまいやらない日があったり、親は別室で待機する時間があったり、1時間の半分は部屋では何をしているのかがわからない。
一体、私たちは何をしにここに来ているのだろう?とずっと考えながら半年間を終えてしまいました。
今、考えてもあの半年間は本当に勿体無いことをしたな!という印象しかありません。
しかし、私は大きな失敗をしてしまったことに後になって気がついたのです。それは、療育という場所に通うことだけで安心しきってしまっていたということです。
これ、実は療育アルアルだと思っています。どんなに良い先生に、どんなに良い療育を受けても週1度や、月に数回、たった1時間だけで変われるはずなんてないのです。
発達に心配があって療育へ通っているのですから、身に付くまで、回数を重ねじっくりやってあげなくてはならないということに気が付きもしなかったのです。
無駄な時間を過ごした!とずっと療育のせいにしてしまっていましたが、実は自分自身の療育への向き合い方が間違えていました。
そこに気がついてからは、ある2つのことを決めて娘の療育と向き合っています。どのような種類の療育においても、この2つのことを行うことで効果が発揮されるようになりました。
次項で説明していきますね。
3.療育の効果が発揮される2つの向き合い方
せっかく親子ともに時間やお金をかけて療育へ通うのですから、効果が得られないなんて勿体ないことをして欲しくはありません。
今、効果を感じられないご家庭はこれからお伝えすることを試してみてくださいね。
それは、療育先の先生に「療育に来ない期間、家でできることはありますか?」と聞いてください。
家でできることを先生に伺うことが、我が家が行っている療育の効果を発揮させる2つのうちの1つです。
そして、2つ目は、先生に聞いたことを子どもと家でやってみてください。
お子さんの療育中に見学をして、お母さんが内容を理解されている場合には、それと同様のことをお家でやってあげたら良いと思います。
お母さんは忙しいですし、毎日ではなくて良いのです。子ども自身が気乗りしない日だってあるでしょう。そのような日はやらなくて良いのです。しかし次の療育までに一度でも何もしないよりは良いですよね。
回数を多くしてあげることで、その効果は倍増していくものです。過去の私のように通うことで安心してしまっているのは療育の効果が期待できないことも多々あります。
療育施設は任せるものではなく、家庭で足りない部分を補う場所というイメージでいた方が効果も発揮されやすいのではないでしょうか?
我が家では現在、ダンスの療育に通っています。初めは、うまく体勢が取れず試行錯誤していた娘も、家でできることを先生から伺い親子一緒にやることでとても上手に体勢が決まるようになりました。
最近では、体幹もしっかりしてきているなと効果を感じられることも多く、療育に通うことの本来の意味を十分に感じることができています。
お母さんの良いトレーニングにもなりますよ。一緒にお子さんの療育の効果を倍増させましょう!
不安の強いお子さんの療育に関する記事も書いています。こちらもぜひ読んでみてくださいね。
療育の効果を倍増させる方法をお伝えしています!
執筆者:みずおち梨絵
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)