発達障害・感覚過敏の子どもの特性を理解して親ができるサポートとは?

 

発達障害の子どもたちの中には感覚過敏と言って外部からの刺激をとても不快に感じてしまう子どもたちがいます。癇癪や登校しぶりの困りごとの原因になっていることもあるんです。お子さんの特性を知り、感覚を理解して不快感を取り除く工夫をしてあげましょう!
 

【目次】

1.発達障害の子どもたちがあわせ持つ感覚過敏とは?

 
 
発達障害の子ども達の中には、感覚過敏と言って味覚や触覚がとても過敏で、周りの音や光など外部からの刺激をとても不快に感じてしまう子どもたちがいます。
 
 
「感覚」は本人しかわからないことですから、感覚過敏の生きづらさはなかなか気づかれないことが多いのです。
 
 
そして、感覚過敏が原因となって癇癪や集団生活への不適応が起こっていることもしばしば見受けられます。
 
 
 
 
ママとしても、子どもから訴えがあっても「そんな大げさな」と思ってしまい、子どもの我慢が足りないとイライラしたり叱ってしまう。
 
 
癇癪や登校しぶりの原因と気づかずに、子どもが不快を感じているのに環境に適応させようとして余計にこじらせてしまったり…
 
 
そんな悪循環に陥ってしまう前に、まず感覚過敏を持つ子どもたちについて知ってほしいのです。
 
 
感覚過敏を持つ子どもたちの生きづらさを知り、私たち大人ができることを考えていきたいと思います。
 
 
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2.脳が刺激を強く感じてしまうんです〜感覚過敏の子どもの苦しさ〜

 
 
先日、あるママからお聞きしたお話です。
 
 
家族3人で車に乗っていた時、運転席のパパと助手席のママが会話をしていると車の後部座席で動画を見ていたNくんが「うるさい!!!!もっと静かに話して!」と癇癪を起こしました。
 
 
Nくんがなぜ癇癪を起こしたのか、理由はわかりますか?これはNくんの発達の特性が大きく関わっています。
 
 
Nくんは自閉症スペクトラム(ASD)の傾向があります。ASDの子は五感の感覚(感じ方)が私たちとは違うことが多いのです。
 
 
感覚が敏感なことを感覚過敏、鈍感であることを感覚鈍磨と言います。
 
 
外からの情報を受け取るのは、見るのは「目」、聞くのは「耳」ですが受け取った映像や音を実際に認識しているのは「脳」なんです。
 
 
同じ音が耳に届いても、それをどのように感じるかは、その人の脳の刺激の受け取り方で異なるんです。
 
 
 
 
例えばTVの音が聞こえていても、私たちは人と会話していると会話している人の話に集中することができますよね。
 
 
聴覚過敏の子は人と会話していても、TVの音も会話と同じボリュームで聞こえてしまうので会話に集中できないのです。
 
 
Nくんは、後部座席で動画を観ているのにパパとママの会話が動画と同じボリュームで聞こえてきたので、動画の音がうまく聞きとれない!とそれがイヤで癇癪を起こしたというワケなんです。
 
 
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3.感覚過敏の子どもの特性を知り、学校での対策をたてましょう!

 
 
感覚過敏と言っても「聴覚過敏」「触覚過敏」「視覚過敏」「臭覚過敏」「味覚過敏」反対に、感覚に著しい鈍感さがある「感覚鈍麻」など様々です。
 
 
私は小学校の支援学級にも勤務しているのですが、いろいろな感覚過敏の子どもたちと出会います。
 
 
例えば、聴覚過敏の子は教室の中がうるさいと先生の声を聞き取りづらいことがあり、聞き逃してしまうと次に何をすればいいのかわからず、集団行動から遅れてしまい叱られてしまうことに繋がります。
 
 
他にも音楽の時間にみんなの歌声をうるさく感じたり、トイレの流す音が嫌で泣き出したりする子もいるのです。
 
 
 
 
感覚過敏の子どもたちの特性をママが知ることで、今まで「何でこんなことで癇癪を起こすの!?なんで、こんなことにこだわるの?」と
 
 
感じていた子どもの行動にも全て原因があったとわかってあげられるようになります。
 
 
ママ自身のイライラも減りますし、原因がわかれば周囲の大人が対策を考え、次の癇癪をふせぐこともできます。
 
 
感覚の過敏さが小学校での登校しぶりの原因につながることもありますので、まずはママがお子さんの特性からくる生きづらさを理解し、子どもの目線にあわせることから始めてみましょう。
 
 
そして、感覚過敏に気づくことができたなら学校でも対策を取ることができます。
 
 
例えば
 
 
・光が眩しすぎる子どもは校庭にでるときはサングラスをかける
 
・教室のざわざわする音が苦手な場合はイヤーマフを使用するとか端の方の座席に座る
 
・触覚が過敏で食べられるものが限られているなら代替え給食を持参する
 
 
などです。
 
 
お子さんの言動から「もしかして感覚過敏?」と感じられることがあったら、丁寧に話を聞きながらまずはお子さんの感覚を理解して、不快感を取り除く工夫をしてあげてくださいね。
 
 
 
 
 
 
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執筆者:横山美穂
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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