野菜が苦手な発達障害の子は多いですね。特にアスペルガーの子は、繊細ゆえ不機嫌になったり、酷い時は癇癪やパニックに陥ってしまい大変です。アスペルガーの子が苦手な野菜があっても、楽しく食事をしたいですね。今回は、その効果的な対応をご紹介します。
【目次】
1.発達障害の子に多い野菜嫌い
2.なぜ、アスペルガーの子は野菜を嫌がり癇癪を起こすのか?
3.アスペルガーの子に寄り添ったママの声掛け!
1.発達障害の子に多い野菜嫌い
発達障害の子は、野菜が嫌いな子が多いですよね。
普通の子どもでも野菜嫌いはよくいるので、発達に凸凹のあるアスペルガーやADHDの子に多いのも仕方がないのかもしれません。
特に、気持ちが繊細なアスペルガーの子は、機嫌が悪くなったりすると、食事のペースがグズグズになってしまいます。
発達障害ゆえの機嫌や癇癪に振り回され、1時間かかっても結局は野菜を残す、などのような経験をされているママもいらっしゃるのではないでしょうか。
我が家には、3歳のアスペルガータイプの子どもがいます。
そのアスペルガータイプゆえ、私も気付かないような些細なことで癇癪やパニックに陥りやすく、食事を促すのは大変でした。
いつも大好きなふりかけなのに、「今日はふりかけの気分じゃなかった!」と癇癪が起きたり、昨日までよく食べていたものが急に食べなくなったり…。
品数が増えるとどれから手を付けてよいか迷うようで、イライラしてスプーンを叩く事もありました。
今でもすんなり食べない事も多いのですが、試行錯誤しながら、「食べる気」になるパターンが少し見えてきました。
今回は、発達障害の子に多い野菜嫌いについて、ママができる対応についてお伝えします。
我が家では、効果があって現在も頻繁に使っているので、よければ、参考にしてみてください!
2.なぜアスペルガーの子は野菜を嫌がり癇癪を起こすのか?
発達障害の子は、「味覚」が苦手な子が多いです。
子どもは「苦さ」「えぐみ」「酸っぱい」などが苦手ですよね。少しでも苦手さを感じると、不快に感じ、口から出して、手でベタベタ触って遊び始めたり、投げてしまったり…。
アスペルガーの子どもは、こういった不快な感情をコントロールするのが苦手。グズグズして席を離れたり、不機嫌になって食事自体をやめてしまったりすることもあります。
ママもイライラしてきますし、親子で張り詰めた時間になると、癇癪に繋がりやすくなってしまいますね。
またグズグズしてしまう別の原因に、脳の「理解力」の弱さも関係しています。
食事中、
「野菜を食べたら、身体が強くなるよ。大きくなるよ。」
と声をかける方も多いと思いますが、こういった声掛けも具体的なイメージがわきづらいので上手く理解できない子がいます。
上手く理解ができないと、ただただ不安になり、感情のコントロールが不安定になってしまいます。
特に、繊細なアスペルガーの子どもは、思った通りにならないと、不安や緊張感でいっぱいになってしまうのです。
そうなると、グズグズしたり、癇癪に繋がってしまいます。
では、ママは一体どんな対応を返してあげたらよいのでしょうか。
苦手な野菜があっても、親子で楽しく食事をするにはどうすればいいのでしょうか?
今回は、子どもが野菜を食べるのに効果があった方法ついて、お伝えしたいと思います。
3.アスペルガーの子に寄り添ったママの声掛け!
一番大切なことは、食事時間中は肯定の声掛けのみにしてしまうこと。
ママが笑顔で、優しい声で、
「おいしそうだね」
「このお肉好きだよね」
「食べてくれて、ママ嬉しいな」
と声掛けをしてみましょう。
「視覚」が得意なアスペルガーの子は、ママがニコニコと嬉しそうな笑顔でいることが何よりも大切です。
そして、苦手な野菜を食べる段階になった時の声掛けをご紹介します。
それは、食べたらご褒美をあげる声掛けです!
例えば
「このお野菜食べ終わったら、ゼリー食べられるよ」
「全部食べたら、牛乳のもうねー」
のような、特典をつけてあげる声掛けです。
このような声かけをするとき、よくあるのが「食べなかったら、ゼリーなしだよ」とご褒美を奪う脅しとして使ってしまうこと。
これだと、食べられなかった場合に罰則を与える形になってしまいます。
「○○できたら△△できる」、この声かけを徹底しましょう!
この方法で、食事時間も短縮される日や、野菜を食べてくれないままのストレスも減りましたよ!
子どもが少しでも野菜を食べたら、いっぱい誉めてあげてください。
毎日の食事時間が楽しい時間に変わるよう応援しています!
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執筆者:さとうゆか
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)