発達障害グレーゾーンの子がなかなか宿題を始めない問題を解決するカギは段取り力!

 

やるべき事は後回しでなかなか宿題をしない行動が遅い発達障害グレーゾーンのお子さんに困っていませんか?特に夏休み明けはペースが戻らず親子でイライラなんてこともありますよね。そこで今回、段取り力を上げてサッと宿題を終わらせる方法をお伝えします。
 

【目次】

1.いつになったら宿題始めるの?とイライラしていませんか?
2.発達障害グレーゾーンの子が行動の取り掛かりが遅い理由
3.段取り力を上げて、サッと宿題を終わらせよう!
①宿題にかかる時間を測りタイムスケジュールを作る
②今日やりたいことを書き出す
③指示をしない

 
 

1.いつになったら宿題始めるの?とイライラしていませんか?

 
 
やるべき事は後回しにして遊び続け、やっとやり始めたかと思うとまた違うことをしている発達障害グレーゾーンの子どもにはよくあることだと思います。
 
 
行動の取り掛かりが遅いので、もちろん宿題は後回しにしますよね。
 
 
やっと始めたころには、疲れと眠気で時間がかかり、挙句の果てにはイライラして癇癪を起すなんてこともあるのではないでしょうか?
 
 

 
 
実は小学2年生注意欠陥多動性障害(ADHD)グレーゾーンの我が子も、宿題への取り掛かりが遅く寝る前に、泣いたり怒ったりしながらすることがありました。
 
 
「明日は学童でしてくるわ!」「今日は先宿題するわ!」
 
 
などと、言うことは立派なのですが行動が伴わず取り掛かりも遅く、目の前のおもちゃに心が奪われて気が付けばもう寝る時間ということが多々ありました。
 
 
眠たくなって機嫌を損ねるくらいなら「早く宿題しなさい!」と指示を出した方がよいのでしょうか?
 
 
それとも、宿題をギリギリにして失敗したという経験をすれば、行動を改めてすぐに宿題に取り掛かるようになるだろうと見守るのが良いのでしょうか?
 
 
おそらく上手くいく日もあればいかない日もあり、どちらも宿題問題を根本的に解決するには至らないと思います。
 
 
指示をしなくてもサッと自分で宿題をするようになって欲しいですよね。そこで今回は、段取り力を上げることでサッと宿題を終わらせるようになる方法をお伝えします。
 
 
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2.発達障害グレーゾーンの子が行動の取り掛かりが遅い理由

 
 
発達障害グレーゾーンの子が、行動の取り掛かりが遅く、やるべき宿題をサッと終わらせることができないのには理由があります。
 
 
例えば、
 
 
・視覚優位で目に入った物へすぐに興味関心が移ってしまう
 
 
・ワーキングメモリーが低くやるべきこ事を忘れてしまう
 
 
・気持ちの切り替えが苦手で次の行動へ移せない
 
 
・こだわりが強く一度宿題に対して嫌と思うとその嫌と思う気持ちから抜け出せない
 
 
事などが挙げられます。
 
 

 
 
このような特性があると、やらないといけないことに優先順位を付けることはもちろん、何にどれくらい時間がかかるかもイメージをすることが難しいんです。
 
 
目の前の楽しみに心を動かされやるべき事を忘れ、気が付けば何も終わっていなかったということに陥ります。
 
 
そんな我が子に今日は指示してみよう、怒ってみよう、やると言った言葉を信じて待ってみようと、日々かかわり方を変えてはいませんか?
 
 
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3.段取り力を上げて、サッと宿題を終わらせよう!

 
 
段取りとは時間管理の手段の一つで、ゴールを見据えて効率よく動くことができるように計画をたてることです。以下に段取り力を上げサッと宿題をを終わらせる3つのポイントをお伝えします。
 
 

◆①宿題にかかる時間を測りタイムスケジュールを作る

 
 
毎日の宿題に実際どれくらいの時間がかかっているのか測り、子どももママも把握します。
 
 
余裕があれば、宿題以外のお風呂や夕食にかかる時間を測ることで詰め込み過ぎのスケジュールを作ることもなく、行動しやすいスケジュールを立てることができます。
 
 
またタイムスケジュールを書き出すことで、どれくらいの時間を好きなことに使えるのか、視覚的にもイメージしやすくなります。
 
 
さてここで、タイムスケジュールを作るうえで最も大切なことをお伝えします。それは、タイムスケジュールは、親が子供を管理するものではないということです。
 
 
あくまでスケジュールを決めるのは子どもです。宿題の時間が親が思う理想の時間とは違うかもしれません。ですが、子どもが決めた時間を応援してくださいね。
 
 

◆②今日やりたいことを書き出す

 
 
やりたいことを書き出すのは、やりたいことをゴール、目標にするためです。
 
 
〇時に寝るというのがゴールでも良いのですが、あまり心は動かないと思いませんか?やりたいことを実行するという目標であれば、やるべきことのスピードもアップします。
 
 
やりたいことをして心が満たされていると、宿題に取り掛かりやすくなる一方、モチベーションが上がらない時は、ママが宿題後のご褒美をちょっと付け足し、新たなゴールを見せることもお勧めです。
 
 

◆③指示をしない

 
 
スケジュールが完成し段取りが決まれば、つい守らせたくなります。その結果「もう〇時だよ!○○の時間だよ!」などと指示を出したくなりますが、その言動は控えましょう。
 
 
これをしてしまうと、スケジュールなんて立てても楽しくない、怒られるだけと思ってしまい兼ねないからです。
 
 
ママは優しく応援だけしましょう!もちろん、予定通りいかなくても怒らないでくださいね。予定通りいったところはしっかり褒めてくださいね。
 
 
予定通りいかなかったときは、次の日はどうすればいいのか子どもと考え、子どもに決めさせてあげてくださいね。段取り力を上げるためには、スケジュールを守らせることよりも、自分で決めて動けるようになることが大事だと思って下さいね。
 
 
つい目の前の興味につられ、やるべき事を忘れがちな子どもでも、今日一番やりたいことを目標にしてスケジュールを立てることで、何から取り掛かればいいのが明確になり、行動の取り掛かりやスピードが上がります。
 
 

 
 
いかがでしたでしょうか?
 
 
こうして私も子どものタイムスケジュールを知ることで、いつ始めるか分からない宿題に対して宿題を始めるまでイライラしながら声をかけるなんてことはしなくて済むようになり、遊んでいる姿もニコニコ笑顔で見守れるようになりました。
 
 
そして何より、子どもが自分で決めたスケジュールを見ることで、宿題に取り掛かるスピードや宿題にかかる時間が減りました。
 
 
ぜひ宿題をサッと終わらせ一日を充実させるために、段取り力を上げることからトライしてみませんか?
 
 
 
 
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執筆者:優木はるこ
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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