今の時代、小学校高学年にもなると人の目が気になる女の子がグッと増えてきます。発達グレーの特性がある思春期女子は、特性の影響で自信をなくして落ち込みやすいです。思春期女子向けの「カワイイ」のほめ方をご紹介します。
【目次】
1.人の目が気になる思春期女子のおしゃれにこだわる理由
2.思春期女子の心は自立と依存の狭間にある
3.笑顔を引き出すママの声かけの秘訣
1.人の目が気になる思春期女子のおしゃれにこだわる理由
小学校高学年にもなると、人の目が気になり美容への意識がグンと高まる今の時代の子どもたち。
私たちの思春期よりずっと早く、美容グッズやコスメに興味を持ち始めます。
SNSの影響で子ども達は私たち大人が思っている以上に、色んな知識を得ていて早熟です。
刺激的でワクワクすることは良いのですが、エスカレートしすぎるのも心配。
特に発達グレーの思春期の女の子は、自信がなくなったり不安が高まると、いつも以上にこだわりが出てくるので、「かわいくならないとダメ」と思い込みが強くなることがあります。
小学校6年生になった私の娘は、5年生の時からシートパックや100均のコスメに興味を持つようになりました。
友達同士でプリクラを撮りに行くようになると、「盛れてる(イケてる)」とか「盛れてない(イケてない)」と言い合うようになり、娘は友達の評価に傷ついて帰ってくることもありました。
そんな時に「可愛く撮れているよ」と声を掛けても、取り繕ったように聞こえます。ましてや、母親より友達の言葉が全てな時期です。
「ぜんぜん盛れてないよ」とぶ然とした態度が増す一方でした。
わたしもこれ以上、どう声を掛ければいいのかわからないままでした。
2.思春期女子の心は自立と依存の狭間にある
思春期の娘さんへ良かれと思ってアドバイスしたのに、「うるさいなぁ」とか「いいの!」と反発されたことがあるかもしれません。
その理由は
・助言や励ましを反対意見や指示だと感じる
・ホルモンバランスの変化により感情が不安定で傷つきやすい
・親の意見を古臭い考えだと思っている
・友達の意見が全てなので、親が励ましたところで響かない
こんな所にあります。
思春期の女子は、もう自分である程度のことは決められるんだという「自立」と、完全に自立するにはまだ不安、まだ頼りたいという「依存」のはざまにあります。
友達の意見の方が重要だと思っていても、自分1人では感情を落ち着けることは難しいので、親に対して甘えが反発という形で表出してきます。
そこで、そんな娘が親の言うことをすんなり受け取れる「カワイイ」の伝え方を実践してみました。成果があったので参考にしてみてください。
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3.笑顔を引き出すママの声かけの秘訣
思春期の娘に私が実践したのは、瞬間的に「驚き褒める」ということです。
時間が経過したり、面と向かって「それカワイイよ」「似合うじゃん」と言うのでは、取ってつけたような嘘くささを感じるようです。
ですので、タイミングは先手を打って、着替えて部屋から出てきた時や、髪の毛をセットして洗面所から出てきたときなどに
「あ、カワイイ!」
と驚き褒めるのです。
この瞬間的な驚きが秘訣です!
驚くというのは、予測していない出来事に対しての自然な反応で、コミュニケーションにおいて重要な役割を果たします。
驚きには一瞬で素直な反応が出るので、信頼や誠実を示すことが出来るのです。
ぜひ、タイミングを見計らって、この驚き褒めをやってみてください。娘さんにも「カワイイよ」の真実が伝わりやすくなるでしょう。
わたしも洗面所から振り返って出てきた娘に「あ!カワイイ!」と褒めたところ、娘は嬉しそうに「ありがとう!」と笑顔になりました。
「カワイイ」を受け取ってくれたということは、子どもに自信を一つ手渡したということです。
小さな自信を積み重ねていくことはとても大事です。
感情が不安定になりやすく、人目が気になる思春期女子の心をほぐす言葉、そのほかにも、「ステキ!」「笑顔いいね!」「イケてる!」などポジティブなことばをかけてあげてください。
思春期の対応は少し戦略的にしていくと、すんなりと伝わるコミュニケーションになります。
よかったら実践してみてください。
思春期の女の子の悩みは尽きません。同じ悩みを解決してきた事例集が見つかります。
執筆者:北川明希子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)