判断することが苦手な発達障害・アスペルガータイプの子が「今日傘いるよね」と自分で決められるようになる秘訣

 

「わが子は自分で考えるのが苦手」というお悩みはありませんか?発達障害の子は、そもそも考えるために必要な情報集めが苦手なことが多いんです。そこで、4歳のアスペルガータイプの息子が自分で傘がいるかどうか判断できるようになった秘訣を紹介します。
 

【目次】

1.「今日は傘いる?」と確認してくる息子
2.発達障害・アスペルガータイプの子どもが自分で判断できない理由
3.子どものうちに発達させたい力
4.自分で判断し行動できる力を育てるために

 
 

1.「今日は傘いる?」と確認してくる息子

 
 
 私の息子は発達障害・アスペルガータイプの4歳男の子です。
 
 
ある朝、外が薄暗く今にも雨が降りそうな空模様だったので、私は「今日は傘がいりそうだね」と傘に手を伸ばしていました。
 
 
すると、こだわりが強い息子は「今は雨降ってないよ!大丈夫だよ!」と言って傘は必要ないと判断し自分の傘を持っていきませんでした。
 
 
しかし、お出かけの途中で雨が降ってくると、”本当に雨が降ってきた”と少し困惑したような表情でした。
 
 
 
 
他にも、天気予報で雨の予報が出ていた時「今日はお昼から雨が降るらしいから傘持って行った方がいいよ」と伝えると「でも今は外明るいよ。雨降らないから傘いらないよ」と言って、こだわりが強い息子は融通が効かないことも多くありました。
 
 
息子の中では雨=空が暗い、晴れ=空が明るいと言う認識があり、もしかしたら?といった知識の応用が効きにくいのです。
 
 
自分で判断することが苦手な息子は、毎朝「今日は傘いる?」と確認するようになってきました。
 
 
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2.発達障害・アスペルガータイプの子どもが自分で判断できない理由

 
 
では、なぜ発達障害・アスペルガータイプの子どもは自分で判断することが苦手なのでしょうか?
 
 
傘がいるかどうか判断するには、いくつかの脳の場所が協力しています。まず、判断するための前頭葉が必要です。
 
 
そして、空模様を見て情報を受け取るための五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)が働きます。その五感からの情報を理解する場所もあります。
 
 
これらの脳の場所が連携して初めて、傘がいるかどうかを決められます。
 
 
 
 
発達障害の子どもは、考えるための前頭葉より、情報収集と理解に関係する脳部位が発達できていないことが多いのです。
 
 
つまり、「考えること」に問題があるのではなく、考えるための情報を集め、その情報を理解すること」に問題がある状態ということです。
 
 
こだわりが強く融通が効かないと大人になった時に困ります。社会に出た時に自分で考えて判断できる力を育てたいですよね。
 
 

3.子どものうちに発達させたい力

 
 
自分で考えて判断するために、脳の仕組みを理解する必要があります。
 
 
脳は「言葉の情報を処理する左脳」と「言葉以外の情報を情報を処理する右脳」に分かれています。
 
 
現代の子ども達は自然に触れ合う機会も少なく、空模様を見なくても天気予報を見れば傘が必要かどうか判断できてしまいます。
 
 
つまり、左脳は発達しやすく、右脳が成長せずにアンバランスの状態になりやすいため「言葉以外の情報から意味を読み取る」ことが苦手になりやすいのです。
 
 
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子どものうちに発達させたい力はズバリ、言葉以外の情報を処理する右脳の力です!
 
 
自分の目で見たり、肌で感じたりしたことを通してその情報をしっかりと理解した上で判断できることの方が、自分で判断する力が育つからです。
 
 
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4.自分で判断し行動できる力を育てるために

 
 
 子どものうちにやっておくべきことは、頭で理解することではなく、物事を見て聞いて触って体で覚えることです!
 
 
「雨が降っている時は空はどんな色をしているんだろう?」「どんな空だと雨が降るんだろう?」と肌で感じられる会話をしてみてください。
 
 
一緒に空を見上げながら「空が急に暗くなってきたね」「今日は雲がかかって青空が全然見えないね」「向こうの方は空が真っ暗だね。雨が降っているのかな?」
 
 
我が家ではこんなやりとりを通して、「どんな空だと雨が降るのか」ということを息子自身が理解できるようになりました。
 
 
 
 
出発前に空を確認して「今日は雨が降りそうだね」と自分で傘が必要と判断できるようになったのです。
 
 
また、「今日はお昼から雨降るらしいよ」と伝えると、これまで頑なに人の意見を聞かなかった息子が「そっか」と言って素直に傘を持って行くようになりました。
 
 
実際にこんな空模様だと雨が降るということを体験した上で、お母さんに「今日は雨が降りそうだから傘持って行った方がいいよ」と言われると人の意見を素直に聞きやすくなります。
 
 
空模様に限った話ではなく、子どもが自分で判断し、行動できるようになるためには、情報収集とそれを理解する体験をしておくことが必須です。
 
 
子どものうちは、言葉であれこれ教えるよりも、実際に五感を感じられる体験や会話を意識してみてくださいね。
 
 
 
 
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執筆者:中井春菜
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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