聞く力がないと大切なことを聞き逃してしまうため、たくさんの困り事が出てきます。実は、聞く力がないというのは、注意力がないということなんです。おうちで簡単にできる注意力を高める方法で、子どもに聞く力をつけて困り事を改善していきましょう!
【目次】
1.聞く力がないことで起こる子どもの困り事
2.注意力ってどんなもの?
◆脳の中で注目していることにスポットライトを当てる
◆複数のことに注意を払う注意力
3.おうちで簡単!注意力がない子の注意力を高める方法
1.聞く力がないことで起こる子どもの困り事
我が子に聞く力がないことで、日々困っていませんか?
聞く力がないと、大切なことに注目して聞けないので、困り事がたくさん起こりますよね。
たとえば、聞く力が足りないと…
・気が散って落ち着きがない
・ぼーっとしている
・興味あることに吸い寄せられるように立ってしまう
これ以外にも数えあげればキリがないほど、さまざまな困り事が起こります。
それでは、子どもに聞く力がない原因は何なのだと思いますか?
実は、聞く力がない子どもには、「注意力」がないからなんです。
つまり聞けない困り事というのは、「不注意」からきているんです。
注意が不十分だから不注意…
注意力がない、つまり不注意が聞く力がない原因だったんです。
2.注意力ってどんなもの?
では、そもそも注意とは、どんなものなのでしょうか?
◆脳の中で注目していることにスポットライトを当てる
「注意しなさいよ〜」「注意してみてね〜」など、普段から使い慣れている言葉ですよね。
その注意とは、脳の中で注目していることにスポットライトを当てるということ。
それが「注意する・集中する」という状態です。
聞く力がない子は、注意力がないことで、脳の中のスポットライトの調整がとても苦手なんです。
つまり、我が子にこの脳の中のスポットライトの調整が上手にできるようになれば、困り事は減ってくるということです。
また、脳の中のスポットライトの調整には5つの種類があります。
①切り替える注意力
②複数のことに注意を払う注意力
③雑音を無視する注意力
④集中を持続させる注意力
⑤的を絞って注意をむける力
この5つの注意力が全て苦手な子どももいるし、部分的に苦手な子どももいます。
まずは、我が子のスポットライトがどういう状態かを観察することが大切です。
ここでは、2番目にご紹介した”複数のことに注意を払う注意力”についてお話しますね。
◆複数のことに注意を払う注意力
複数のことを同時に注意を払うと考えると、とても難しいことに感じると思いますが、実は子どもたちは学校では常にやっているんです。
実は、学校の授業でやっている板書というのも、注意力を高めるトレーニングになっているんですよ。
どういうことかというと…
「先生の話を聞く」「黒板を見る」
↓
「板書する」「発表する」
このような授業スタイルは、視覚や聴覚で情報を脳にインプットし、書いたり伝えたりする行為で、情報を脳からアウトプットしているんです。
インプットも視覚と聴覚の2つの脳の場所を同時に使い、書いたり伝えたりするアウトプットも同時に行っています。
これは、同時に物事を進める注意力を高めるための最高のトレーニングと言えるのです。
ただ、注意力がない子は板書が苦手な場合も多いので、学校での授業が注意力を高めるトレーニングとして成立しているのかわかりません。
それにこの方法だと、おうちでは取り組みにくいんです。
そこで次項では、おうちでも簡単にできる注意力を高める方法をご紹介します。
3.おうちで簡単!注意力がない子の注意力を高める方法
おうちでも簡単にできる注意力を高める方法とは、子どもにインプットとアウトプットを上手にさせる方法です。
お子さんは、おうちで過ごすときにYouTubeなどの動画を見ることがありますよね。
子どもは自分が好きな動画から見聞きすることを楽しみながらインプットしています。
そんなときこそ、チャンスです!
動画を見てインプットしているときには、必ずアウトプットしてもらいましょう。
アウトプットというのは、書く以外にも話す、作るなどの行動のことです。
動画で見聞きしたことを記憶したら、その記憶を引っ張り出して、誰かに話したり、何かを作ったりといったアウトプットをさせるのです。
・真似して絵を描いてみる
・見ながらブロックを組み立ててみる
・見聞きした内容をママに言葉で説明してもらう
このようにアウトプットにも、色々な方法がありますね。
動画を見る(視覚や聴覚で情報を脳にインプット)だけで終わらせず、楽しくアウトプットさせることで、複数のことに注意を払う注意力が高められます。
この方法なら、おうちでも簡単に取り組めますので、ぜひ試してみてくださいね。
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執筆者:うめちゃん先生
(発達科学コミュニケーショントレーナー)