学校を休んだ日は、家で楽しく過ごしていいんです。毎日頑張っている子どもを認めて、たっぷり褒めてあげましょう。「また学校に行こうかな」という前向きな気持ちが、きっと芽生えてきます。
【目次】
1.学校を休んだ日は楽しく過ごして良いの?
2.学校を休みたい子に親ができること
3.休んだ日を自信に変える家での過ごし方
1. 学校を休んだ日は楽しく過ごして良いの?
登校しぶりをした時に、家で楽しいことばかりしていたら学校に戻れなくなるのでは?と休ませることを躊躇してしまいませんか?
ですが、登校しぶりを長引かせないためにも、家で楽しく過ごす時間はとっても大切です。

文部科学省も、不登校児童生徒への支援について次のように述べています。
不登校児童生徒への支援は,「学校に登校する」という結果のみを目標にするのではなく,児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて,社会的に自立することを目指す必要があること。
つまり、学校に行くことよりも、子どもが安心して成長できる環境を作ることが大切なのです。

子どもが「学校に行きたくない」と言う理由はさまざまですが、
・ 授業の内容がまったく分からず、ついていけない
・ 先生の指示が聞き取れず、どうすればいいか分からない
・ 周りの子とのギャップを感じ、自信をなくしている
・ 「できない自分」を親に見せたくない
多くの場合、「できない」「分からない」という状況が関係しています。
学校に行けば楽しそうにしているように見えても、子どもにとっての「学校のつらさ」は大人が思っている以上に大きいのです。
つらい思いをしながら頑張っている子どもに、家での楽しい時間は次に頑張るエネルギーになります。
2.学校を休みたい子に親ができること
とはいえ、子どもが楽しいことと言えば、「一日中ゲームをしてていいの?」と思ってしまいますよね?
ゲームも楽しいことのひとつですが、ゲームだけが楽しむことではありません。
「学校に行かない日」をネガティブなものにするのではなく、「その子にとって必要な時間」と考えて、さまざまな体験を積むことが大切です。
・外で体を動かす
・ 好きなことに集中する時間を持つ
・ 親子でじっくり話す
・ 図書館や美術館に行く
こうした経験は学校では得られない学びに繋がります。
ゲームも子どもが気分転換をしたり、達成感を得られる手段のひとつです。
バランスをとりながら、他の楽しみも一緒に見つけていけるといいですね。

「休んだ日は勉強しなさい!」「みんな頑張ってるんだから、おとなしくしていなさい!」そう言いたくなる気持ちも分かります。
けれども、ここで 「できないこと」 ばかりに注目して指摘してしまうと、子どもはどんどん自信を失っていきます。
「周りと比べてできないことが多い」「頑張っても分からない」そう感じている子にとって、親からの指摘は、ただのプレッシャーになってしまいます。
子どもは「できないこと」に敏感で、自分に「できない」「分からない」ことがあることを分かっているのです。
だからこそ、「できること」に目を向けてあげることが大切なんです。
3.休んだ日を自信に変える家での過ごし方
学校を休んだ日には、学校で頑張ってきたことを認めてたっぷり褒めてあげてくださいね。
子どものできていることに目を向けることが、自己肯定感を育てるポイントです。
・朝、自分で起きられた
・ ご飯をしっかり食べられた
・ 好きなことを楽しめた
どんなに小さなことでも「できたね!」と伝えることで、子どもは「自分は大丈夫」と思えるようになります。

真面目なお母さんほど、子どもの行動に対して「なぜ?」と悩み、心配してしまいます。
将来が心配なら、「できないことを指摘する」ことをやめ、「できることに注目する」ことから始めてみましょう。
そうすれば、子どもは自分のペースで前に進んでいけるはずです。
親としてできることは、子どもを責めることではなく、「どうすれば子どもが自信を持てるか?」を考えることです。
子どもが安心できる環境を作ることで、きっとまた学校へ行く意欲が湧いてくるはずです。
今日から、「できること」に目を向ける一日を過ごしてみませんか?
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執筆者:松下かよ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)