【お悩み相談室】冬休みの宿題が全然進んでいません。どうしたら子どもがやる気になってくれますか?

もうすぐお正月だというのに、全く宿題が進んでいません。毎日「宿題やろうね」と声をかけているのですが、なかなかやる気スイッチが入りません。冬休みは期間が短く帳尻が合わせにくいので、このままでは間に合わないのではないかと心配です。

 

小1・男の子のママ

宿題が終わらないと、お母さんの方が焦ってしまいますよね。こんなとき、「とにかくやりなさい!」と叱るのはNG!宿題バトルを避けて、サクサク取り組んでもらえる方法があります。

 

発達科学コミュニケーションリサーチャー 丸山香緒里

 

【目次】

 

1.冬休みの宿題、順調に進んでいますか?

 
 
今日は、冬休みの宿題をサクサク進められる方法についてお伝えしていきます。
 
 
長期休みの最大の関門、宿題。順調に進んでいますか?
 
 
冬休みって、夏休みに比べると期間が短い上に、クリスマスにお正月に、楽しいイベントが目白押し。寒くてなかなかやる気になれない…と思っていたらあっという間におしまいになってしまいます。
 
 
私の息子は小学校2年生。普段から宿題に対するやる気はほぼゼロ。そんな息子も初日は頑張ってたんです…
 
 
「お母さん、先生とお約束したから宿題するよ!お手伝いするよ!」と、私が声をかけなくても取り組めて、大感動!
 
 
すばらしい!と感心したのもつかの間、2日目には自分から宿題に取り組む姿は全く見られなくなりました
 
 
私が「宿題は?」と声をかけても、「え~!?宿題?」とブーインク。初日のやる気はどこに行ってしまったのでしょうか…(笑)
 
 
 
 
こんなとき、お母さんの方が「宿題が終わらないかも…」と焦ったり、どうにもやる気が入らない子どもの姿を見てイライラしたりしませんか?
 
 
私はすごく心配性なので、残りのドリルのページ数を数えて、「毎日●ページやれば終わるな」と計算したり、子どもに「ちょっとぐらい頑張ってみようよ」と言ってみたり…
 
 
みなさんはいかがですか?
 
 
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2.子どものやる気を根こそぎ奪うNGワード

 
 
宿題が大量に残っていると、ついつい
 
 
「何でこんなに残ってるの!?」
「終わらないと○○しないよ!」
 
 
という声かけをしてしまいませんか?実は私、発達科学コミュニケーション(発コミュ)を学ぶ前は、こんな声かけばかりしていました。
 
 
こんな声かけをするときって、心のどこかで、「やだ~~!!宿題やるから○○して!」と子どもが頑張ることを期待しているんですよね。
 
 
発コミュでは、こういった「~~しないと○○できない」という、否定的なコミュニケーションは禁止。乱暴な言い方ですが、「脅し」になっているからです。
 
 
 
 
 
脅しで子どもをコントロールできる期間は限られます。
 
 
「じゃあもう○○なんかしない!」
「俺のことなんてほっとけよ!」
 
 
と反抗する時期が来ることは時間の問題です。
 
 
こうなると、子どもはやる気を完全に失って、自暴自棄になったりして親子関係も悪化してしまいます。
 
 
宿題バトルで、親子関係の信頼関係を失うなんて、絶対に避けなければなりません。
 
 
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3.やる気なんてなくていい!フラットな気持ちで宿題を終わらせる3つの方法

 
 
究極のお話をすると、私は宿題をやるのにやる気なんていらない!と思っています。
 
 
「宿題、大好き!」
「よっしゃ~!やったるぞ!」
 
なんてお子さん、ほとんどいないですよね。
 
 
みんな、宿題がめんどくさくてつまらないって思っているでしょう?お母さんだってそうですよね。
 
 
そんな宿題にやる気を出せ!と言われても、ま~無理な話なんです。
 
 
というわけで、大切なのはやる気なんてなくてもあってもなくてもいいから、宿題が終わること。3つの対応をご紹介しますね。
 
 

◆①先生にバレないものは減らしてOK!

 
 
音読や計算カードなどの宿題って、「お母さんが聞いて丸をつけてあげてください」というスタイルですよね。
 
 
こういう、先生にバレないものはどんどんカットします。その代わり、プリントやドリルなど、形に残るものに時間を使います。
 
 
例えば音読をどうカットするかというと、
 
 
・1回読めばOKとする
 
・その1回も1文ずつお母さんと交互に読む
 
・どうしても時間がないなら、1行でも読めばOKにする
 
 
このとき、「時間がないからもうこれでいいわ!」という態度はNG。
 
 
「すごく丁寧に読めたから」
「すごく大きな声で読めたから」
「はきはき読めたから」
「だから、この1行には1回分の価値がある!」
 
という風に、子どもが自信を持てるような理由付けをしてあげてください。
 
 
音読カードは◎〇△などで評価するように依頼されているケースが多いかと思いますが、正直に△や×をつけて子どものやる気を下げる必要もありません。
 
 
いつも全項目ハナマル一択です!
 
 
この方法を採用することで、私も息子も一気に楽になりました。宿題に対するハードルがかなり下がったと思います。
 
 
最初は学習量が足りているか心配しましたが、ドリルやワークが問題なく解けているのでOKとしました。
 
 
宿題にありがちな「繰り返し学習」は、たしかに理解を定着させるために必要なのですが、子どもがすでに理解しているならわざわざ取り組む必要はないと思います。
 
 
無理にやらせて、親子関係がこじれる方が大問題!
 
 
わざわざ教科書で音読しなくても、お子さんの好きな絵本を声に出して読むのも効果的です。計算カードの内容は、プリントやドリルの宿題と重複していることが多いと思いますので、まったくやらないわけではありませんよ!
 
 
最終的に、先生にバレたって全く問題ありません!
 
 
私はいつも、
 
 
「子どもの負担が大きくて辛そうだったので、私の判断で減らしました。学習内容は分かっているので大丈夫だと思いますし、もし厳しそうなら家でフォローしますので教えてもらえますか?」
 
 
と先生にお伝えしています。しっかりこう伝えることで、
 
 
・決して子どもがサボっているわけではないこと
 
・保護者なりの考えがあること
 
・最終的に子どもの学習理解は親が責任を持つこと
 
 
が伝わりますので、先生も「そうなんですね!分かりました!」で終了です!
 
 

◆②ゴールまでの見通しを分かりやすく伝える

 
 
息子の場合、宿題をやりたがらない理由として、「毎日やっているのに終わらない」という理由もありました。
 
 
確かに、学校があるときは、毎日「これでおしまい!」とすっきり気持ちよく終わっていたのに、冬休みの場合は、毎日やってるのに一向にドリルが終わらないような錯覚に陥りがちです。
 
 
こんなに頑張ったのに、あと20ページもある…というのは、想像以上にキツイもの。
 
 
そこで私は、毎日のTO DO LISTを作りました。
 
 
その日にやることを宿題・遊びすべてリストアップして、終わったら1つずつシールを貼ったり、線で消したりして、「終わった!」感覚を味わえるようにしました。
 
 
また、ワークやドリルのページに取り組む予定日を書き込んで、「●月●日になったら終わる」という見通しを持てるようにしました。
 
 
「今日は●月●日だから、あと5日で終わるよね?」と確認でき、安心して取り組むことができるようになったのです!
 
 
我が家の場合、12月31日~1月3日は避けて予定を組んだり、1日のページ数を極力少なくして「多いからやりたくない」とならないように気を付けました。
 
 
息子自身は、予定どおりいかなくても、次の日リカバーすればいいというタイプなので問題ありませんでしたが、予定通りいかなくてパニックになってしまうお子さんには向きません。
 
 
お子さんのタイプをしっかり見極めてお試しくださいね。
 
 
 
 

◆③「ついで」に宿題する

 
 
おうちで、「さあ、今から宿題するよ!」とお母さんが声をかけても、大抵子どもが乗り気ではありませんよね。
 
 
そんな方にお勧めなのが、「ついで」に宿題をする作戦。例えば…
 
 
・昼ご飯を食べたついでにプリントをする
 
・外食の際、ご飯が運ばれてくるまでの間にドリルをする
 
 
などは、すでに座っている状態ですから、難しくないものならさっと取り組めます。
 
 
特に、外食中だと注文した後は手持ち無沙汰になりますから、比較的スムーズに取り組んでくれます。
 
 
また、計算カードなど、書く必要のない宿題は、移動中にやってしまうのがおすすめ。我が家は、買い物に行く途中、歩きながらやってしまっています。
 
 
というわけで、長期休み中、わが家は毎日お出かけし、毎日お昼は外食です(笑)
 
 
ビジネスパーソンには欠かせない、「スキマ時間」の活用。
主婦に欠かせない、「ついで家事」の活用。
 
 
どちらも、子どもの宿題に置き換えられます!
 
 
いかがでしたか?我が家はこの3つの方法で、息子の宿題も残りわずかになりました。
 
 
冬休みの宿題を一通り仕上げて学校に持っていく、というのも成功体験のひとつです。ご紹介した3つの方法でサクッと宿題を済ませてしまいましょう!
 
 
当然のことながら、肯定的な声かけやご褒美はマスト。こちらの記事も参考にしてくださいね!
 
 
 
 
 
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執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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