”普通”って何?発達障害・グレーゾーンの子どもが学校で傷ついたときにお母さんが家でできる対応

発達障害の子どもを”目立たない”普通の子にしようとしていませんか?子どもは、親や先生の対応に傷つき、それが自信喪失のきっかけにもなっています。お母さんは、ぜひ発達障害の子の特別でユニークなところを活かす接し方を知ってください!
 

【目次】

 

1.お子さんに”普通”を求める対応をしていませんか? 

 
 
お母さん、お子さんにこんな行動はありませんか?
 
・不器用で、何をやってもうまくいかない 
・予定の急な変更に対応しにくい
・忘れ物が多い
・状況が読みにくい
・パニックになり暴言や衝動的な行動をとってしまう
 
など。グレーゾーンの子にもこのような、行動をとるお子さんは多いのではないでしょうか? 
 
 
こんなとき、お母さんはどんな対応をしていますか? 「なんで、普通にできないの?」「もっと○○すればいいじゃない」 と言ったり、思ったりして態度に出してしまったりすることもあると思います。
 
 
「できたら、褒めよう!」と思っていても、「こんな状況でどこを褒めたらいいの?」と褒めるチャンスが全くやってこない。それで諦めてしまって、ついつい怒るしかなくなってしまう。なんてこと、多いのではないでしょうか? 
 
 
発達障害・グレーゾーンのお子さんは発達の特性によっては、集団行動が苦手だったり、変に悪目立ちしてしまいます。
 
 
いつ学校から連絡が来ないかといつもヒヤヒヤしている。そんなお母さんを見て、お子さんも不安になっているのではないでしょうか?
 
 
お子さんには、ついつい普通でいることを求める対応をしていませんか?ここで私が言いたいのは、じゃあ、普通って何?ってことなんです! 
 
 
 私も普通大好き人間でしたから、
 
”普通”
”目立たない”
”日本人的いい子”って最高!
 
って思っていましたし、子どもにはぜひ、そう育って欲しいと思っていました。
 
 
だけど…そうじゃないんです!それって、大人にとって都合の良い子なだけなんです!でも、この”日本人的いい子”は世の中に定着しすぎていて、くつがえしにくいものになっている感じがしませんか?
 
 
 
 

2.発達障害・グレーゾーンの子どもは、学校での〇〇に傷ついています!

 
 
 私のところに相談に来られる方の多くは、お子さんがグレーだったり診断はおりてるけどとても軽度だったりします。また、とても頭の良いお子さんで得意なことがあるのに、活かしきれていなかったりということもあります。
 
 
「個性や能力はすごくいいものをもっている!」と感じるお子さんがたくさんいらっしゃいます。しかし、残念なことにほとんどのお子さんは学校の先生の対応で、傷つき、自信をなくしてしまい困った子にされているように感じます。
 
 
まだまだ学校の先生の中には、枠からはみ出してしまう子はダメだと思われている方が多いのかもしれません。先生は良かれと思って叱っているのですが、それが上手くいかないどころか、問題児に仕立て上げてしまうことも多々あるように思います。
 
 
さらには、担任の先生からの連絡が来ると、お母さんは焦りからお子さんをせめる行動をとってしまいます。子どもからすると先生だけでなく親からも叱られ、逃げ場をなくしてしまうんです!
 
 
そうなるとお子さんの自信はどんどんなくなって、できることさえやらなくなったり、反抗的になったり、どうせ俺なんかって言ったり…
 
 
発達障害・グレーゾーンのお子さんが本来持っている素晴らしい力を発揮することができないまま成長していきます。
 
 
でも、ここでよく考えてみてください!お子さんは、そんなに悪いことをしているのでしょうか?  
 
 
 
 
 発達特性の衝動性の関係で、暴力など人に危害を加えてしまうことなどは別として、 自分の赴くままに行動できたり、発言できたり、人と違った感性を持っていたり。
 
 
この特性は、学校などの集団に入ると自己中心的な行動に思われてしまい、目立ってしまうだけなのではないでしょうか?
 
 
これらの感性や個性の何がいけないのでしょうか?
この能力は、将来必ず彼らの力になってくれると思いませんか?
 
 
それが学校で怒られたりすることによって活かせなかったり苦手なところだけが目立つ子になってしまったりするのってもったいないですよね。それを活かすか殺すかは周りの大人の関わりが大きく影響するんです!
 
 

 

3.お母さんの対応を変えれば、お子さんの未来が変わる! 

 
 
では、どんな対応をすれば良いのでしょうか?
 
 
それは、お母さんが“普通にしよう”とする子育てを手放して、お子さんを認めて、褒める対応を手に入れるコミュニケーションを身につけることです!
 
 
これによって得られることは、お子さんのやる気を育て、自信をつけて将来手にできる未来を自分で掴める子になることです!
 
 
発達が凸凹ということは、出ているところは人よりかなり優れています! ぜひ、優れているところをぐんぐん伸ばしてあげましょう!お子さんの得意や個性を伸ばして、社会で思う存分能力を発揮できる子どもに育てましょうね! 
 
 
 
 
執筆者:水本しおり
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
 
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