体力がないタイプの発達障害の幼児は運動をしたがらない、行動が遅いことがよくあります。いかにも運動させる習い事や公園遊びだけではなく日常の買い物でも子どもを運動させられるちょっとした工夫をご紹介します! |
【目次】
1.「ママ抱っこ」体力のないうちの発達障害娘
私の長女は発達障害があります。
幼い時から体力がありませんでした。
家の中でさえ、「抱っこ!」が口癖な発達障害の娘。リビングから玄関までの2mさえ歩こうとしないこともありました。
甘えたいと思っているから、体力がないから仕方ないと幼児期はよく抱っこをしていました。
公園に連れて行っても、車から出てこない。歩かずに「抱っこ!」と外遊びを楽しめないことがよくありました。
それなのに、自分の大好きなお店の中はスタスタと歩くのです!
大きなスーパーでとても長い距離を歩く日もありました。
そこで、無理に公園に連れて行かなくても買い物で運動できればOKだと考えることにしました。
大好きな買い物で歩かせるようにしたところ、小学生になってからは毎日片道1.3kmの学校への道のりも歩けるようになったのです。
2.行動が遅い幼児は要注意!脳に運動が必要な理由
体力がないお子さんは運動が苦手で行動が遅いことがあります。
脳の運動の部分が未熟でなかなか行動にうつせないのです。
小学校に入ると決められた時間で、自分でやらないといけないことがぐんと増えます。
朝の支度でも行動が遅いと「早くして!」と急かされたり叱られがちになりますよね。
すると子どもも自信をなくし「自分から動こう!」とは思わなくなってさらに動かなくなっていきます。
この負のループに陥らないよう行動の遅い幼児は自信を無くしてしまわないよう要注意なのです!
幼児期にしっかりと運動の脳を育てて、自分から行動できるようにし自信を持たせて欲しいのです。
ここでいう運動はサッカーや野球などのスポーツだけでなく、「歩く」「走る」「ジャンプする」「手をあげる」「つまむ」といった動作も含めて運動といいます。
また、運動の脳は木の幹のように中心となるものです。
木の幹がしっかりしないと記憶、理解、思考などの枝となる部分が成長しにくくなるのです。
幼児期に日常の中でどんどん体を使って活動の量を上げ、運動の脳を成長させたい理由はご理解いただけたでしょうか。
3.いつものママとの買い物で運動をしちゃおう
体力がなく行動が遅い、そして運動の苦手な発達障害の幼児のお子さんに体操などの習い事をすぐにやる必要はありません。
無理に習い事や公園に連れて行かなくても日常生活で運動ができればOKです。
そう!普段の買い物に工夫をするだけで良いのです!
うちが幼児期に取り組んだのはこの2つだけですよ。
◆目的地まで歩こう
まず買い物の目的地まで歩いてみることに挑戦しました。
家からスーパーに行くのに見通しが立たないと「抱っこ」となってしまいました。
「あのお菓子を買いに行こうね!」と好きなご褒美を具体的に伝えて約束もしました。
また少し遠いところに用事があるときは近くに車を停め、数百メートルは歩くという方法も試してみました。
看板が見えているくらいの距離が我が家の発達障害の娘には見通しが立ち歩く目標になりました。
◆敷地内を歩こう
駐車場に停める時に意識して遠くに停めて歩かせます。
ほんの少しの距離でもチリも積もれば山となります。
あえて屋上に停めて、階段を使うこともありました。
そしてスーパーの中はカートには乗せず抱っこもしないようにしました。
大人は効率よく回りたいですが、子どもを歩かせる目的ですので、途中まで進んでから「あ!やっぱり入口のカゴも必要だった」と戻ってみたりして、行ったり来たりも楽しみました。
このように少しの工夫で日常の買い物も運動の脳を鍛える機会となります。
車で行って店内もカートに乗せてしまうのとでは差が出てきますよ。
特別な習い事もいいですが、いつもの買い物で工夫して運動の脳を鍛えてみてくださいね!
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執筆者:今川ホルン
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)