ゲームは発達支援になる!小学生のパステルキッズの脳にいいゲームの特徴とは

ゲームにどっぷりハマっている小学生にお困りのお母さんに朗報です!ゲームをうまく使えば、発達障害・グレーゾーンの子どもの苦手を克服させる発達支援になることをご存じですか?脳にいいオススメのゲームをまるっとご紹介します。
 

【目次】

 

1.発達支援の新常識!ゲームは脳にいい!

 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもがゲームにどっぷりハマっていると心配されているお母さんに、ゲームが発達支援のツールとして使える!という朗報をお伝えします。
 
 
え~?そんなわけないでしょ!?というお母さん、今日はゲームをやっているお子さんを観察してみてください。
 
 
ゲームをやっているときのキラキラした目。
作戦を考えているときの真剣な表情。
ゲームのことなら話題が尽きない…
 
 
こんな姿を見ると、「本当にゲームが好きなんだな」と実感しますよね。
 
 
実は、この「好き!」という感情が発達支援で最も大切なものなんです。没頭することで脳の発達が加速します。
 
 
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもたちは得意なことと苦手なことの差が大きく、困りごとがたくさんあります。
 
 
得意なことはどんどん伸ばして、苦手なことは何とか普通レベルにしたい。こんな風に考えて、おうちでも発達支援をと望むお母さんはたくさんいらっしゃると思います。
 
 
こんな頑張り屋さんで真面目なお母さんのやる気を打ち砕くのが、苦手分野をトレーニングする難しさです。
 
 
お母さんがどんなに工夫して準備し、誘っても、
 
 
・チラっと見ただけで断固拒否、もしくは取り掛かるまでに時間がかかる
 
・やり始めても嫌々取り組む、すごく時間がかかる
 
・頑張っても思ったような成果が上がらない
 
 
というトリプルパンチ!
 
 
苦手な部分はどうしても目についてしまうので、困りごとを減らそうと支援したくなるのが当たり前。でも、発達障害・グレーゾーンの子どもたちの苦手にアプローチすることは泣きたくなるぐらい大変なんです。
 
 
 
 
子どもだって、大人だって、自分が苦手なことを喜んでやる人はいません。
 
 
だからこそ、「好きなもの」が発達の鍵になるんです。
 
 
苦手な分野の支援を、子どもが好きな活動の中で楽しみながらできたとしたら…
 
 
子どもは喜んで取り組んで、楽しんで進められますよね!
 
 
そうなんです。発達障害・グレーゾーンの子どもが苦手な分野を支援するときは、大好きなゲームを使って取り組むとうまくいくんです。
 
 
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2.小学生の発達を加速させるなら知育系のゲームだけを選ぶべき!?

 
 
さまざまなソフトがありますが、発達障害・グレーゾーンの子どもの苦手を伸ばすためには、一体何を基準に選んだらいいのでしょうか。
 
 
小学生以上のお子さんをお持ちのお母さんのなかには、学校の勉強が遅れてしまわないか心配…という方もいらっしゃると思います。
 
 
だから、ゲーム機を使って勉強させたら楽しくできるのでは…?と考えて、
 
 
漢字ゲーム
記憶ゲーム
九九ゲーム
知育ゲーム
 
 
なんかを選ぼうとされるかもしれません。最近は無料でダウンロードできるアプリも数えきれないぐらいあって、スマホを使ってゲーム感覚で学習することも珍しくなくなりました。
 
 
お子さんが楽しめるなら、こういったお勉強系のゲームはもちろん有効です。
 
 
ですが、なかには「え?ゲームで勉強しなきゃいけないの⁉︎」と拒否反応を示す子だっているはずです。
 
 
子どもたちにとってゲームは遊び遊びの時間にも勉強なの?と思う子どもも多いかもしれません。
 
 
 
 
発達支援のポイントは、子どもの好きなこと・得意なことを通して苦手なことを学習するということ。
 
 
子どもが興味を示すのであれば知育系のソフトやアプリを与えてもOKですが、特に希望していないのに無理やり取り組ませることに意味はないのです。
 
 
お勉強系のゲームでなくても、子どもの脳の発達にいいゲームがあるんです!
 
 
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3.パステルキッズの発達が加速するゲームの特徴、徹底解説!

 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもを発達させるゲーム選びにはポイントがあります。5つのゲームの特徴から、どんな力にアプローチできるのか解説していきますね。
 
 

①探すゲーム

 
 
画面のなかから隠されたお宝やお金を探し出すゲームは、特に不注意性が高い子どもに効果があります。集中力や見る力が鍛えられ、細部への注意力がアップします。
 
 
なるべく大きな画面で、探し出す絵やマークを増やしたり、小さくしたりすることで集中する時間を長くしていくといいでしょう。
 
 
お母さんは、一緒に画面を見ながら、「よ~く見てごらん!」と促したり、見つかったら一緒に喜んだりしてください。
 
 
難しそうな場合は、「右半分の画面から探してごらん」など、場所を限定して探しやすくしてあげるとよいですね。その子にとってちょうどよい難易度にするのがママの腕の見せ所ですよ!
 
 
あくまでも楽しくするのが一番です。なかなか見つからないとイライラしてしまいますから、雰囲気が悪くならないように注意しましょう。
 
 
ちなみに、これはゲームでなく本を使っても取り組めます。
 
 
好きな本の挿絵からお母さんが指定したものを指さしたり、文章の中から特定の言葉を探し出したりすることも同じような効果を得ることができます。
 
 
 
 

②作るゲーム

 
 
画面の中で建物や街をつくるゲームです。発達がゆっくりな子どもは手先も不器用なことが多いです。でも子どもは想像力の塊ですよね。
 
 
自分の頭の中のイメージを工作や粘土などリアルなものではうまく表現できず、どうせ…と諦めているかもしれません。
 
 
画面の中で頭の中のイメージをしっかりアウトプットできたら、気づけなかった「我が子の才能」に出会えるかもしれません!
 
 
子どもたちに大人気のマインクラフトは、この「作るゲーム」の代表と言えます。
 
 
プログラミング教育の足がかりになるとも言われますね。またあの村にこれを建てる、今度は…と計画性も養われます。この資材はどこに、などワーキングメモリも鍛えられます。
 
 

③先を読むゲーム

 
 
 将棋やオセロのように、相手の出方を推測して自分はどうするか戦略を立てていくゲームは、考えてから動く力が育ちます。
 
 
しかし、将棋もオセロもルールを憶えるところから始めなければならないので、少し高度になります。
 
 
三目並べ、五目並べなら、幼児でもトライできますよ!
 
 
テトリスも少し先を読むゲーム。落ちるまでの短時間にブロックの向きと位置を決める判断力と集中力が必要です。空間認知能力も鍛えられます。
 
 

④終わりが明確なゲーム

 
 
 ただ、ゲームの心配事といえば、ゲームはついつい「もう少し!」と遊ぶ時間が長くなってしまうこと。ゲームに区切りがあって子どもがおしまいにしやすいものを選びましょう。
 
 
テトリスやツムツムなどは延々と同じような展開が続くので、切り上げるタイミングがつかめずだらだらやってしまいがち。
 
 
子どもがやりたい!というなら、「今日はここまで」と最初に決めてから始めてみましょう。
 
 
ポケモンGOなど、バトルの時間があらかじめ分かっているようなゲームも、時間管理がしやすいですね。
 
 

⑤語れるゲーム

 
 
 RPGなど、主人公がいてストーリー性のあるゲームだと、ゲームの展開を言葉で語ることができます。
 
 
「今日はステージ3で仲間が増えたよ!その仲間はね、○○が強いんだ!コインは昨日よりちょっと減ったから明日はその分回収しなきゃ…」など会話が弾みやすくなります。
 
 
あつまれどうぶつの森など、仕事や株など社会を疑似体験できるゲームだと、お子さんの興味が広がるかもしれません。
 
 
 
 
どんなゲームを選んでも、コミュニケーションのきっかけになるものであれば、どんな形でも子どもの発達をサポートするきっかけにすることができます。
 
 
リビングのテレビに接続して家族全員で楽しんだり、ゲームの展開がどうだったか話し合う習慣を作ったりするとコミュニケーションが生まれやすくなります。
 
 
お母さんは、子どもが話してくれたことに対してしっかりリアクションしてあげましょう!子どもが「お母さんにゲームのこと話すと楽しい」と思えます。
 
 
自分の話したことが受け止めてもらえた喜びは満足感と自信につながりますね。
 
 
こうすることで、子どもが「コレお母さんに教えてあげよう!」と頭を働かせながら主体的にゲームで遊べます。また、ゲームの後のお母さんとの会話に楽しみを見出すことで過度にゲームにハマりにくくなります
 
 
ゲームの取り組み方を変えて、子どもの発達に活かせるようにしてみてください。ぜひ参考にしてくださいね!
 
 
ゲームの活用法はこちらでも解説しています。ぜひチェックしてくださいね!
 
 
 
 
 
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執筆者:丸山香緒里
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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