癇癪を起こす子どもを子育てしていると毎日どのタイミングで癇癪タイムがくるかとビクビクしてしまいますよね。ASDグレーゾーンの娘がいる我が家もそうでした。そんな私が発コミュに出会い、実践を続けたことで、娘は癇癪を起こすことが減り穏やかさが戻りました!
1.いつ起きるかわからないスイッチ!?癇癪を起こす子どもが穏やかさを取り戻したワケ
◎思い通りにいかないと何時間も泣き叫ぶ…
◎床に寝転がり怒りをぶちまける…
子どもが癇癪を起こすと、悲しみやイライラ、言葉にできない感情が親にも起こりますよね…
普通に生活してるだけなのにどうしてこうなの?と不安になっていきますよね…
癇癪を起こす子どもが穏やかな気持ちを取り戻していくポイントをお伝えしていきます。

2.好奇心旺盛な娘が癇癪っ子に!?
私の娘は自閉スペクトラム症(ASD)グレーゾーンの小学2年生です。
小学1年生の冬から行き渋り、母子分離不安、母子登校、不登校状態となりました。
元々は好奇心旺盛で、興味があれば「私やりたい!」といってくる子どもでしたが、不登校がはじまった頃からやりたいことがやれない、思い通りにいかないと癇癪を起こす子どもになっていきました。
本当ににちょっとしたことで、例えば、
✓外出先から帰宅して、私が家の鍵をあけた瞬間に「◯◯が鍵を開けたかった!!」
✓私が朝ごはんに卵焼きを焼こうと、卵を割った瞬間に「◯◯が卵を割りたかった!!」
こちらは何気なくやったことで「ごめん!もうやっちゃった~!と謝りますが、そこから娘の癇癪がはじまることが多いとわかりました。
やりたいことがやれないと、自宅では数分~数時間泣き叫ぶ、時には床に寝転がり、外出先だと30分以上同じことを言い続ける…
「もう一度やれるからやってみよう!」と声かけをしても、ASDグレーゾーンの特性である『白黒思考・完璧主義』が邪魔をして受け入れることができません。
「最初からじゃないと嫌なの!! あったことをなかったことにして!!」 と無茶くちゃ…
どう声かけしても響かないので、その時間が本当に苦痛でした…
癇癪を起こさないようすごく気を遣って生活していました。

3.見えていなかった特性を小学校生活の不安がより強いものにした
娘は、どんな特性により、学校生活にストレスを感じていたのでしょうか?
それは上記でもお伝えした「白黒思考・完璧主義」の特性です。
白黒思考とは、0か100か 勝つか負けるか 良いか悪いか極端な思考パターンをもち、折り合いをつけることが難しい思考です。
娘の場合だと、
・教室で先生の手伝いがしたかった!
→でも他のお友達がしてしまった。
→今日は最低な日!
・お友達に持ち物を指摘された
→人から指摘された!
→間違えてしまった!完璧にできなかった!
→今日は最低!
日々の学校の生活の中で、解消できない脳のストレスを溜めていったのだと思います。
ストレスが溜まると、少しずつ溜まっていたものがキャパオーバーで、コップから水が溢れるようにこぼれ落ちる=癇癪として爆発してしまうのですね。

4.絶望の中で見つけた発コミュの教え
母子分離不安、不登校、癇癪…と娘が変化していくなかで、私は時間さえあれば「不登校」 「分離不安」 「母と離れられない」などたくさんネット検索しました。
そして、見つけたのが発達科学コミュニケーション(発コミュ)の存在でした。
やったら本当に直るのか?とたくさん悩んだ結果、このまま何もしないより動いてみよう!と勇気をだして講座を受けることに!
そこで学んだのが「肯定の注目」です。
なぜ肯定の声かけから癇癪がゆるんだのか?
ここで簡単に「肯定の声かけ」をご説明します。
肯定の声かけとは、褒める、認める、グーサインなどの子どもの行動を肯定する言葉やジェスチャーです。
出来ていないところに注目するのではなく、できているところへの注目を増やすと、子どもは「ありのままの自分をみててくれる、好きでいてくれる」と感じられるので、自分に自信がつき、自ら行動しようとするのです。
さらに、肯定の声かけがより効果的になるよう、私が意識した点、気づきはコレ!
◎肯定の注目は否定の注目より目減りして相手に伝わる
◎ASDグレーゾーンの特性から不安が強い子はネガティブな記憶が残りやすい
つまり、「ちょっとした否定が、ASDグレーゾーンの娘には何倍も大きく心に残ってしまう、自分で今まで褒めたものはもしかしたら響いていなかったかもしれない」と気づきました。
発コミュを学ぶ前は、褒めすぎはよくないのかな?言わないとわからない!といった偏った認識を持っていましたが自分の当たり前を変えるということを肝に銘じて、
「いっぱいごはん食べたね」
「歯磨きしてるんだね」
など当たり前のことでも細かく細かく!会話という会話の中でとにかく散りばめて使います。
そうすると、娘に変化がみえてきました!

5.子も親もラクになった!!
思い通りにいかないと癇癪を起こしていた娘ですが、発コミュを実践し続けることで癇癪を起こすことが減りました。
今までは、「あ…やばいかも…これ癇癪起こすかも…」と思っていた場面でも、「まあいっか~」「大丈夫だよ~」や、「本当はそうだった」「本当にそう思った」と落ち着いて感情を伝えられるようになりました。
もちろん人間ですから不安定なときはあります。
癇癪を起こすこともありますが、以前と比べて数分で癇癪が収まったり、収まったあとに「さっきはゴメンね」と話すこともでてきました。
癇癪を起こす瞬間にビクビクしていた日々でしたが、娘も家族も穏やかな時間が少しずつまた戻ってきて本当によかったなと思います。
私自身、対応に困ったときに発コミュの軸があるおかげでブレずに過ごせていることを実感しています!

執筆者: こもだ あやか
発達科学コミュニケーション アンバサダー