「大丈夫、できるよ」は逆効果?失敗が怖い子どもに必要なのは、親の「かっこ悪い過去」だった

親子で楽しそうに会話をしている様子
「失敗が怖い」と挑戦できないお子さんにモヤモヤしていませんか?励ます言葉の代わりに、親の「かっこ悪い過去」を伝えることで、子どもの心を安心させ「やってみたい!」を育むヒントをお伝えします。
 
 

1. 失敗が怖いから「やらない」。そんなお子さんにモヤモヤしていませんか?

 
 
上手にできないからやらない
失敗したらどうしよう
 
 
このように、挑戦する前から諦めモードのお子さんはいませんか?
 
 
やってみなきゃわからないのに…と、親としてはモヤモヤしてしまいますよね。
 
 
「なんでも挑戦する子に育ってほしい」
そんな気持ちをお持ちのお母さんに、今日は我が家で実際に変化があった関わり方をお伝えします。
 
 
この記事を読んで、「今日からやってみようかな」と思っていただけたら嬉しいです。
 
 
手で×をして怒っている男の子
 
 

2.「大丈夫、できるよ」と言っても頑なに拒否の我が子

 
 
私の子どもが幼稚園の頃のことです。
 
 
息子は繊細気質ですが、身体を動かすことは大好き。
 
 
鬼ごっこやサッカーでは楽しそうに遊んでいました。
 
 
でも一方で、自分が「苦手」と感じているドッジボールには入らず、別の遊びをしたり、体育活動で縄跳びがある日は朝から憂鬱そうでした。
 
 
運動が好きなんだから、やってみればきっとできるのに…。
 
 
そう思って、
 
「大丈夫、できるよ」
「やってみたら楽しいかもしれないよ」
 
と声をかけていました。
 
 
でも、子どもは頑なに拒否。
 
 
私はその姿を見て、「自信がないだけ?」「失敗を怖がりすぎでは?」そんなふうに思っていたのです。
 
 
悩んでいる女性
 
 

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3.失敗が怖い子どもの心に隠れた「2つの理由」

 
 
なぜこのように頑固になってしまい、挑戦しなくなるのでしょうか?
 
 
そこには、2つの理由が隠れていました。
 
 
完璧主義な思考が行動を邪魔している
 
やるからにはうまくやりたい。
 
でも、自分にはできない。
 
だから、やらない。
 
 
「できない自分はダメ」と感じてしまうと、できない自分を思い知らされるくらいなら最初からやらない方が安全。
 
 
脳は危険を回避しようとするので、「怖い・嫌だ」と感じたことを自然と避けるようになります。
 
 
過去のネガティブな記憶が鮮明に残っている
 
発達特性のあるお子さんは、特にこの傾向があると言われています。
 
 
我が子の場合、初めてドッジボールや縄跳びに挑戦した時、
 
  • ルールが分からず、どう動いていいか分からなかったこと
  • うまくできず、すぐに引っかかって足が痛かったこと
 
そんな「初めてなら当たり前」の経験が、「失敗」として強く記憶に残っていたのです。
 
 
そして、この2つが重なると悪循環が起きます。
 
 
「失敗した記憶」があるから、次は怖くなる
 
 
怖いから、完璧にできる自信がないとやれない
 
 
でも完璧にはできないから、また「やらない」を選ぶ
 
 
この悪循環の中にいる子どもに、「大丈夫、できるよ」という言葉は届きません。
 
 
それどころか、「できるってことは、できなかったらダメなんだ」と、さらにプレッシャーになってしまっていたのです。
 
 
理由がありますの札を持った人形
 
 

4.親の「かっこ悪い過去」が子どもを救う!心に届く失敗談の伝え方

 
 
では、どうしたら「失敗=怖い」という記憶を少しずつ緩めていけるのでしょうか?
 
 
我が家で効果があったのは、親自身の「かっこ悪い過去」を話すことでした。
 
 
ポイントは2つです。
 
 

①成功談ではなく、失敗談を見せる

 
「頑張ったらできた!」という話ではありません。
 
 
失敗して怖かったこと、うまくできなくて恥ずかしかったこと。
 
 
そんな親の「かっこ悪い姿」をそのまま見せるのです。
 
 

②「それでも大丈夫だった」という経験をセットで伝える

 
失敗談だけで終わると、子どもの不安はむしろ高まってしまいます。
 
 
助けてもらったこと、小さなことから始めたこと、そして「失敗しても大丈夫だった」という経験まで一緒に伝えることが大切です。
 
 
私が子どもに話したのは、こんな「かっこ悪い過去」です。
 
 
小学生の頃、私は手を上げて発表するのがとても苦手でした。
 
 
間違えたらどうしよう、みんなに笑われたらどうしよう。
 
 
そう思うと声が震えてしまい、先生に「どうして発表しないの?」と言われると頭が真っ白になって、泣いたこともありました。
 
 
でもある日、友達が「一緒に言おうか?」と助けてくれました。
 
 
最初はその子に代わりに言ってもらったけれど、「一人でちゃんとできなくても大丈夫なんだ」と少し安心したのを覚えています。
 
 
次は小さい声で、自分で一言だけ言ってみました。
 
 
みんな普通に聞いてくれて、「完璧じゃなくても大丈夫だった」と感じられたんです。
 
 
いきなり平気になったわけではありません。
 
 
でも「怖くても大丈夫だった」「失敗しても大丈夫だった」という経験が少しずつ積み重なって、前より発表が怖くなくなっていきました。
 
 
そんな話をしていくうちに、子どもから「もっと教えて」と言われるようになりました。
 
 
「失敗するのは自分だけじゃないんだ」
「うまくできなくても大丈夫なんだ」
 
きっとそう感じられたのだと思います。
 
 
子どもの話を聞く母と楽しそうに話す男の子
 
 

5.「失敗しても大丈夫」が、子どもの「やってみたい!」を動かす原動力に

 
 
親の話を聞いて、少しずつ「失敗しても大丈夫」という安心感が育っていくと、子どもにも変化が見え始めました。
 
 
それまで入ろうとしなかったドッジボールに自分から参加するようになったのです。
 
 
最初は当てられて悔しそうにする日もありました。
 
 
それでも以前のように「もうやらない」と避けるのではなく、「今日は勝ったよ!」「1回当てた!」「〇〇くんの強いボール、キャッチできたんだよ!」と、毎日のように話してくれるようになりました。
 
 
縄跳びも同じです。
 
 
「どうせできない」と嫌がっていたのに、家で少しずつ練習するようになり、幼稚園でも跳べる回数が増えていきました。
 
 
そして縄跳び大会では、自分の新記録を出すことができたのです。
 
 
「失敗しないこと」ではなく、「失敗しても大丈夫」を経験できたことで、挑戦する力が少しずつ育っていきました。
 
 
お子さんが挑戦を怖がっているとき、まずお母さん自身の「かっこ悪い過去」を一つ思い出してみてください。
 
 
完璧ではなかった親の姿が、子どもの「やってみたい」を動かす一歩になるかもしれません。
 
 
スモールステップ
 
 

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執筆者:渡辺 さくら
発達科学コミュニケーション アンバサダー
 
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