3学期の終わりが近づいてくると気になるのは4月からの新しい環境。普通級か支援級かを悩んで決めたものの本当にそれで良いのか、まだ悩み続けている人もいるはず。そんな春先は不安がつきもの!春先の不安をどう攻略して過ごすのか考えてみましょう。
1.特別支援級を選択した理由
もうすぐ年度が終わろうとするこの時期、皆さんは来年度の進学についてどのような選択をしましたか?
もう既に、支援級にするか普通級にするかを決めて、決定については連絡があっているのではないでしょうか?
わが家もその経験をしており、中学進学の時には「特別支援学級」という新しい生き方の選択をしました。
息子はいわゆる発達グレーゾーンで、IQが低いわけでもなく学習に遅れがあるわけでもなく、小学校も6年間普通級に在籍していました。
なので、はたから見るとなんで支援級?と思われていたかもしれません。
では、なぜ、特別支援学級を選択したかというと、それには4つのメリットがあるということが分かったからです。
♦①先生が専門知識を持っている
発達凸凹キッズには一般的な子育て術が通用しないことが多いということは皆さんもご存知だと思います。なので専門的な知識やスキルがとても大事になります。
支援級におられる先生は、特別支援の知識が普通級の先生より豊富なので、発達障害についての知識を持っている方がほとんどです。
実際に支援級の先生とお会いして、話をしてみると学校での生活がイメージが沸いてきます。
♦②個性や発達の特性を尊重できる
先生に専門的な知識やスキルが必要なのは、お子さんの個性を潰したり、発達の特性を悪い方にエスカレートさせないためです。
子どもの特性を尊重し見守って頂けることが出来ます。
普通級では対応できないことも、支援級なら合理的な配慮を受けやすくなります。
♦③二次障害を予防しやすい
普通級や家庭で放置されてしまったり、逆効果の対応をされてしまい、二次障害へと発展してしまうケースが増えています。
代表的なのは、不登校など生活に支障が出たり、暴言・暴力などの攻撃的な態度、鬱々としたメンタル面です。
1つでも心配があるなら、適切な対応を受けられるのはどこなのか?を考えてみてましょう。
♦④通常級へ戻れる支援級もある
これはメリットというわけではありませんが、昔の支援級とは大きく違う点です。
昔も「普通級には戻れない」という決まりはありませんでしたが、現実的には少なかったと思います。
それは、支援級にいるお子さん達が知的障害がメインだったからです。
私たち親が子どもの頃は、特別支援級は基本的には知的障害(自閉症、ダウン症も含む)のあるお子さんの受け皿として機能していました。
ですが21世紀に入りその名称も「特別支援教育」に変わり、知的障害のないお子さんも支援の対象になっています。
よって、特別支援学級(情緒クラス)という新しい人生の選択をすることが可能になりました。
実際に今では支援級の多くは、普通級で学習が難しいお子さんの個別支援の場となっています。
つまり集団が苦手な子や、学習に関する個別の配慮が必要な子が個別支援を受けられる場所となっているということです。
集団が苦手!というお子さんは特別支援学級という選択肢もある!ということを知っておいて欲しいと思います。
一生懸命に悩んで考えて決意したことであってもいつまでも悩み続けてしまうことってありますよね?
ではどうやってこの時期を乗り越えていったらいいのでしょうか?
2.春先は不安がつきまとう時期
一生懸命に悩み決意したとは言っても、新しい環境を迎えるにあたって春先はどうしても不安がつきまとう季節になります。
3学期も残すところ2ケ月を切ってきましたね。
この時期は来年度のクラス替えや新しい環境への不安などでどうしても落ち着かない日々が続くと思います。
事前にある程度のことを予測して対応することで、大きな不安を小さなものに変えることはできるので、春先の不安についてあらかじめ予想を立てておきましょう。
子どもの場合、子どもが通う場所が大きく変わるというのがあげられます(進級・進学・就職など)。
またこれは子どもだけではなく、お母さんにも同じだけの環境の変化が起きるということです。
良くも悪くも変化があるということはストレスの原因になるということです。
子どもの通う先が変われば、それまでのルールなども変わり、関わる人も変わります。
入園・入学・進学など喜ばしいことではありますがストレスがかかって当たり前なのです。
また、仕事をしているお母さんであればお母さん自身の働く環境に変化が起きることもあるでしょう。
部署が変わったり、役職が変わったり、上司が変わったり、または契約更新について告げられたり。
春には子どもだけでなくお母さん自身にも大きな環境の変化があり、特に女性であるお母さんはとても気持ちが不安定になります。
また、ご主人にも変化があればご主人をサポートしようと一生懸命にになるお母さんもいることでしょう。
これらのことは、お母さん自身で何とかしようと思っても到底出来ないことなのです。
なので、お母さん自身が必死にどうにかしようと頑張る必要はないということを最初に理解しておきましょう。
では、このような新しい環境を迎えるためにお母さんはどのようなことに気を付けて生活をしていったらいいのでしょうか?
3.春先はゆるく生活をしよう!
何度も言いますが、春先はどうしても気持ちが不安定になり意識していなくてもストレスがかかってしまいます。
そのような時期は自分から頑張らない習慣を作ろう!と最初に自分で決めておくことが大切です。
♦春こそ「べき」思考を取り除く
「〇〇すべき」、「〇〇しなければ」という思考で行動しているととても窮屈になり自分で自分の首を絞めることになってしまいます。
また、その思考は間違いなく子どもにも派生することになり、子どもにも「べき思考」を求めてしまうことになります。
疲れているのに、「ご飯は作らなければいけない」
宿題は、「帰宅後すぐにするべき」
などの考えを一旦横に置いておきましょう。
春先は些細なことで気持ちが不安定になるので、
「出来合いのものでも、いっか~」
「学校に行くまでに宿題はしてくれたらいいか~」
と、ゆったりと構える心の余裕がとても大切です。
「べき」ではなく、「ま、いっか」、「うん、仕方ないね」と思えるような気持ちのシフトチェンジをしていきましょう!
♦好きなことをして過ごす
気持ちをゆったりとゆるくするためには、出来るだけ自分の時間を大事に過ごしましょう。
好きなことをして過ごす時間を敢えて作って欲しいと思います。
・お風呂にゆっくり入る。
・美容室に行ったり、ネイルなどをして自分のテンションがあがるようにする。
・マッサージなどに行きリラックスする。
・好きな映画を観て、新しい価値観に出会う。
・美味しいおやつを食べる。
生活する中で気になることも色々とあると思いますが、考えても仕方がないこともあるので、その時間を自分が気持ちよく過ごす時間に充てられると良いですね。
リラックス方法は人それぞれあるので、春先には特に意識してリラックスする時間を取りましょう!
うまくリラックスをして、4月に笑顔で新学期を迎えられるよう応援しています!