5歳になったのに、なかなか活動に集中できないお子さんの様子を心配している親御さんはいませんか?発達障害グレーゾーンの子どもの中には、集中ができない、忘れ物が多い、すぐに気がそれてしまうなどの特徴がある子がいます。そんなお子さんは、おうち遊びで楽しく集中力を育てていきましょう。
1.もう5歳なのに、活動に集中ができない…。
何かやり始めたと思ったら、すぐに席を立って別のことをしてしまう。
幼稚園の参観日では、常にソワソワしており、活動に集中できていない。
「集中して取り組めばすぐに終わることなのに、どうしてこんなに時間がかかるの?」
「他のお友達は落ち着いて座っているのに、どうしてうちの子だけ落ち着きがないの?」
「もう5歳。来年、小学生なのに、こんなに集中力がなくて大丈夫かしら?」
子どもの集中力が続かないことに、困った経験はありませんか?
実はこれ、発達障害グレーゾーンの子どもたちが抱える困りごとのひとつなのです。
発達障害グレーゾーンの子どもの中には、活動に集中し続けることが難しい、忘れ物が多い、外からの刺激などですぐに気がそれてしまうなどの特徴がある子がいます。
この特徴から、叱られることが多かったり、忘れ物などの失敗を繰り返したりすることで、子どもが自信をなくして「自分なんて…」と追い詰められてしまうことも。
周囲の大人は、この特性を正しく理解してサポートしていくことが必要です。

2.息子の集中力のリミットは3分…。
うちの子も、興味のないことだとすぐに集中力が切れてしまうタイプです。
息子が5歳の頃は、集中力がないのを心配して、就学に向けて少しでも集中できる時間が作れるように、家でドリルをさせることもありました。
しかし、ドリルに取り組む際、ひらがなの課題を始めたと思ったら、線を2・3本引いた時点で、もう飽きてしまう。
ひらがなのドリルが嫌ならと、数字のドリルに変えてみたものの…。さらにすぐ飽きて、イライラしてしまう。
集中力のリミットはせいぜい3分!そんなことが日常茶飯事でした。
そこで我が家で取り入れたのが、おうちでの遊びを通して集中力を鍛えることです。
子どもの集中力は一朝一夕で高められるものではありません。
普段の生活に集中力アップを助ける遊びやゲームを取り入れて、楽しみながら発達障害グレーゾーンの子どもたちの力を育ててあげませんか。

3.子どもの集中力が鍛えるおうち遊び
今回は、そんな集中力アップにおすすめのおうち遊びを2つご紹介します。
◆①ジグソーパズル
1つめはジグソーパズルです。
ジグソーパズルは集中力だけでなく、記憶力や注意力など様々な力を伸ばすことができるので、脳を鍛えるトレーニングにはぴったりです。
最初はピースの少ないパズルや子どもの好きな絵柄に挑戦してみて、徐々にピースを増やしたり、難しい絵柄にレベルアップさせていきましょう。
我が家は、親子揃ってジグソーパズルが好きなので、お店で一緒にパズルを選ぶところから楽しみが始まります。
一緒に選んだパズルを協力しながら完成させていく過程は、親子のコミュケーションにもなりますし、「ママと一緒にやる」ことで、一人で取り組むよりも長い時間楽しむことができるようになります。
◆②点つなぎ
2つめは点つなぎです。
点つなぎとは、数字を1から順に結んで絵を完成させるものです。
数字を順に見つけて行くこと=探索は、集中力を上げるにはぴったりな課題です。
また、点つなぎは、集中力アップ以外にも効果があります。
例えば、字を書くのが苦手な子は、点つなぎから始めると取り組みやすくなります。
まっすぐ線を書くこと、点から点につなげることは、字を書く前段階として有効です。
切り替えが苦手な子は、宿題を始める前のウォーミングアップとして点つなぎを取り入れても良いでしょう。
うちの子の場合は、点つなぎで自由に絵を描くことが好きです。
方眼用紙に私が無数の点を書いてあげると、息子はその点を使って自由な発想で絵を完成させていきます。
点と点をつなぐというルールさえ守れば、あとは好きに書いて良いとしています。
ママの方からお題を決め、「ロボットを書いて」などと指定してあげるのもおすすめです。
絵の完成に正解はないので、どんな形になっても100点です。
また、お題の指定があることにより点の位置を考えながら書くようになるので、自由に書くときよりも更に脳のトレーニングになります。
子どもは集中して課題に取り組んでくれるでしょう。
このように、子どもの集中力は、普段の遊びを通して鍛えていくことが可能です。
楽しい方が、脳は活性化します。子どもが「楽しい!」と感じると、脳はぐんぐん成長していきます。
今回ご紹介した集中力がアップするおうち遊び、親子のコミュニケーションに取り入れてみてはいかがでしょうか。
