3歳児健診で引っかかった!という言葉を聞いたことはありませんか?「言葉が遅い」「行動が衝動的」「偏食がひどい」など子どもの発達に不安を感じているママなら、3歳児健診で発達障害を指摘されること(引っかかる)に対して心配に思われてる方も多いかもしれませんね。この記事では3歳児健診の内容に触れ、どのような面で「引っかかる」のか?また発達障害の可能性を指摘された場合、どのように対応したら良いのかをご紹介します。
1.3歳児健診に不安を感じているママはいませんか?
3歳児検診を目前に控え
「3歳児検診ってどんなことをするんだろう…。」
「3歳児検診で引っかかったらどうしよう…。」
「3歳児検診で発達障害を指摘されたらどうしよう…。」
などと心配に思っているママはいませんか?
また、すでに3歳児健診を終え
✔️発達の遅れを指摘された
✔️再診となった
✔️療育先を紹介された
など、これからどうしたらいいのか不安でいっぱいのママもいるかもしれませんね。
会話ができるようになったり、人との関わりが持てるようになったり、行動範囲が広がったりと3歳になればできるようになることも増え、子育てが楽しく感じる反面
同じ年齢のお友達と発達を比べ、自分の子どもができていないことに不安を感じてしまうことも少なくありません。
本記事では
・3歳児検診ではどのようなことをするのか?
・3歳児検診ではどのような面を見られるのか?
・3歳児検診で発達障害を指摘された場合、どうすれば良いのか?
ママの3歳児健診についての疑問にお答えしていきます。
参考にしていただけると幸いです。
2.3歳児健診ではどのようなことをするの?
3歳児健診とは、満3歳から満4歳になる前の子どもを対象として、各自治体で行われる健康診断のことです。
3歳児健診は、母子保健法に基づき実施される乳幼児健康診査の一環に位置付けられています。
1〜3歳までの子どもの脳の発達は著しく、特に3歳くらいになると、後頭葉、側頭葉、頭頂葉など、視覚・聴覚・触覚に加え、言葉の理解に関わる部分が成長してくると言われています。
個人差はありますが、3歳の子どもは自分で話したり、日常生活でも自分でできることが増えたりするタイミングです。
発達の著しい満3歳〜満4歳の時期に、健診を行い、子どもの発達や発育を評価しすることで、子どもの障害や疾病を早期に発見し、進行を未然に防止したり、適切な治療を開始したりすることが目的とされています。
一般的に、健診には以下の内容が含まれます。
① 身体的評価:身長、体重、頭囲の測定などの身体的評価が行われます。
②発達評価:言語能力、運動能力、社会的・感情的発達など、発達段階に関する評価が行われます。
③健康アドバイス:予防接種のスケジュール、健康的な食事、安全な生活環境など、健康に関するアドバイスが提供されます。
④親の相談:子育てに関する悩みや質問に対する相談が受けられます。
⑤健康診断:視覚や聴覚の検査、歯科検診など、健康状態に関連する検査が行われることもあります。
3.3歳児検診で「引っかかる」ってどういうこと?
3歳児健診で医師や保健師から「あなたのお子さんは発達障害かもしれません」などの言葉を言われることはまずないでしょう。
なぜなら、発達障害かどうかは、たった2〜3時間の健診での観察ではわからないからです。
しかし
・再受診を要求された
・発達外来の受診を勧められた
・心理相談を紹介してもらった
・児童発達支援センターを紹介してもらった
などの対応があれば、お子さんの発達の様子をより詳しく見ていく必要があります。
以下のような場合、自治体は再診を要求することが多いようです。
(※この場合、「3歳児健診に引っかかった」という表現を使うことがあるようです。)
①発達に心配がある
言葉や社会的にスキルの発達がゆっくりである場合
②行動の異常
注意力や集中力の欠如、反復行動の増加、過剰な興奮や抑うつなどの行動のパターンが見られた場合
③ 社会的相互作用の困難
他の子どもたちとの遊びやコミュニケーションが難しい場合や、適切な感情表現や社会的な相互作用が不足している場合
『再診=発達障害の指摘』と受け取ってしまい、ショックを受けるママも多いようですが再診は発達障害の指摘ではありません。
あくまでも、お子さんの発達を客観的に見て、支援や援助が必要かどうか、詳しく観察していくためのものです。
再診を受けることで、早期の対応や支援が可能になります。
4.発達障害の可能性があると言われた場合、どうしたらいい?
万が一、再診を促されたり、発達障害の可能性を指摘された場合、親はどう対応したらよいのでしょうか?
①理解と受容
子供の個々のニーズや特性を理解し、受け入れることが重要です。
子どもの顔がそれぞれ違うように、発達にも個性があります。
他の子どもと比べることはせず、その子自身の成長を見てあげてください。
個性を尊重しながら支援することが大切です。
②コミュニケーションの促進
親子の関わり、コミュニケーションを改善することによって、子どもの脳は飛躍的に伸びていきます。
今、すぐ。
なるべく早いうちに脳の発達を伸ばす親子のコミュニケーションに切り替えましょう。
脳科学に基づいた親子のコミュニケーションを学びたいなら『発達科学コミュニケーション』を学ぶことをおすすめします。
【リンク】
③肯定的な関わりを心がける
子どもの興味や特技を見つけ、それを育てることで自信をつけさせましょう。
親が子どものできたことだけに着目するのではなく、今現在すでにできていることに着目してあげることで、自然と肯定的に関わることができます。
親が肯定的に関わることで、子どもの自己肯定感を高めていくことができます。
④専門家の協力を得る
発達の専門家や支援グループと協力して、個々の特性に合った支援や介入を見つけることが重要です。
専門家からのアドバイスや指導を積極的に受け入れましょう。
決して、1人で子どもの困りごとを抱え込まないでください。
ママの心の安定が、子どもの脳の発達を促す、最良環境です。
今現在、お子さんのことで心配なことがあるようであれば、ぜひ専門家に相談してみてください。
当HPを運営しているコミュニティでも個別相談を実施しています。
3歳児健診は、お子さんの発達に対しての客観的なアドバイスがもらえるとても貴重な機会です。
お子さんの発達について指摘されることで、親としては不安な気持ちになることもあるかもしれませんが、
脳の伸び盛りの3歳の時期に、子どもが抱えている困りごとに早期に気づくことができたとポジティブに捉え、前向きに子育てをしていきましょう。