インプットに偏りがちなギフテッド(2E)男子の脳には、運動というアウトプットが効きます!運動が嫌いで不器用なギフテッド(2E)男子がアスレチックがしたくなる誘い方をお伝えします。
1.ギフテッド(2E)男子の脳の発達を加速するには、運動が必要です!
脳を発達させるには、運動がお得です。
なぜなら、運動を司る運動野と呼ばれる部分は、脳を木に例えた時に幹になる部分だから!
運動すると運動に関する脳の部分が刺激されます。それと一緒にその他の部分も一緒に発達しちゃうんです。
特に、情報をインプットすることが大好きなギフテッド(2E)男子は、インプットは上手だけど、アウトプットが苦手です。とっても、発達が偏っています。
脳をバランスよく発達させるためには、脳をまんべんなく使うことが大切です。
でも、ギフテッド(2E)男子って、不器用で好きなことしかしゃべらなかったり、アウトプットするのは、大の苦手です。
じゃあ、どうするの?
実は、しゃべることや絵を書くこと、歌うこと以外にも、運動することもアウトプット(表現すること)の一つなのです!
って、うちの子、運動も苦手なんですけど…と思ったお母さん、ちょっと待ってください。
うちの子も運動は、苦手です。小さな頃は、両足飛びも跳べないし、縄跳びも全くダメ、自転車も乗れるようになるまでが長かった(笑)
しかも、集団に入るのが苦手だからってスイミングスクールに入れてもコーチの話を聞いてないし、並んでいる間にお友だちとケンカが始まる。
常に動いているサッカーならうまくいくかな?ってサッカーさせてもお友だちとボールの手で取り合ってるし…どうしたらいいの!っていう状態でした。
そんな私だから、お伝えします。運動は、スクールで習うスポーツだけではないのです。
2 運動量を増やすだけじゃないアスレチック
自分のペースでやることが好きで攻略することが好きなギフテッド(2E)男子にオススメするのは、ずばりアスレチックです。
アスレチック!?遊びじゃん!って思ったお母さん。アスレチックって、実はすごいんです
<アスレチックのすごいところ>
◆① 目で確認した場所に手や足を持っていくことが必要!
目で見たところに手を持っていくこととは、『目と手の協応』と言われるもの。これがうまくいかないと書いた文字がマス目に収まらなくなります。
つまり、目で見てここに手を置こうと思っているところに手が置けないから、字を書くときに思ったところに鉛筆の先が置けないのです。
書くことが苦手なギフテッド(2E)男子は、ココを苦手な書くことではなく、楽しいアスレチックで伸ばしていきたいですよね。
◆② 行動の手順を考える必要がある!
あの木を登るには、あそこに手をかけて次に足をあそこに置いて…と行動の順番を決めて、行動のプランを作る必要があります。
行動のプランを作って、覚えて、実行する。
これって、ワーキングメモリ(WM)という能力を育てちゃうんです。
ワーキングメモリについて詳しく知りたい方は、こちらも併せてお読みくださいね!片付けられない発達凸凹ギフテッド(2E)男子の部屋が片付くワーキングメモリの鍛え方
全身を使いながら、頭もフル回転させる必要のあるアスレチック!脳が発達しないわけないですよね。
さあ、みなさんアスレチックに挑戦させたくなってきましたよね。
でも、アスレチックって危なくないの?と思ってるお母さんいませんか?アスレチックは、あるポイントに気を付ければ、危なくないんです。
ポイントは腰の位置!腰の位置が足の上にあるときは落ちません。腰が足場から外れてくると支えるのに手の力が必要になり、落ちやすくなります。
それなので、腰が足の上からずれてきたら、注意してあげてくださいね。
3 運動苦手なんですよねぇ
さあ、どうです?アスレチックに誘いたくなりました?
「いやぁ、でも、うちの子、運動苦手なんですよね。」と二の足を踏んでいるお母さん。
運動が苦手だからこそ、上手・下手のないアスレチックがオススメなのです。
自分のペースで進めていけるし、上手・下手の評価のないアスレチックだからこそ、運動が苦手な子に最適なのです。
つぎからは、じゃあ、苦手な子をアスレチックに誘ったらいいのかな?ということをお話ししたいと思います。
4 ギフテッド(2E)男子を動かすアスレチックへの誘い方
さあ、アスレチックをさせたくなってきましたよね。でも、アスレチックしなさい!と言ったところで始めるわけないですよね。
アスレチックを始めさせるには、まずお子さんのワクワクスイッチを入れることです。
アスレチックは冒険です。
まずは、冒険の地図を手に入れましょう!多くのアスレチックには、地図が用意されています。印刷されたものもあるし、看板になっている場合もあります。
地図を見ながら、子どもをワクワクさせましょう。
「ココ見て!めっちゃすごくない?この上に登ったら、どんな景色が見れるかな?」」
「ココ、お城みたいだね。登れるのかな?」
この時点で、お子さんはえっ?何、楽しそう?と興味を持ちます。
そこで初めて、「あれ?これって、あそこじゃない?いってみよう!」
さあ、冒険の始まりです!
冒険には、試練があります。試練にぶつかったときどうしますか?例えば、「のぼれないーーー!」とお子さんが叫んだらどうしますか?
急いで助けに行く?下でオロオロする?
我が家の場合は助けに行きません!
「え?本当に登れない?次は、どこつかむ?足は、どこに置く?」と問いかけます。すると、不思議と子どもも落ち着いて来ます。
怖いという気持ちから、思考が停止してしまっていたのが、考えることで思考が動き出します。
もちろん、ココで落ち着けない子は降ろしてあげてください。そして、どこまで行けたのかを下から見上げて、「あそこまで上がれたんだよ!すごいね」とほめてあげてください。
ここでの「ぼくって、すごい?」の気付きが次回のチャレンジにつながります。
落ち着けた子はココからがチャレンジです。アスレチックを攻略するためのプランを頭の中で作りましょう。
「次は、右足をここに置いて、右手はあそこ」と具体的に指示を出すと子どもは動き始めます。動き始めたら、「じゃあ、次はどの足?手はどこ?」と聞いていくと自分で考え始めます。
自分で動き始めたら、「そうそう、すごいじゃん!」とほめてください。<
ほめられると、それをパワーにして子どもはがんばれます!
ほめられパワーでアスレチックを攻略して、「こんなにできた!」という成功体験をたくさん作ってあげてくださいね。
執筆者:神山彰子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)