特性を知ることがギフテッド子育てを楽にする!過度激動って、なんだろう?

 

過度激動(OE)は、ギフテッドの子どもたちに共通する特徴であり、外部からの刺激に対して過剰な反応を示す現象です。OEを正しく理解し、適切にサポートすることで、彼らの才能を最大限に伸ばすことができます。

 

1 ギフテッドが持っている過度激動って、何?

 
ギフテッドは、過度激動を持っていると言われています。
 
 
過度激動を知って、ギフテッドの子どもたちの生きにくさを解消してほしい!
 
 
そこで、過度激動について、解説していきます。
 
 

過度激動(OE)とは、外部からの刺激に対して過剰な反応を示すことを指します。

 
 

感覚知的感情想像力、そして運動面で強い敏感さを持ち、それが時として過剰な反応として現れることがあります。

 
 

この過度激動は、才能で、感受性が豊かな証です。

 
 

しかし、これが問題行動とみなされることも多く、特に学校や社会で理解されないことがあります。

 
 

感覚的な敏感さや、過度に感情的な反応などはHSC(Highly Sensitive Child)やADHD(注意欠陥多動性障害)にも見られる特性です。

 
 

しかし、HSPやADHDとは異なり、ギフテッドの子どもたちが刺激に敏感になる背景には、独自の知的好奇心創造力が豊かであること、記憶力が良いことがあり、周りの人との感じ方がの違いや、視点が違うからです。

 

例えば、幼稚園を卒業して、小学校に入学する。周りの子どもたちが新しい生活に胸を躍らせている一方、ギフテッドの子どもたちは、卒園するってどういうこと?幼稚園のお友達とはもう会えなくなるの?不安が強くなります。

 
 

しかし、6歳の子どもには、その不安を言葉にすることができずに、不安ばかりが大きくなり、癇癪などの行動として出てくることがあります。

 

なので、ギフテッドについてを理解しようと思ったら、この過度激動についてを理解することがとても大事になっていきます。

 

5つの過度激動

① 精神運動性OE(Psychomotor Overexcitability):

ギフテッドの人々がエネルギッシュで常に何かをしていたい、動いていたいと感じます。活動量が多く、じっとしていられないことが特徴です。多動的に見られることもありますが、実際には頭の中でも常に何かを考え続けていることが多いです​

 

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② 感覚性OE(Sensual Overexcitability):

感覚に対して非常に敏感で、美しい音楽やアートに感動しやすかったり、感受性がとても豊かです。

 

 

その反面強い音や光、匂いなどに対してストレスを感じやすいです。この過敏さが日常生活での刺激の過剰な反応を引き起こすことがありますが、安全な記憶を作っていくことで穏やかになっていきます。

 

③ 知性OE(Intellectual Overexcitability):

論理的な思考や知識への探求心が非常に強く、「なぜ?」「どうして?」という質問を絶えず考え続けることが特徴です。新しいアイデアや問題解決に対して非常に熱心で、議論や思考を楽しむ傾向があります​。

 

が、知性OEがギフテッド男子がじっとしていられない、落ち着きがないと見られてしまう原因です。

 

 

④ 想像性OE(Imaginational Overexcitability):

想像力が豊かで、空想の世界に没頭することが多いです。

 

 

このタイプの人々は、イマジナリーフレンドを持つと言われますが全てのギフテッドの子にイマジナリーフレンドがいるわけではありません。

 

 

けれども、物語や夢の世界に深く入り込むことがよくあります。創造的な活動に対する情熱が強く、空想の世界を好みます。現実世界が辛くなると現実との境界が曖昧になる子もいます。

 

 

⑤ 情緒性OE(Emotional Overexcitability):

感情が激しく、他人の感情に対して共感しやすいです。感情の揺れが大きく、喜びや悲しみを強く感じるため、他の人には些細に思える出来事に対しても強い反応を示します。

 

 

人の感情に対して、敏感であるがゆえに自分が怒られていなくても、友達が怒られているだけでも辛く感じたり、ルールを守らない人がいるとルールを守らないことで傷つく人がいるかもしれないということを考え、相手にルールを守らせないと気が済まなかったりします。

 

 

この感情的な敏感さが人間関係に影響を与えることもあります​。




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2 小さな子の声が嫌いだったギフテッド(2E)次男が反応しなくなりました

 
 
ギフテッド(2E)次男もOEの特徴を強く持っていました。彼は、自分よりも小さな子どもたちが騒ぐ声を聞くとイライラしだし、感情的にもすぐに過剰に反応していました。
 
 
なので、小さな子の声に「うるさい!」と過剰に反応して、イライラしだす次男そんなことに初めは「小さい子なんだから、イライラしてもしょうがないでしょ!」と息子の反応にイライラした時もありました。
 
 
けれども、OEの概念を理解して、息子が小さな子の騒ぐ声に反応する裏には、何か理由があると息子の様子を観察することにしました。
 
 
次男が小さな子が騒ぐ声に反応するのは、学校で小さな子に自分の大切なものを壊されたり、自分がやっていることを邪魔された経験からだということに気が付きました。
 
 
そこで、小さい子が騒いでいても安全だという経験を積むことにすると次男を過剰に反応することが減っていきました。
 
 
 
 

3 感情に振り回されなくなることでギフテッドの才能を伸ばすパワーが増える!

 
ギフテッド男子、本人が過剰に反応してしまう自分に振り回されています。
 
 
だけれども、過剰に反応しないようにしようと思ってもできるものではありません。
 
 
けれども、まず、OEを理解し、彼らの敏感さを尊重することが大切です。
 
 
そして、その刺激があっても安全だという記憶を作ってあげることで感情的になっても自分で感情を落ち着けることができるようになります。
 
 
感情を落ち着けることができれば、冷静に思考して行動できるようになります。
 
 

すると、感情に振り回されていたパワーを自分の才能を伸ばすためのチャレンジへと使えるようになります。

 

 

彼らの好奇心や創造力を刺激する活動を通じて、その敏感さをポジティブなエネルギーとして活かすことができます。

 

 
執筆者:発達科学コミュニケーショントレーナー神山彰子

 

 

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