繊細なうちの子はギフテッド? HSC?

ギフテッドとHSCの子どもたちは、感受性が豊かで外部からの刺激に敏感という共通点を持っていますが、知的能力や発達のバランス(脳の発達の仕方)において違いがあります。彼らの特性を理解することがとても大事です。この記事では、ギフテッドとHSCの違いについてお話ししていきます。

 

1 ギフテッドとHSCの違いとは?

 

HSCとギフテッドの子どもたちは、感受性が豊かで外部からの刺激に敏感という点でよく似ています。

 

 

けれども、知的能力や発達のバランスにおいて違いがあります。

 

 

なので、彼らの特性を理解し、適切なサポートをすることが重要です。

 

 

この記事では、ギフテッドとHSCの違いについて、解説していきます。

 

 

まず、HSC(Highly Sensitive Child)は、感覚が非常に敏感で、外部からの刺激に過剰に反応しやすく、共感力が高いことが特徴です。他人の感情に強く影響されてしまい、感情的な反応も強くなる傾向があります。

 

 

感受性が豊かで他人の感情に影響を受けやすい点では、ギフテッドの子どもたちとよく似ています。

 

 

ギフテッドの子どもたちはIQが高く、特定の分野で突出した才能を持っている一方、運動や感情面での発達がアンバランスであることが多いのが特徴です。

 

 

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また、ギフテッドの子どもたちに特有の現象として過度激動(OE)という概念があります。

 

 

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2 過度激動って、何?

 

過度激動(OE)とは、外部からの刺激に対して過剰な反応を示すことを指します。

 

 

ギフテッドの子どもたちは、感覚、知的、感情、想像力、そして運動面で強い敏感さを持ち、それが過剰な反応として現れることがあります。

 

 

音や光に対して非常に敏感であったり、変化に敏感で感情的に非常に強く反応することがあります。

 

 

この過度激動は、才能であり、感受性が豊かな証です。

 

 

しかし、これが問題行動とみなされることも多く、特に学校や社会で理解されないことがあります。

 

 

例えば、知識への探求心が非常に強く、「なぜ?」「どうして?」という気持ちを抑えきれずに立ち歩いてしまい、問題行動とみなされてしまうこともあります。

 

 

なので、ギフテッドについてを理解しようと思ったら、この過度激動についてを理解することがとても大事になっていきます。




 

 
 

3 問題行動は才能に変わります!

 

私は、ギフテッドと発達凸凹の特性を持つ息子を二人をギフテッドの夫と一緒に育てています。

 

 

私自身がこの過度激動にめちゃめちゃ振り回されてきました。なぜなら、一人一人がちょっとしたことに過剰に反応していたからです。

 

 

息子がちょっとしたことに過剰に反応して、怒り出し、その感情をコントロールができずに、やってはいけないとわかっていることをしてしまい苦しんでいる姿を見てきたからこそ、この過度激動について、研究し、過度激動を困りごとにするのではなく、才能にする方法を開発してきました。

 

 

彼らの過剰な反応を「甘え」や「怠け」として捉えるのではなく、感受性を才能として受け入れることで、子どもたちはより健やかに成長し、自信を持つことができます!



 
 
 

4 感情的に反応しない声かけをしましょう。

 
 

共感と理解が育児において最も重要だと言われています。

 

 

HSCやギフテッドの子どもたちが過剰に反応していると感じたとき、親はその反応を否定せず、共感しながら受け入れることが必要ですが・・・。

 

 

ギフテッド、特に、発達に凸凹を持つ2Eの子どもたちの気持ちを理解し、共感することは簡単なことではありません!

 

 

発している言葉の裏に親が思いもしない気持ちが隠れていることがあります。共感してあげたくても、共感したつもりがそうじゃない!怒り出すこともたくさんあります。

 

 

なので、しっかりと気持ちを言葉にして伝えられるようにできていないことを指摘するのをやめることがギフテッドの子どもたちには大事です。

 

 

敏感に反応して、過剰に反応する子だからこそ、できていないと指摘することで感情的に反応して、その後の言葉を聞いていません。

 

 

なので、指摘せずに本人が気づくように促していく。

 

 

例えば、学校から帰ってきて、「ただいまー!」挨拶できたら、「おかえりー!元気な挨拶できたね。」と伝えてから、「学校から帰ってきたら???」問いかけて、お子さんが「手を洗うー!」「プリントを出すーー!」答えられたら、順番が違っていても「せいかーい!」

 

 

何かやることを忘れていたら、「あれ?何か忘れていない?( ̄▽ ̄)?」指摘するのではなく、笑顔で楽しく問いかける。

 

 

そして、行動できたら、褒めるの繰り返しでその行動を定着させていきます。

 

うちの子、ギフテッドなのかも?そう思った方は、お子さんにどんな特性があるのか?を知ること、そして、その特性に振り回されることなく、対応できるように気持ちを聞ける関係を作っていきましょう。

 

 

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執筆者:発達科学コミュニケーショントレーナー神山彰子
 
 

 

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