起こしても起きない子どもにどう対応する?〜課題の分離と”共同の課題”で考える親子の向き合い方〜

起こしても起きない子どもにどう対応すればよいか悩んでいませんか?課題の分離と”共同の課題”で考える親子の関係を見直すヒントご紹介。起きられないことを本人が自覚をし、親を頼っていることは信頼の証です。本人の自立に向けた対応を紹介しますね。

 

 

毎朝のバトルに、もう疲れてしまったあなたへ

 

「起こしてって言うから起こしてるのに、起きてこない」「結局不機嫌になって、私に当たってくる…」

 

 

そんな毎朝を繰り返していませんか?

 

 

このご相談、とても多いんです。

「これって甘え?」「どう関わるべき?」と悩み続けています。

 

 

実はこのやりとり、私も以前、数えきれないくらいしていました。

 

 

起こしているのに起きない、そして、起こし方が悪い「お前のせいだ」と殴られるなんて理不尽すぎますよね。

 

 

ですが、今ではよっぽどのことがない限り、起こしてとは、言われなくなりました。

 

 

どのように、考えていったらいいでしょうか?

 

 

起きられないのは“なまけ”ではないかもしれない

 

朝起きられない背景には、

 



● 起立性調節障害

● 睡眠リズムの乱れ

● 情緒の不安定さ

 



など、脳と自律神経の未成熟が関わっている場合もあります。

 

 

大事なのは、「気合い」で変えようとせず、まずは本人も困っている可能性を疑うこと。

 

 

起立性調節障害と診断が降りなくても、昼夜逆転が続いている場合、自律神経の乱れは起きていると考えることができます。

 

 

 

【課題の分離】でママが背負いすぎない

 

 

アドラー心理学で言われる「課題の分離」とは、“誰の課題かを見極める”という考え方です。

 

  • 朝起きること
  • 学校に行くかどうか

 

 

この問題は本来、子ども自身の課題と考えます。

 

 

ママが代わりに引き受けて背負うことではありません。

 

 

ただし、完全に突き放すという意味ではありません。

 

 

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「共同の課題」として一緒に向き合う

 

例えばこう問いかけてみてください。

 

 

「どうすれば、あなたが“気持ちよく朝を迎えられる”と思う?」

「ママに何をしてほしい?」

 

 

これは、課題を共同の課題として捉えた関わり方です。

 

 

子どもが主導権を持ちつつも、「一緒に考えてくれる」という安心感が得られます。

 

 

起こすことが悪いのではない。やり方がカギ

 

「体を引っ張って起こす」「布団を剥ぐ」など、強制的に起こす方法がストレスを生んでいると感じるなら、

 

 

・時間を区切って声かけだけする

・光や音で自然に刺激を与える

・本人が起きたい気持ちを引き出す工夫をする

 

 

といったサポート型の関わりに切り替えることも効果的です。

 

 

ただし、光や音は、眠っている子にとって、突然カーテンを開けることや、照明をつけるなど、刺激が強すぎるケースがあります。

 

 

特に感覚過敏があるお子さんにとってはそれが、怒りのもとになるケースがありますので注意が必要です。

 

 

本人の機嫌がいい時に、話し合っておく必要があります。

 

 

 

頼ってくるのは“信頼”のサイン

 

「自分でやらなきゃ意味がない」「放っておくべきかも」

そう思ってしまう気持ち、よくわかります。

 

 

ですが、頼ってくる=まだあなたを信じている証拠です。

 

 

突き放すよりも、「ママも悩んでるんだけど、どうしたらいいと思う?」と一緒に考えるスタンスを持つだけで、子どもは自立に近づきます。

 

 

まとめ:変わるために必要なのは、「自分で考える時間」

 

最終的に、自分で考えて動けるようになるには“考える余白が必要です。

 

 

親がすべて指示している状態では、その余白は奪われてしまいます。

 

 

だからこそ、今こそ、こう考えてみてください。

 

 

✅「起こすか・起こさないか」ではなく、

✅「どうやったら自分で起きるようになれるか、考えさせる関わり方をしよう」

 

 

あなたは十分、がんばっています。

そして、子どももきっと変わりたいと思っているはずです。

 

 

「朝起きられない問題」は、親子の信頼関係を再構築するチャンスでもあります。

 

 

焦らず、でもあきらめず。一緒に乗り越えていきましょうね。

 

 

 

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