無気力に見える高校生に親ができるコミュニケーション。進路の話ができない時に大事なたわいもない会話

子どもが部屋で寝てばかりいる。

スマホやYouTubeばかり見ている。

学校を休みがちになっている。

進路の話をしても、はっきり答えない。

 

 

そんな姿を見ていると、

 

「やる気がないのかな」

「このままで大丈夫なのかな」

「ちゃんと将来のことを考えているのかな」

 

と不安になるのは自然なことです。

 

 

特に中学生・高校生になると、

学校、出席日数、進路、卒業後の生活など、

親の目には期限が見えてきます。

 

 

だからこそ、

 

 

早く動いてほしい。

ちゃんと考えてほしい。

将来のことを決めてほしい。

 

 

そう思いますよね。

 

 

けれど、無気力に見える子の中には、

本当に何も考えていないのではなく、

 

 

考えたいのに考えられない、

決めたいのに決められない

自分の気持ちを言葉にできないまま

止まっている子

 

 

がいます。

 

 

そんな時に必要なのは、

やる気を出させる言葉ではありません。

 

 

まずは、子どもが

自分の状態を言葉にできる

コミュニケーションです。

 

 

この記事では、

無気力に見える中学生・高校生に、

親が家庭でできるコミュニケーション

についてお伝えします。

 

 

無気力に見える子を見ると、親はつい行動だけを見てしまいます。

 

学校に行かない。

朝起きない。

スマホばかり。

部屋から出てこない。

進路の話をしても黙る。

 

 

この姿だけを見ると、

 

 

「何も考えていない」

「やる気がない」

「甘えている」

 

 

と感じてしまうかもしれません。

 

 

けれど、子どもの内側では

別のことが起きている場合があります。

 

 

 

 

何から考えたらいいか分からない。

考えると不安になる。

決めても失敗しそうで怖い。

言っても分かってもらえないと思っている。

話すと責められそうで黙っている。

親を心配させたくなくて言葉にできない。

 

 

つまり、無気力に見える子は、

やる気がないのではなく、

 

 

動くための目的や

納得が見えないまま止まっている

 

 

ことがあります。

 

 

ここで大事なのは、

子どもの状態を一つに決めつけないことです。

 

 

原因を決めつける前に

 

「この子は何に困っているのだろう」

「何が言葉になっていないのだろう」

「何が重たくて動けないのだろう」

 

 

見方を変えることです。

 

 

親から見ると、子どもが何も話してくれないように見えることがあります。

 

聞いても「別に」

話しかけても「分からん」

進路の話をしても黙る

学校の話になると部屋にこもる

 

 

こんな状態が続くと、

親はますます不安になります。

 

 

そして、

もっと聞き出そうとしてしまいます。

 

 

「どうするの?」

「何を考えているの?」

「ちゃんと話して」

「言ってくれないと分からない」

 

 

親としては、

子どものことを知りたいだけです。

 

 

けれど、子ども側からすると、

話すことそのものが重くなっている

ことがあります。

 

 

言っても変わらない
言っても分かってもらえない
言ったら正される
言ったら説得される
言ったら親が不安になる
言ったら面倒な話になる

 

 

そんな経験が積み重なると、

子どもは

言葉を出すことをやめていきます。

 

 

言葉が出ないのではありません。

 

 

言葉を出す意味を

失っているのかもしれません。

 

 

だから、話さない子に必要なのは、

もっと質問することではありません。

 

 

まず必要なのは

 

 

話しても責められない
話しても正されない
話しても親が慌てない
話しても最後まで聞いてもらえる

 

 

という体験を積み直すことです。

 

 

親子の会話は、

正しい答えを出すためだけに

あるのではありません。

 

 

子どもが、

「話しても大丈夫かもしれない」

と感じるためにも必要です。

 

 

進路や学校の話ばかりになると、親子の会話は重くなります

 

中学生・高校生になると、

親子の会話はどうしても

事務的になりやすくなります。

 

 

明日の持ち物は?

何時に起きるの?

学校はどうするの?

提出物は出したの?

進路希望は書いたの?

先生に連絡したの?

スマホは何時まで?

 

 

もちろん、

これらは必要な会話です。

 

 

けれど、このような会話が

親子の会話の大半になっていると、

 

 

子どもにとって親との会話は、

 

 

確認される時間

注意される時間

決めなければいけない時間

責められるかもしれない時間

 

 

になってしまうことが

あります。

 

 

すると、

親が話しかけただけで、

子どもは身構えます。

 

 

また学校の話?

また進路の話?

またスマホの話?

また注意されるの?

 

 

そう感じた瞬間に、

子どもは黙る、離れる、

部屋にこもる、スマホに逃げる

という反応をすることがあります。

 

 

大事な話ができない時ほど、

親は大事な話をしたくなります。

 

 

けれど、

大事な話しかない親子関係になると、

子どもはますます話せなくなります。

 

 

だからこそ、

まず戻したいのは、たわいもない会話です。

 

 

たわいもない会話は、雑談ではなく親子の安全確認です

 

 

たわいもない会話と聞くと、

「そんなことをしている場合ではない」

「進路の方が大事」

「学校の話をしなければいけない」

と思うかもしれません。

 

 

もちろん、進路や学校の話は大事です。

 

 

けれど、親子の会話が

事務連絡ばかりになっている時は、

 

 

子どもの脳は親の言葉を

受け取る前に構えてしまいます。

 

 

だから、

たわいもない会話が必要なのです。

 

 

たわいもない会話は、

ただの雑談ではありません。

 

 

親子の間に、

 

 

話しかけられても責められない

答えても正されない

好きなことを話しても否定されない

親と話しても嫌な空気にならない

 

 

安心を戻すコミュニケーションです。

 

 

たとえば、

 

 

今日のご飯、何がいい?

今日、暑かったね。

このニュース見た?
その動画、何が面白いの?
そのゲーム、今どこまで進んだ?

最近、何の音楽を聞いてるの?

 

 

このような会話です。

 

 

ここで大事なのは、

子どもの答えを評価しないことです。

 

 

「そんなゲームばかりして」

「そんな動画を見て何になるの」

「もっと将来に役立つことをしたら」

「そんなことより学校は?」

 

 

このように返してしまうと、

子どもはまた黙ってしまいます。

 

 

たわいもない会話の目的は、

正しい答えを引き出すことでは

ありません。

 

 

子どもが少し反応できた

子どもが一言返した

子どもが表情を変えた

子どもが自分の好きなことを

少し話した

 

 

そこを育てることです。

 

 

大事な話をするために、

先にどうでもいい話ができる関係を戻す。

 

 

これが、

無気力に見える子への

コミュニケーションの第一歩です。

 

 

子どもが動かない時、親はつい未来の答えを聞きたくなります。

 

学校はどうするの?

進路はどうするの?

働くの?

進学するの?

いつから動くの?

 

 

けれど、子どもがまだ

考えられる状態に戻っていない時、

この質問は重くなりすぎることが

あります。

 

 

そんな時は、

答えを出させる質問ではなく、

状態を言葉にする質問に変えてみます。

 

 

「学校どうするの?」ではなく、
「学校の何が一番重い?

 

 

「進路どうするの?」ではなく、
「進路のことで、

何がまだ決まっていない感じ?

 

 

「スマホやめなさい」ではなく、
「今、スマホ以外で

休んだり楽しめるものがない感じ?

 

 

「何で動かないの?」ではなく、

「今、体が重い感じ?

頭が疲れてる感じ?

 

 

「ちゃんと考えてるの?」ではなく、

「考えるとしんどくなる感じ?

 

 

このように、質問の目的を変えます

 

 

答えを出させるための質問ではなく、

子どもが

自分の状態に気づくための質問です。

 

 

子どもが

すぐに答えなくても大丈夫です。

 

 

大事なのは、

親が問い詰める姿勢から、

見立てる姿勢に変わることです。

 

 

責められそう。
決めさせられそう。
正されそう。

 

 

そう感じると、子どもは黙ります

 

 

反対に、

分かろうとしてくれている。
急かされていない。
答えを出さなくても聞いてもらえる。

 

 

そう感じると、

少しずつ言葉が出てくることがあります。

 

 

親が答えを出すより、子どもが考えられる状態を育てる

 

親が先に答えを出すことよりも、

子どもが

自分で考えられる状態を育てることが

大事です。

 

 

そのために、

親ができることは大きく三つです。

 

①事務連絡だけの会話にしないこと。

 

学校、時間、持ち物、

進路の話だけでなく、

食事、天気、ニュース、

趣味、推し活、ゲーム、動画、

ドラマ、お笑いなど、

 

 

子どもが少し反応しやすい会話を

増やしていきます。

 

②子どもの言葉をすぐに正さないこと。

 

子どもが何か言った時に、

すぐにアドバイスしたり、

説得したり、結論を出したりしない。

 

「そう感じてるんだね」
「そこが重いんだね」
「まだ決めきれない感じなんだね」

と、まず受け取ります。

 

 

③小さく選ぶ経験を戻すこと。

 

今日のご飯を選ぶ。
起きる時間を一緒に考える。

学校に行くか休むかだけでなく、

何時間目から行くか、

先生に何を伝えるか、

どこまでならできそうかを考える。

 

 

小さな選択を積み重ねることで、

子どもは少しずつ

自分で考え、選び、動く力を

取り戻していきます。

 

 

無気力に見える子に必要なのは、

親がもっと強く言うことでは

ありません。

 

 

子どもが、

「自分のことを考えてもいい」
「言葉にしても大丈夫」
「小さく選んでもいい」

思える親子のコミュニケーションです。

 

 

たわいもない会話の積み重ねが、

子どもがまた考え始める土台になります。

 

 

大事な話をする前に、

どうでもいい話ができる関係を戻す

 

 

そこから、

親子関係の立て直しは始まります。

 

 

 

 

親子関係が悪くなると、ある言葉がなくなります

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