宮田のお悩み相談コーナー
前のめりに実践を頑張っていらっしゃる
受講生のTさんから相談がありました。
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夫が息子に勉強に誘っている様子が気になり
相談させてください。
夫は「勉強しない?」
「勉強しない?暇でしょ」と普通に聞いていて
息子は「ああ、うん」「わかった」と返事します。
でも、やる気配はありません。
息子は適当に返事をしているように見えました。
過去にも同じ事がありました。
夫は意見されるのを嫌がるタイプで、
でも不登校の子への声掛けなど、
YouTubeで学ぶこわけでもなく
わたしに言わせるとNG声掛けだと思います。
無理にでも、夫の言い方を
変えてもえらよう伝えるべきか、
夫には夫の考えがあるから
黙っておくべきか迷っています。
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悩ましい問題ですよね。あるあるです。
我が家でも同じようなことは
何度もありました。
この問題を解決するために押さえておきたい
ポイントを3つお話ししますね。
発コミュは相手に気づきを与える対応
まず、ご主人様には、ご主人様の考えがあるので、
それを否定することはしません。
Tさん、バッチリですね^_−☆
Tさん、バッチリですね^_−☆
発コミュは
相手をコントロールする対応ではなく、
相手に気づきをあたえる、コミュニケーション術です。
意見されるのが嫌なタイプのご主人様には
徹底的にご主人様に発コミュ対応をします。
息子さんよりもご主人様へ強化します。
いつもお仕事ありがとう。
お仕事での話やたわいもない話を
今までよりも真剣に、聞くようにします。
アドバイスはしなくてもOKです^^
ポイントは
聞いてあげること。アドバイスはしなくてもOKです^^
また、息子さんの将来を心配して
声をかけてくださっていると思うので、
心配してくれてありがとう。と
感謝の気持ちを伝えます。
その上で、ご機嫌の良さそうな時に、
今、私は子どもへの対応を相談していて、
学んでいるところで、
〜すると良いと、本に書いてあったとか、
YouTubeで学んだというように
専門家の意見では・・・らしいよ
だから今、私は試している最中なんだと伝えます。
(自分の意見でなく、第三者の意見として伝えるのがポイント)
相手を否定しません。
理解を求める時に、
年配の方(祖父母など)には
NHKのテレビで見たなどが効果的。
そこで、効果があったことなどを話すだけです。
私はこう対応するようにしていると
アイメッセージ(自分が主語)で伝えるのです。
もし、YOUメッセージで伝えてしまうと
(あなたも〜してね)
相手を責めてしまうことになるので、
気をつけてくださいね。
それを聞いた上で、
ご主人様が奥さんの伝えた方法を
採用するかどうかはご主人様の自由です。
すんなり取り入れるか、
ご主人様はご主人様の方法で
続けていくケースもありますが、
発コミュ対応をされていると、
いつの間にか、相手がそうするといいんだ!と気づき、
納得がいけば、変わる時が訪れます。
ポイントはご主人様へ
発コミュ対応を続けることです。
子どもの前での夫婦喧嘩は避けましょう
二つ目に大事なポイント
子どもの前で夫婦喧嘩をしないのが大事です。
不登校中のお子さんはとても繊細です。
勉強をした方がいい
学校に行った方がいい
どんな子でも感じていることです。
自分が学校に行かないせいで、
両親が喧嘩をしているのを目撃するということは、
ますます、子どもが自分を責めてしまうことに。
脳への影響では、
視覚野が縮小することが研究で解明されていますし、
自己肯定感を下げてしまいます。
精神疾患、暴力的になるなど影響はとても大きいです。
不登校中の対応のポイントは自己肯定感を下げないこと
3つ目にに不登校中のお子さんの自立を早めるには、
今の不登校を認めて、
子どもの自己肯定感をこれ以上は下げないこと。
甘やかしに見える接し方のようですが、
まずは、一旦、不登校状態を受け入れてあげてください。
無条件で、ありのままの自分でいいという、
自己肯定感を保つことを専念する時期です。
いつまでも厳しい態度で接している方が
親子関係を悪化させてしまいます。
家族みんなの心が落ち着くことが最優先です。
不登校になると、勉強が遅れてしまう、
進学できないんじゃないか、
社会に適合しなくなってしまうのではと心配だらけです。
ですが、これらの心配事は【未来】のことです。
ですが、【いま】最優先すべきなのは
子どもの命を守ること。
自己肯定感が下がれば、
自信をなくしたり、自暴自棄になり、
自傷行為、人に危害を加えたり、
最悪の場合は自殺する子もいるんです。
日本の子どもの自殺の原因は
平成21年から令和3年を対象期間とし、
学生・生徒等の自殺の原因・動機の割合をみるとよくわかります。
小学生では
原因・動機の割合は「不詳」が多く、それを除くと、
「家庭問題」が一番多く、
男子35.9% 女子38.3%
「家族からのしつけ・叱責」
「親子関係の不和」
続いて
「学校問題」の割合が高く、
男子21.9%女子21.7%でした。
男女ともに「学友との不和」
中学生では
「学校問題」が38.6%
男子は「学業不振」
女子は「学友との不和」
「家庭問題」が男子19.8%女子26%
「家族からのしつけ・叱責」
「親子関係の不和」
高校生では
「学校問題」が35.6%
「学業不審」
「進路の悩み」
「健康問題」が15.5%
「うつ病」
「精神疾患」
これらのデータから分かることは
「学校問題」か
「家庭からのしつけ・叱責」
「親子関係」が占めるのです。
「家庭からのしつけ・叱責」
「親子関係」は
私たちの意識次第で
今日からでもかえられるものです。
あなたはあなたのままでいいんだよと
メッセージを送り続けることで、
十分と子どもが満たされたら、動き始めます。
焦ってしまうのは親心の裏返しです。
子どもが納得をして、動きたくなるのを
【待つ】のはとてもしんどいことですが、
子どもが「劣等感」「うしろめたさ」「自信喪失」「自己否定」を
感じることで、大人になるまで放置して
精神疾患につなげてはいけません。
不登校を無理やり解決しようとしないことが、
解決に導く糸口であるのではないでしょうか。
今と未来を切り分ける。
勉強は本当にしたいと思えば、大人になってもできます。
大人はどうなるか、経験しているからこそ
未来が心配です。
ですが、心配が信頼に変わらなければ、
子どもは動き始めないのです。
いかがでしたか?
お父さんへの発コミュ対応も、
子どもへの発コミュ対応も同じです。
発達科学コミュニケーションは
発達障害や二次障害の有無に関わらず、
どんな人にもできるコミュニケーション術です。
試してみてくださいね^^